天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

みやざきホスピタル

2007-09-06 14:01:41 | 日々
布教使研修会に行ってきました。場所は、茨城県佐貫にあるみやざきホスピタルです。

この病院の理事長宮崎幸枝さんは、みやざきホスピタル理事長、小児科医、そして念仏者であります。院長先生から知的妙好人とご紹介がありましたが、本願寺研修会やビハーラなどで活躍されている方です。


(みやざきホスピタルHPより)


今回の研修では、初めに宮崎先生より「全ての医者は坊主でもあれ~親の呼び声は南無阿弥陀仏~」というテーマの講演で頂きました。


一般的に医者は人を生かすため、亡くなったら坊さんに引き渡しお経をあげてもらうというように、別々のように捉えられるが医者と坊主は本来はわけることができない。

医者は死の前には完全敗北。宮崎先生が、大学病院時代「あと数日のいのちと分かっている子どもに「がんばろう」「がんばろう」と励ますことしか出来なかった」と言葉にならない思いを語ってくださいました。「安心して死んでいける世界」を伝えることができたならば、より人間の充実する最後を迎えることができたのではないかというお話を頂きました。

そんな経験もふまえて、みんなが安心できる病院、いや大安心の病院がこの宮崎ホスピタルなのです。

病院内見学させていただいたら、患者さんも職員さんもみんなが笑顔なんです。

お見舞いの方が患者さんの洗濯したりアイロンをかける部屋などなど、すべてが患者の目線でつくられているとてもきれいでにこやかな病院でした。

その部屋の一つに仏間があります。



この掛け軸・南無阿弥陀仏は当門様から頂いたお名号だそうです。

多くの病院では亡くなると霊安室に通され、裏から出て行くことが多いが、
この病院では、この仏間でご安置され、正面玄関から出ていくそうです。

初めは、院内でも「エー」という声もあったそうですが、今はみんなで最後のお見送りをするようになったそうです。

ここで、平成5年1月から始められたビハーラの会(毎月の法話会)も156回を迎え、今日まで続いております。

顔の見える治療、本当にいい病院だと感じました。何事も便利になるにつれ、ベルトコンベアー方式になっていってしまうが、face to face 本当に患者さんに優しい病院でありました。

(龍)

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