「天空の里 いもい農場」通信

長野市芋井広瀬の里山で、自然を身近に感じ、環境・農業・食べ物を大切に思う気持ちが育まれる事を目指した活動です。

2017年の活動報告書が完成しました

2017年12月12日 | 活動こぼれ話


2017年度の活動内容を網羅した報告書が完成しました。2016年版では、活動のまとめは抜粋で記述しましたが、2017年版はすべてを記述してありますので、今年の活動の全容を振り返ることができる冊子です。また、日ごろお世話になっている皆さん、循環型農業にも触れ、農作業だけでない、いもい農場の様子が掲載されています。

ご希望の方には郵送でお送りしますので、メールまたは、電話でお知らせください。

imoi.hirose@gmail.com
090-9358-3286(西沢)

今後、お世話になった皆さまへお届けを行う予定です。

ツイッター絵手紙、頂戴しました。

2017年12月07日 | 活動こぼれ話

2017年度参加者のお一人、谷川さんより、絵手紙を頂戴しました。参加者から、絵手紙で感想を寄せていただき、スタッフ一同うれしい限りです。引き続き、遊休農地を活用を通じた「癖になるほど楽しい食農体験活動」、組み立てていきます。


谷川さんは、長野県シニア大学2年生。「遊休農地でボランティア活動(農作業)をすること」を活動テーマに据えて、長野市ボランティアセンターの紹介を通じていもい農場に参加いただくことになりました。この間の「世代間交流」は、形だけのテーマとなっていましたが、谷川さんはじめ、シニア大学生が関わっていただいたことで、シニア層、子育て層、子どもまでの3世代で交流しながら活動を進めることができました。


「言葉が多いので、ツイッターと絵手紙をコラボした『ツイッター絵手紙』です。ハイテクでしょ!(笑)」(谷川さん談)

(西沢)




2017年度天空の里 いもい農場打ち上げを開催しました

2017年12月03日 | 活動こぼれ話

12月2日(土)、2017年度の打ち上げを、イグレックさん(長野市北石堂町)で開催しました。大人はお酒が入りながら、子どもはフリースタイルで、今年の活動を振り返った話に花が咲きました。ボランティア団体ではありますが、芋井地区が活性化につながる取り組み(遊休農地の活用や都市部と中山間地域の人々との交流など)を、長野市街地を見下ろす素晴らしいロケーションで実施することができました。

来年度は、新しいスタッフが加わる予定です。運営スタッフで知恵を出し合い、新しい活動を組み立てて、「楽しく参加していたら自然に地域貢献していた~!」というスタイルで活動を組み立てていきたいと思います。




芋井社会会館の大掃除+αを開催しました

2017年12月02日 | 活動こぼれ話
12月2日(土)天気:晴れ 参加人数:大人10人・子ども8人(合計18人)
活動内容:芋井社会会館の大掃除、焼き芋、綿花を使ったクリスマスリース作り

2017年度の活動の締めくくりとして、今年度参加者の有志が集まって、芋井住民自治協議会からお借りしている芋井社会会館の大掃除、雨天続きで延期に延期を重ねてきた焼き芋、収穫した綿花を使ってクリスマスリースを作るクラフト教室を開催しました。

(綿花を使って作ったクリスマスリースを前に記念撮影)


3回延期し、ようやく実施にこぎつけた焼き芋。サツマイモを洗って新聞紙に包んで湿らせ、アルミホイルで包んでいきます。お父さんとお子さん2人で参加をしている高橋さん、手際よくサツマイモを包み、火に投入する準備をしていきました。

(焼き芋準備)

通算15年目の活動で初めて、地主の和田さんが管理しているリンゴ園のはねだしリンゴを購入する取り組みを実施しました。少しでも地元の応援につながればと考え、賛同を募ったところ、10人の参加者が購入。買って支援、食べて支援、微力ではありますが、地元応援の一つの形としました。

(味は正規品と変わらない、はねだしリンゴ。芋井は、標高、土質、斜面からスポット的に美味しいリンゴができる場所です。)


この間、障子張り替えや換気扇を実施してきた中で、今年の大掃除は、普段使いの箇所を集中して綺麗にしました。日ごろの施設への感謝の気持ちを込めて、トイレ、台所、廊下、玄関の他に、くもの巣を取り除いたり、隅々まで手分けして実施しました。

