吐露と旅する

きっと明日はいい天気♪

旦那さまに初恋の人を紹介しました

2015-10-13 16:15:39 | 日記
昨日は、さっちゃんと私はもともとお休みだったのですが
急遽、旦那さまもお休みになったのて
本当は、こっそり会う予定だった、「私の初恋の人」を、旦那さまに紹介するこまにしました。

彼の名前は、高倉健。

映画は1970年代に撮影されたもので、映画公開当時の私は
一度外へ遊びに行ったら、何処へ行ったのかも、何時に帰るのかも分からないような
外遊びの好きな、サルのような子でした。

なので、映画を観たのは、もう少しあとの、地上波でテレビ放送された時のことです。

それでも、私はまだ小学生、

なのに、義理と筋を重んじる、寡黙で眼光鋭い男性が
悪人どもを無言で片付けていく姿に、すっかり心を奪われてしまったのです。

映画のなかで、若い外国人の青年が、義理とはなにかと、健さんに尋ねるシーンがあります。

特に、ここがいい。

言葉少なに、でも簡潔に、義理とは何かを説明する健さん。

渋い。
カッコいい。

健さんが、ぺらぺら喋るシーンがある映画というのは、私にはあまり思い当たりません。

寡黙で、いつも何かに耐えていて、でもそれを人に言わない。

決してクールではない。

むしろ、信念を貫こうとする思いや、大切な人に対する思いは、とても熱い。

主演で、ほとんどの場面に出ているのに、寡黙。
つまり、台詞が少ないのに、こんなにも多くのことを語れるなんて
健さん、やはりすごい人ですよ。

そして、ヒロインの 女優さんがまた美しい。

昔の「美人女優」さんは、ただ美しいだけではなく、品があるのですよ。
ちょっとした仕草や、話し方、煙草の吸い方に至るまでに品があります。

これを、今どきの美人女優画がやると、変にわざとらしく、嘘くさくなりそう。


さて、余談ですが
この映画、実は外国で作られたものなので
日本人が見たら、思わず
「それはないでしょう」
と、言いたくなるような場面か、ちょくちょく出てきます。

例えば、公衆浴場。
男湯と女湯の仕切りが磨りガラスになっていて
湯船に浸かりながら、女性の入浴シーンがモザイク風に眺められるなんて
1970年頃に、外国人から見たにほんのす公衆浴場のイメージって、こうだったのー!?
って、ぶっくりしてしまいます。

料亭の外を、虚無僧が普通に歩いているし。

以前、1980年代に撮影されたアメリカのドラマの中で
アメリカ人の旅人が、日本人街の宿に泊まることになり
旅館の風呂場の浴槽に浸かっていたところに、突如相撲取りと数人の白塗りの芸者ガールが現れ
浴槽のなかにスポンジをじゃぶじゃぶ突っ込みながら、相撲取りの身体を洗い出すという
唖然とするシーンに出くわしたことがありますが
この映画のお風呂場のシーンも、それに匹敵する、「それはないでしょう」でした。