吐露と旅する

きっと明日はいい天気♪

反省や後悔は長く続かないらしい

2016-04-11 13:51:26 | 日記
昨夜、『テレビ史を揺るがせた100の重大ニュース』と、いう、テレビ番組を観ていました。

いつからいつまでの「重大ニュース」なのかは分かりませんが
野生化したサルだの、寺から逃げたトラだのって
取り上げるべき重大なニュースは他にもあるのではないかと思っていたら

何をしでかすか分からないあの国出身の、元美人工作員が出てきました。
彼女は、某国の繁栄を妨害するために、某国で開催されるオリンピックを訴訟しようという計画のもと
某国の旅客機を爆破し、多くの犠牲者と遺族を作った人物です。

彼女は生まれも育ちもよく、ほぼ純粋培養で工作員として教育を受けてきたのですが
「祖国のため」に、多くの人たちを犠牲にすることに、なんの疑いもためらいも感じなかったのでしょうか。

某国に身柄を拘束され、彼女に与えられた判決は、死刑。

そりゃそうだよねとは思いましたが、刑が執行されることはないということは
おそらく、多くの人が感じていたことでしょう。

そのたった1年後後、「やっぱり」予想通り、彼女は「恩赦」で釈放され、その後、某国で暮らしはじめます。

しかし、彼女は、与えられた任務に失敗し、祖国に不利益をもたらしたとして
祖国から命を狙われる身になりました。
しかも、いつ、また何をするか分からない、元死刑囚です。

彼女は、厳重な監視のもと、某国で暮らすうちに
いつの間にか、ちゃっかり結婚をして、2人の子供にも恵まれます。

まあ、これはよいとして。

日本の取材記者が、彼女に
「あなたの子供たちに、自分のことを話しますか?」
と、質問すると、彼女は流暢な日本語で、こう答えました。

「子供たちは、いま高校生と中学生の大切な時期です
話す気持ちはありますが、それは子供たちが大人になってから」

なんの恨みもない、多くの人たちの大切な時期を永遠に奪った人の言葉に
私は、少なからず、違和感を覚えました。

そして彼女は、取材記者と共に、被害者の方々の慰霊婢に向かいました。

雨のなか、被害者の方々に両手を合わせたあと、彼女は自分の気持ちを打ち明けました。

「遺族の方々に許して欲しい」

・・・許して欲しい?

これだけ流暢な日本語を話す人が、言葉の意味を分からずに使っている訳じゃないよね?

これは、私の想像ですが。

彼女は、多分、自分のしてしまったことを反省したはずです。
悔やんでも悔やみきれない日々も送ったはずです。

でも、だけど。

反省や後悔の気持ちは、長い年月を経て、重さや深さを変えてしまったようです。
自分自身を振り返ってみても、そう思います。

許す、許さないの判断は、遺族に委ねられるもので、その発言も、遺族にのみ許される言葉です。
決して加害者が望むべきものではありません。

彼女は、いったい「誰のため」に許して欲しいのでしょうか。

私の胸のなかに、「身勝手」という言葉がよぎって、消えていきました。

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