(大人から子どもまで、みんなで大掃除)

事務局の役割は、大掃除の全体把握と焼き芋の火の番。火をおこすついでに、栗や綿花で炭つくりの実験。みんな掃除を頑張っている傍らで、来年の活動に組み込めるかの実証実験をしました。素敵な炭ができましたが、参加人数分を作るとなると段取りの検討が必要なことがわかりました。

(炭つくり。空き缶に炭にしたいものを入れ、アルミホイルでふたをして火中に投入。アルミホイルにあけた小さな穴から出る白い煙が青っぽく変わったら出来上がりのサイン。)

本来は、畑で綿がフワフワと開いて収穫となるのですが、天候が要因してか、ふわふわと開かなったので、あらかじめ収穫して乾かしておいた綿の塊をほぐしてリースの材料にしました。ほぐす際には、綿に包まれた種も取り出しました。綿花の苗は、長野県長寿社会開発センター賛助会員の立川さんが大切に育ててもらったものをいもい農場に移植し、育ててきました。綿花のご縁、来年につなげていきたいものです。

(上左:綿花をほぐす前、上右:綿花をほぐしたところ、下:綿花の種)

綿花の量がさほど多くないため、綿花をワンポイント使うことを条件にクリスマスリースを作りました。リースのベースは紙皿。紙皿の真ん中をくりぬき、毛糸を巻き付けてベースを作った上に、ビーズや装飾品などを思い思いに飾り付け、綿花を添えて完成。大人から子どもまで、集中してあっという間に過ぎた1時間半でした。長野県シニア大の谷川さんが作られたゴージャスなリースは、家に飾るために奥様と交渉をしてみるとの事。きっと、素敵なプレゼントになったのではないかなあ、と思います。

(リースつくり。毛糸の巻き付けも色を変えたり、厚く巻いたり、工夫がありました。)

2017年度天空の里 いもい農場の活動は、これで最終日となりました。今年度の活動をしっかり振り返って、2018年度の活動がさらに楽しいものになるよう、検討を進めていきたいと思います。ご参加いただいたみなさん、活動を支えてたいただきたみなさん、本当にありがとうございました。(西沢)


第14回活動報告「大収穫祭!!」

2017年11月23日 | 活動報告
11月18日(土)天気:曇り時々雨 参加人数:大人19人・子ども16人(合計35人)+長野市芋井支所(北村さん)・地域おこし協力隊(小池さん)
活動テーマ「大収穫祭!」1年間、お疲れ様でした!!
活動内容:秋野菜・リンゴの収穫、黒豆の殻出し、収穫祭、収穫音楽会、閉講式

親子で農業を楽しむ「天空の里 いもい農場」(山岸茂晴代表)は18日、今シーズンの締めくくりとなる「大収穫祭!」を長野市芋井広瀬の「芋井社会会館」を拠点に開きました。生後4カ月の赤ちゃんからアクティブシニアまでの幅広い世代の35人が参加。ハクサイやダイコン、リンゴを収穫し、同会館で収穫物を昼食で味わった後、収穫音楽会と銘打って、ハーモニカやギター、コカリナが得意な参加者が曲を披露し、会場は演奏に合わせた歌声に包まれました。

(「大収穫祭!」の参加者。1年間、ありがとうございます!)

当日は曇天。いもい農場の谷の向こう側は薄い霧で白くもやがかかっています。子どもたちが中心となり、ダイコンを土から抜いたり、ハクサイを運んだり。「よいしょ、よいしょ」と悪天候も気にせず、せっせと作業に打ち込みました。

(ダイコンを何本も抱えて運びました)

地主の和田さんが手掛けるリンゴの木を1本お借りし、みんなで収穫させていただきました。「リンゴはね、くいっと持ち上げて穫るんだよ」。山岸代表が収穫の方法を説明するのを、子どもたちは真剣な表情で聞いています。

(リンゴの収穫方法を説明する山岸代表)

長野市の高橋歩夢ちゃん(4)は「お父さん、穫れたよ!」。と大はしゃぎ。「もって帰って食べるんだ」

(リンゴの収穫を楽しむ子どもたち)

同市の浦中茉子ちゃん(2)は母親の綾子さんと一緒にリンゴを穫りました。「やったね」と綾子さんが茉子ちゃんに話し掛けていました。

(上手に穫れたかな?)

