街に「北風小僧~♪」が戻ってきた。甘い香りを漂わせていた、金木犀の花もスッカリ落ち、季節は確実に晩秋になっていた。
抜けるような青空が広がったそんな日に、末の娘が家を出て行った。
と言っても、家出をした訳では無い。念願の一人暮らしを今日から始めた。去年社会人になった娘が入社した会社は、東京の新橋に本社が有る会社。ところが配属された先は、川の埋立地の端のほう。朝は本社から勤務先へ直行のバスが出ているのだが、夜は本数が少ないうえに、終車の時間も早い。そうなると市バスで延々と川駅まで出て、何本か電車を乗り付いて帰ってくる。通勤がシンドイから一人暮らしをしたいと前から言っていた。
近頃は物騒なので、反対したかったのだが、上の娘の一人暮らしを同じような理由で認めてしまったから、「何故お姉ちゃんは良くて、私はダメなの」と言われると、返す言葉が無い。
そして今日の日になった。
■もう、ダッコもなかなかしてもらえないよ。
■末娘はたくましい。自分で車を運転し、荷物を運んでいった。
■お姉ちゃんを、お見送り。
■お姉ちゃん、行っちゃた。
■じ~っと、車を見送る。チョークが締まるほど、後を追っていた。
お姉ちゃん、直ぐに来るよ。。。
こうして、家族がまた一人減った。
4人と一頭になってしまった。
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