天使幼稚園

カトリックの精神に基づいて未来を生きる子どもたちを育てます

<園長だより6月号>新しいスタート

2020年06月15日 08時00分16秒 | 園長だより
 例年なら桜やチューリップが咲くころ迎える新年度。今年はコロナウイルスの影響で紫陽花や百合の季節になってようやくスタートの日を迎えることができました。人間社会はウイルスの影響を受けていても、自然の草花はしっかりと季節を刻んでくれています。こうして人々の目を楽しませ、心をいやしてくれる草花ですが、今年は桜を含めて実際に愛でることができない日々が続きました。さらに大勢の観光客が訪れて混雑することをさけるため、もうすぐ満開を迎えるユリの花をみんな摘んでしまったところもあるそうです。今までの日常が戻ってくる日はまだまだ遠く、新しい生活習慣を築いていくことが、今、求められています。 

 新しいことを始めるときの恐れや不安に対して、多くの先人が言葉を残してくれています。

☆ もうダメだというときが仕事の始まり(稲盛和夫)
☆ 新しいものが始まる。古いものに執着している人たちにとっては、
 新しいものは恐ろしいだろう(ヘルマン・ヘッセ)
☆ 耐える心に、新たな力が湧くものだ。全てそれからである。
 心機一転、やり直せばよいのである。
 長い人生の中で、そのための一年や二年の遅れは、モノの数ではない。(本田宗一郎)

 これからの未来はどんな社会・世界になっていくのか、子どもたちが大人になった時に必要な力・活きる力とはどんなものか、その力を育てるにはどのよう方法があるのか。すべてが今までの経験だけではなく、物事の本質を見据え、想像力を働かせて未来を見通し、豊かな発想と実行力を発揮し、多くの人々の知恵を出し合って新しいものを築き上げていかなければならない時代が訪れようとしています。

 なかなか一歩を踏み出せない人へのアドバイスも語られています。

☆ 私がやらなければ、誰がやるの? 今やらないのなら、いつやるの?
 今叫ばなきゃ。あとではダメ。(エマ・ワトソン)
☆ 「できない理由」を考えて「できる会社」を目指そう。(小野守男)

 できる人の思考は常に前向きで、無理だからやめようではなく、どうすればできるようになるのかを考え、成功に導く力を発揮しているようです。 

 その一方、他の人の考えを受け入れることも大切になってきます。

☆ 自分だけが正しいと思ったら、破滅が始まります。
 自分の「正しい」をやめる勇気を持ちましょう。(西田文郎)

 ステイホームの期間中、リモート会議を実施したり、ネット通販で買い物をしたり、ネットを利用して情報を集めたり、自ら発信したりすることが増えてきました。天使幼稚園でも、先生たちが子どもたちに向けたブログやYouTubeを発信したりしてきました。新しい時代に向けた情報機器の活用が一気に加速しているようです。ところが、その中で自分だけが正しいと信じる人による、他者を攻撃する意見も数多く見られました。見方や立場を変えると多様な意見が出てきます。自分の信念を持ちつつ、他者の意見を聴き、ともに考えていくコミュニケーション能力も、今、問われています。

☆ 神は愛です。愛にとどまる人は、神の内にとどまり、
 神もその人の内にとどまってくださいます。
 愛には恐れがない。完全な愛は恐れを締め出します。(ヨハネの手紙一4章16・18)

 今しばらくコロナと共存しながら、互いに人を尊重し合う中、新しいスタートをきっていきましょう。
               (園長 鬼木 昌之)

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