現代のリンゴは、収穫しやすいように背が低く品種改良されています。とはいえ、高いところは大人の出番。この日、ゲストとして参加してくださった長野市役所芋井支所の北村俊英支所長補佐が脚立に上り収穫してくれました。

(高いところは大人の出番)


「これは一口サイズに切ればいいんですよね?」「醬油はどのくらい入れます?」―。収穫物はそのままでは食べられません。芋井社会会館の調理室では、収穫物を調理するお母さんたちの熱気あふれる声が飛び交います。五味副代表が的確に質問に答え、見ていて頼もしい限りでした!

(厨房で「調理部隊」を指揮する五味副代表(中央))

普段は、自主的な流れの中で、みんなが自らの役割を見つけて、助け合いながら作業を円滑に進めています。お母さんだから調理、お父さんだから畑―ということを決めている訳ではありません。ですが、普段の役割分担の傾向か、天空の里 いもい農場の活動では、お父さんが畑仕事、お母さんが調理をする―という役割分担に流れがちです。

大収穫祭のこの日、厨房はお母さん方で占められていました。が、来シーズンの活動では、あえて厨房をお父さんが占拠し、畑仕事をお母さんがやってみる―みたいな条件をつけた活動日があってもいいかなと思いました。

大人たちが収穫物を山分けしたり、調理したりしている間、子どもたちはかるた遊びに熱中していました。生後4カ月児から小学6年生までが参加したこの日。小学4年生の平塚未来さんが小さな子どもから小学生が一緒に楽しめるよう工夫しながら、みんなにカルタ遊びの方法を教えていました。

(かるた遊びに興じる子どもたち)

昼食時は、事務局で作成した、1年間の活動を振り返るVTRをスクリーンに映し出してみんなで鑑賞しました。約4分の動画ですが、「もう一回見たい!」との声が会場からあがり、2回鑑賞しました。

(1年間を振り返りました)

今年は初めて、参加者や運営スタッフの特技を活かして楽しい場になれば、と、収穫音楽会を開きました。ハーモニカが趣味の長野県シニア大学2年生の小林幸吾さん、ギターの名人の山岸代表、コカリナをこよなく愛するスタッフの曽根佳代子さん、参加者の平塚真由美さんが演奏を披露。最後は全員で「故郷(ふるさと)」(高野辰之作詞、岡野貞一作曲)を演奏し、合唱しました。

(初めての収穫音楽祭)

今年の活動は、今回が最後となりましたが、番外編の活動として、綿花を使ったクリスマスリースを作るクラフト教室を開催します。12月2日(土)、大勢の参加を芋井社会会館でお待ちしています。(牧野)


【代表挨拶~活動を支えていただいた全てのみなさまへ~】

日ごろ、関係各位におかれましては、多大なご支援とご協力を賜り、誠にありがとうございます。
2017年度天空の里 いもい農場の活動は、11月18日に、4年目の活動を無事に終えることができました。

今年の活動を開催目的からひも解くと、「長野市芋井地区の里山をフィールドに、野遊びや農作業体験を通じて、自然を身近に感じ、環境・農業・食べ物を大切に思う気持ちが育まれること」では、稲刈りやリンゴ収穫など、農作業を通じて貴重な経験ができました。「中山間地域の人々と都市部の人々との交流」では、芋井地域のみなさんと参加者と活動を通じた交流ができました。参加者同士の交流でも、都市部の人々の交流はもとより、ロシア人との国際交流やシニア大学生との多世代交流を実施できました。「中山間地域の森や農地の保全」では、竹の伐採による竹林化防止作業、微力ながら農作業応援を実施しました。「食文化の継承・発展につながることを目指した活動」では、芋井社会会館調理室を舞台に、収穫したての野菜の調理を通じて、究極の地産地消料理を味わうことができました。他にも、数え切れないほどのすばらしい体験活動を通じて、いもいのファン(土地・人・農作物)が増えた取り組みになりました。

5年目の活動となる2018年度は、多くの参加が広がるような活動を目指してまいりますので、引き続き、ご指導とご鞭撻を賜れれば幸いです。

代表 山岸 茂晴