OVER THE RAINBOW      ~虹の向こうに~

宮崎天使ママの会の代表が思うこと
個人的な気持ちを書いたブログ

さて、どうしたものか・・

2016-10-30 17:22:09 | ひとりごと
忙しい日々でこちらのブログもかなり放置していました。

書けなかった間も日々相談は来ており、ひとつひとつ

お返事をしたり、天使のゆりかごの配達があったりしていました。

ここ最近、流産・死産・新生児死以外で大切な方を亡くされた方

からの相談といいますが。。わかりやすくいいますと「苦情」が

良く来ています。

宮崎では私もスタッフで参加している「宮崎グリーフケア研究会」と

いう任意団体があります。

ここでは天使ママの会で受ける周産期(わかりやすくいうと)以外の方の

集いの場を提供しています。

宮崎でグリーフケアを扱う団体がなかったので私が対応できるものは

今までひっそりと相談は受けておりました。

ここ最近、大切な方を亡くした際の医療者の対応(特に言葉かけ)が

酷いと何人かの方からお話を聞くことがありました。

人間がすることなので100%完璧なことは無理だとは思いますが

看護師さんへ聞いてみたい「死が当たり前になっていませんか?」

「慣れてしまっていませんか?」「今、その言葉かけは必要ですか?」

といったことがたくさん。。。

素人の私でもびっくりするような言葉かけが行われている現実に唖然

忙しい業務の中でついついやってしまったことがずっとご遺族の

心に残ってしまうことわかっているのかなぁ

そんなことをふと考えました。

私は看護師ではないので本当に偉そうなことは言えないことは

十分わかっていますが、こんなにご遺族の方から苦情を聞くとね

さすがに考えてしまいます。

何かできることはないか・・考えてみたいと思ってます。



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

わかってほしいこと

2016-10-17 20:24:54 | ひとりごと
今日で研究協力のインタビューが終わり

私もインタビューを受けうまく答えられたか

どうかは別として終わってホッとしました。

他の方がインタビューを受けているときに

私の携帯が鳴りました。

取ると相談の電話でした。。

宮崎からはとても遠いところに住む方からの

泣きながらの電話に戸惑いながらもまずは気持ちを

吐き出させてみようと聞くと悲しい経験をしてまだ日も

浅く、もがいて苦しんでいる様子が伝わってきました。

近くに電話相談をしているところがない、病院へ

いっても気分ははれない、同じ経験をした人と話したいと

調べて色々電話をしているが悲しい経験をして10年以上

経っている方しかおらず、自分の気持ちを分かってもらえないと。。

「ごめんなさい、私も11年経っているのでもねこれは

わかってほしい。。私たちも同じように苦しんだ時期があったの

今はこうして電話で相談を受けたりしているけれどそれは乗り越えた

わけではなくて、そうしないと生きてこれなかったのよ。

命日近くになると不安定になったりするし。。そうやって過ごしてきて

の今なの」と「あなたと時期が近い方はまだこうして相談を受ける余裕はないと

思うよ」って いっぱいいっぱいの状態で電話をかけてきて冷静に考えれば

理解できることも今はきっと無理な状態なんだと痛いほどわかります。

泣いて訴える彼女に「うんうん」と聞くことしかできなかったけれど

要所、要所では大切なことは伝えたつもり。。

少しでも伝わっているといいなぁ

私は病院で悲しい経験をされたばかりの方と直接お話をする機会も

たまにあります。 11年経っていてもやはりそういう方とあったり

お話をすると自分の経験と重なってフラッシュバックすることもあります。

もう吹っ切れたとか周りからはそんな風に見られているのかもしれませんが

そうではなくて、この気持ちとともに生きていくには私はこうするしか

なかったのです。 どのように生きていくか、気持ちをラクにさせるかは

十人十色。私のやり方がみんなに合っているとは思わないけれど

それぞれのやり方で気持ちが少しラクになる方法を見つけてほしいなと

思います。 大切な大切な自分の子供を亡くしたのだから忘れるはずはない

そんなに浅い傷ではないのですよ。。深く深く刻まれた傷でいつもは

絆創膏を貼っているようなものなのです。

何年たってもつらい気持ちは変わらないし、我が子のことを話すと

みんな涙ぐみます。。それは今回インタビューを通して感じたこと

私は悲しい経験をしたときに「時間が薬」と母から言われました。

それはある意味正しくて、ある意味間違い。

そう感じた一日でした。

長々とひとりごとでごめんなさい。

今、もし悲しい経験をされたばかりの方がこのブログを読まれていたら

