浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

團伊玖磨の「羽衣」

2008年03月18日 | 日本國の作品
僕の嫁さんはフルーティストだ。特に苺を好むが、フルーティストといふだけあって一応、世界のフルーツに通じてゐる。今宵は、1992年に團伊玖磨が作曲したフルートとハープの為の「羽衣」を嫁さんと一緒に聴いてゐる。

羽衣伝説は日本各地に残ってゐて、ストーリーは微妙に異なる。8人の若いおなごが誰も居ない湖で水遊びに興じてゐるところに好色男児が偶然に通りかかった。裸で戯れるおなご達の姿に目は釘付けとなった。その内の一人の下着を失敬し、身にまとう衣服を奪われ帰れなくなって泣いてゐるところに優しい声をかけて家に連れ帰るといふ算段だ。まんまと引っ掛かったおなごはその男の家で手篭めにされることになる。

昔、怪しげなビデオショップで借りた作品はこのやうな内容だったと記憶してゐるが、此の話と團伊玖磨の「羽衣」はどうも関係が無いやうだ。

團伊玖磨のこの作品は4つの楽章から成り、仏蘭西印象主義のやうでもあり、純日本的でもあり、神秘的な曲想や官能的な音楽を楽しむことができる良い作品である。伴奏がハープであることもこの曲を個性溢れる存在にしてゐる。

盤は、私家版CD-R 復刻堂0021。

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