永江勝朗さんは、日々のつれづれを「北の便り」として郵送してくださる友人です。
88歳の永江さんの生活は、とても規則正しくて静かなものですが、
あのように年を重ねてゆきたいものだと思わせてくださる人でもあります。
わたくしに十年連続日記の愉しさを教えてくださったのは、永江さんです。
圧力鍋の愉しさも教えてくださいましたわ。
その永江さんから、ご本が届きました。
『仙北屋繁盛記 岩内場所請負人 佐藤仁左衛門伝』(北海道新聞社)です。
これは、永江さんの父方の祖母の家系を記したものです。
4百ページもの大作です。
永江さんの祖母・佐藤とよは仙北屋3代佐藤仁左衛門家の次女です。
佐藤家は初代佐藤仁左衛門が秋田から青森を経て1787年30歳で松前に移住、
1823年、松前藩から岩内場所の運上屋(請負人)に任ぜられ、
場所経営に当たりましたが、3代仁左衛門に至り、
明治2年、明治政府から任務を解かれています。
多くの資料を読み解き、点と線を繋ぐ作業は、
永江さんにとって大変なものだったと思います。
永江さんのご本は、倶知安町図書室にも寄贈されておりますので、
どうぞ、お読みになってくださいませ。