天然居士のとっておきの話

実生活には役に立たないけど、知っていると人生が豊かになるような話を綴りたいと思います。

カエサルと月桂冠

2016-08-17 | Weblog
 ガイウス・ユリウス・カエサルは、
 共和制ローマ時代の政治家、軍人として有名です。
 そればかりでなく、
 文筆家としても優れていて多くの名言を残しています。

 シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」では、
 「天井にあっては唯一不動の北極星、
  数多人間の間にあって、厳として不可侵の地位にあるは唯一人、
  それがこのシーザーだ」との名台詞がありますが、
 彼の風格を伝えていると思います。
 その容貌について、スエトニウスの「ローマ皇帝列伝」には、
 色白で眼は鋭く、背が高く引き締まった体をした
 美丈夫であったと記されています。

 しかしながら、同書によると彼にも悩みがあったようです。
 それは、頭髪が薄かった事で、
 多くの人々の笑いものになったり、
 政敵から攻撃されていたようです。
 当人もかなり気にしていたようで、
 後頭部の乏しい髪を櫛で天頂から前に綺麗になでつけていました。
 さしずめ玉スダレのような感じだったのかも知れません。

 年代が分かりませんが、
 カエサルが内戦を終結させた業績を認めら
 いつ、どこでも月桂冠を被る特権を与えられました。
 この時は、彼は大変喜び、その後いつも使っていたようです。
 カエサルを描いた像や絵画では、
 月桂冠を着けて描かれているものがありますが、
 その方が彼の希望だったと思います。

コメント (3)
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