浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

芥川也寸志 シンフォニーオーケストラの為の音楽

2008年02月23日 | 日本國の作品
今日は久しぶりの休息日と決め込み、9時過ぎまでぐっすりと寝て、息子と朝食を摂ると12時過ぎまで昼寝をした。家族全員で昼食を摂り、音楽を聴きながらリラックスしてゐると意識が薄れて、また知らぬ間に寝てゐた。たまには、ここまで真面目に寝る日があってもいい。夜遅くになってやうやく頭が冴えてきて、芥川作品を聴いてゐる。

今宵聴いてゐるのは、芥川の名を世界に知らせる契機となった「シンフォニーオーケストラの為の音楽」だ。トスカニーニの居たNBC放送局のオーケストラが全米でこの作品を紹介するなど、国内以外にも幅広い支持層があったやうである。

第1楽章のアンニュイは、けだるい伴奏と特徴の無い旋律によって醸し出され、摩訶不思議な世界を形作ってゐる。とても好きな世界だ。中間部のアンダンティーノは大河ドラマのBGM風で展開は無いに等しい。

第2楽章は冒頭に登場するヤンキー丸出しの動機を何度も単純に反復する。ヤンキーの威信に懸けても複雑な展開は加えない。メロディーは世俗的で、一切難しいことは考えない。コープランド、ショスタコーヴィッチ風をより庶民的に味付けしなおしたやうな第2楽章はどうも好きにはなれない。この安っぽさは、吹奏楽コンクールの課題曲とかカートゥーン・ネットワークのアニメのバックに使えば丁度良さそうな雰囲気である。マッサーカァ元帥が来朝し、日本國が米國に占領されてゐた頃の音楽だと思へば納得もいくだらう。

沼尻指揮東京都響による演奏だが、この指揮者の将来は有望だと思ふ。
盤は、香港NAXOSによるCD 8.555071。

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