吐露と旅する

きっと明日はいい天気♪

バカだっていいじゃないか、親バカならいいじゃないか

2012-08-18 18:52:54 | インポート
毎年、お盆の時期になると、近所の公園で盆踊りが行われるのですが
今年も、夕方18:00頃になると、軽快な太鼓の音とともに
聞き慣れた盆踊りの音楽が流れていました。

北海道の盆踊りは(地域によると思うのですが)
18:00頃から19:00頃までを「こども盆踊り」
19:00頃から21:00頃までを「おとな盆踊り」と
子供と大人の踊る時間帯を分けて、2部構成で行われているところが多く
多分、札幌市内のほとんどの地区は、2部構成で行われていると思います。

「こども盆踊り」は、『子供盆おどり唄』という曲が使用されているのですが
昭和20年代中期に録音された音源を、今でも使用しているのだそうです。
ちなみに、北海道教育委員会が、道民の要望を受けて企画したものなんですって。
ぐっじょぶ!道教委!!

児童合唱団が歌う、『子供盆おどり唄』を聴くと
(↑昭和20年代中期なら、おかっぱと坊主頭ばっかりだろうな)
今でも、ちょっと踊ってみたい気持ちになってしまうのは、私だけなのでしょうか。
そう言えば、サキは小学生の頃、町内会が全然違うにも関わらず
自転車に乗って、うちの町内会の会場までやってきて
一緒に『子供盆おどり』を踊ってくれたっけね。
懐かしいなぁ。

「しゃんこ、しゃんこしゃんこ、しゃしゃんこしゃん♪」
道外の子供たちは知らないのか。
なんとなく、残念。

近所で行われる今年の盆踊りは
15日(水)、16日(木)の2日間を予定していたらしいのですが
16日が雨だったため、昨日17日(金)に延期されたので
さっちゃんの歯科通院の帰りに、ちゃっかり寄り道をして(お父さんまで便乗して)
近隣の自治会の皆さんが出している出店で、いっぱい食べてしまいました。
焼き鳥、豚串、揚げたこ焼き、フランクフルト、アメリカンドッグ、焼きそば
外で食べると、どうしてこう美味しく感じるのでしょうか。
(って、盆踊りはどうしたって話ですけど)

肉と油、炭水化物と油を大量に摂取したせいで、喉が渇いた私たちは
近くのお店へ、飲み物を買いに行くことにしました。
(出店でも飲み物は売っていたのですが、種類が少ないのでパス)
お店へ向かって歩き始めたとき、さっちゃんが、小さな声で何か言いました。
でも、盆踊の音楽を太鼓の音にかき消されて、聞き取れません。
「なに?」お父さんが聞き返したので、さっちゃんはもう一度口を開きました。
「…き、…り」
「え?焼き鳥?焼き鳥が食べたいの?」
さっちゃんが、困ったような顔をして首を横にぷるぷると振ります。
「え?なに?」
さっちゃんは、一語一語、区切るように言いました。
「…き、…り」
でも、私にも「やきとり」としか、聞こえません。
「え?焼き鳥じゃないの?なに?」
さっちゃんは、悲しそうに首を横に振ります。
「焼き鳥じゃなくて、なに?もう少し大きな声で言ってみて?」
さっちゃんは、頑張ってさっきよりも大きな声で言いました。
「…き、…り」
やっぱり、「やきとり」になってしまいます…。

さっちゃんが、何かを一生懸命伝えようとしているのは伝わるのですが
何を言いたいのかは、私たちには、全く伝わらず。
悲しそうなさっちゃん。
もどかしい私たち。

その時、私は急に思い出しました。

そう言えば。

この間の水曜日に、お友だちご夫婦やヘルパーさんとお祭りに行った時
帰り際に、さっちゃんが「カキ氷」を食べたくなってしまったけれど
もうチケットが残ってなくて、買えなかったとヘルパーさんが言ってたっけ…。

「さっちゃん、もしかして、カキ氷?」

さっちゃんの顔が、ぱっと明るくなりました。
そして、笑顔。
私たちも、安心して笑顔。
なんだ、そうか。カキ氷が食べたかったのか。
さっきの、一生懸命なさっちゃんの顔を思い出すと
思わず、箱買いしてしまいたい衝動に駆られてしまいますが
お腹をこわすといけないので、ガマン。

いやー、それにしても一生懸命顔のさっちゃんは、可愛かった。
その後の、ぱっと明るくなった顔も、最高に可愛かった。
どこかバッグ売り場の店員さんじゃなけれど
私の頭の中にも、「可愛い」という言葉しか、思い浮かびませんでしたよ。
ただの親バカですけどね。
子供が可愛く思えるんだから、いいじゃないですか。
ごくたまに、「このくちょガキ!」って思ってしまうこともありますけど
結局「可愛い」で終わるんだから、いいじゃないですか。

いま考えても、「かきごおり」と「やきとり」
全く別物ですが、確かにアクセントは似ていますよね。