「その気持ちとっても良くわかります。我慢しなくていいから沢山

泣いて話せる人、少しでもわかってくれる人がそばにいるならば

ぜひ思いを話してくださいね。だれもいなかったら。。私たちのような

団体にぜひ相談をしてください。悲しい思いをしているのはあなた一人では

ないのだから」
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

赤ちゃんの写真

2016-10-14 10:45:17 | ひとりごと
昨日、3回目の研究協力のインタビューに

参加をさせていただきました。

6名の方のお話が終わって17日にお二人そして私が

最後にインタビューを受ける予定です。

命の誕生に目を向ける助産師さんが多い中で彼女は

私たちのような悲しいお産をする人に目を向けて

研究したいと教授の反対もあったのに(難しい問題だから

協力者が集まらないといわれたらしい)

最後まで諦めなかった彼女にできる限りの協力をしたいと

思っていました。

しかし、インタビューを聞きながら勉強をさせてもらっているのは

実は私のほうで、たくさんの問題を教えていただいた気がします。

私に何ができるだろうか。。ずっとずっと昨日から考えて

昨日は頭痛がしました(笑)

そんな時に面識のある先生の新聞記事がポンとFBで目につきました。

まだ私の妄想なので詳しくは書きませんが、先生に頼んでみようか

私のできることは何なのか、一番今思っていることは

医療者がグリーフケアについて学べる機会を宮崎で持つこと

昨日もたくさんの医療関係者への不満を聞きました。

とても良い病院がある一方で「未だにこのレベルですか?」と

思うところもあり(すみません毒を吐きました)

学ぶ機会がないのならそういう機会を私が作るからさぁいらっしゃい(笑)

でもそうした方って「宮崎市内は遠いからとか」「その日は。。」とか

色んな理由をつけて参加しないんだろうかぁ。。

ああわかっている病院を名指しして「来い」って言いたい(笑)

そんな妄想を一人でしていました。

医師向けのセミナーもやってみたい、でもまずは看護師と助産師さん向け

10年で引退したいと思ったとたん。。いろんなことが頭でぐるぐると

回っています。

さぁ まずは頭の中を整理してひとつひとつね

昨日、天使ママの方が亡くなった赤ちゃんの写真を見せてくださいました。

私は娘を30週で亡くしたのでその子の姿しか見たことがないのですが

20週に満たない赤ちゃんの写真を初めてみせていただきました。

かわいらしいお顔の赤ちゃんでとってもきれいでびっくりしました。

写真を撮ってくれてありがとう。見せてくれてありがとう。

まだまだ頑張りが足りない私に喝を入れてくれました。

さぁ やろう
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初心にかえる

2016-10-06 17:24:30 | グリーフケア
今日から大学院生の方の研究協力で10名の方の

インタビューが始まりました。

別室で待機をする予定でしたが「同席しても良い」と

言っていただいたので私は部屋の片隅で気配を消す努力(笑)

今日はお二人の方のインタビューでしたがお二人とも

私が相談を受けた方だったので私も当時を思い出しながら

「私はあの時、きちんとした対応ができただろうか」と

考えていました。

お一人は天使のゆりかごを提供始めていたときだったので

あのゆりかごのセットがあったから本当によかったと

言われていました。 

この言葉はきちんとゆりかごのスタッフ&ボランティアさんに

伝えたいと思います。

お二人が病院側の対応として問題だと感じたことも教えて

くださったのでまだ改善できていない点についてはやはり

動いていかなけばいけないのかなと考えました。

総合病院は少しずつ改善してきてはいますが、個人の病院では

まだまだなのでぜひそのあたりを。。何とかしたいです。

今回、このような機会をいただいて同席できる機会をいただき

私自身も初心にかえる大切な時間となりました。

お二人とはメールや電話での相談でしたので初めてお会いしました。

「恩返ししたいとインタビューを受けることにしました」

そうお二人とも言ってくださったのにはびっくりしました。

会の存在が誰かの役にたったのであればとてもうれしいですし

「同じ経験をした人でなければわからないしなんでも話せない」

この言葉が天使ママの会の必要性を証明してくれたような気がしました。

あと3回ほどこのような機会があります。

皆さんに感謝しつつお一人お一人としっかりと向き合っていければと

思います。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする