浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

ヒンデミット自作自演 演奏会用音楽 作品50

2006年11月03日 | 自作自演
ヒンデミットが1930年12月にボストンシンフォニー創立50周年記念に書き下ろした作品がある。これがカッコいい曲で大規模な弦楽四重奏と4本のホルン、4本のトランペット、3本のトロンボーンとチューバのために作られたもので、「演奏会用音楽」作品50といふタイトルがついてゐる。ヒンデミットの他の曲で50番以降の作品番号が付いた曲は見当たらず、以前からずっと気になっていた。番号なしの曲の方が圧倒的に多いのも分からない。控えを失くしてどうでもよくなったのかも知れない。

ヒンデミットはミヨーと同様、大変な多作家で、聴いたことのある曲はそのほんの一部に過ぎない。ウェーバーの主題による交響的変容や世界の調和、画家マチスなど有名な曲と比べても、この作品の方がずっと聴きやすい。

今日は、学生時代から愛聴してきた自作自演のLPレコードを引っ張り出して聴いてゐる。テンポや楽器のバランスなどは作曲者自身の演奏から学ぶところが大きい。ヒンデミットは指揮活動も幅広く行っており、その棒さばきもフィルハーモニア管絃團の演奏もともに申し分なく素晴らしい。

1957年、倫敦のキングスウェイホールで録音されたLPで、現在、CDでは出回ってゐないやうだ。

盤は、米国SeraphimのLP盤 60005。

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