手紙

私が、女性として、母親として尊敬する女性の一人から
２週間ほど前に、お手紙が届きました。

温かくて、優しくて、強くて、寂しくて、悲しくて、そして強い手紙。

この手紙を書くのに、どれだけ心を奮い立たせなければならなかったのか。
でも、それと同時に、私に思いを伝えることへの、強い意志も感じます。

明るくて可憐で、愛情溢れる彼女が
どうしてあんなに悲しい思いをしなければならなかったのか
いまだにその悲しみと向き合い続けなければならないのか
神様のすることは、正直よく分からない。

お返事を書かなければ、そう思ったけれど
彼女の人柄が伝わる美しい文字と、流れるような文面を見ると
私のように、乱雑な癖字で、稚拙な表現力しか持たない人間は
何をどう書いたら良いのやら、全く知恵が浮かばず
（そもそも、大した知恵も持ち合わせていないのです）
ああ、どうしよう、どうしようと思っているうちに、時間だけが過ぎてしまい
もう、お手紙を送る頃合いもとうに逃してしまったので
思い切って、彼女に電話をすることにしました。

ちょっと風邪気味で喉の調子が良くないという彼女の声は
確かに、私が記憶している声よりも、少し低くて乾いた感じがしていたけれど
やはり、相変わらず可愛らしい声をしていらっしゃいました。

話し方、笑い声。

声を聞いているだけで、彼女の笑顔が浮かんできます。

思わず涙が出そうになったけれど、彼女の強さの前に、それは有り得ない。

最後は笑って。
最後まで笑って。

私は、あなたと、私の大切な友人を、絶対に忘れない。

どうか、あなたたちのこの先の人生が、神様の愛と祝福で満たされますように。