まぁまぁイ・ケ・ル
月曜日に名石浜の堤防でイカ釣りをしていた時の話でもう一つおもしろい話を書いておこう。
イカ釣りをする時は他の釣り人は、皆イカを引き寄せるために持参した照明を海面に向けて照らすので、堤防から20m先くらいまでの海面がよく見渡せます。僕もLEDの強力ライトを海面に照射していました。海面に照明を向けると、小魚やらエビ類やら、いつもの常連が寄ってくるのが見えるんですが、今日は、そんな小魚に混じって、小さいイカのようなものが遠くから堤防に向かって海面を泳いでくるのが見えました。
よく見ると、尻尾のような物があってそれをクネクネさせて泳いでいたので、「ありゃイカじゃないなぁ」「エイか何かかな?」と思って、珍客の正体を見極めるべくずーっと凝視してたんですが、その珍客、堤防の上に立っていた僕の足下の岸壁から5mくらいの海面上まで近寄って来ました。
僕は持っていたLEDで海面上に出ていた珍客の顔を照らしたんですが、鼠にそっくりです。
珍客は、ついに海中から伸びるコンクリートの壁にたどり着いたかと思うと、なんと、その壁を僕をめがけて登って来ました。
ライトで照らされた四肢や体毛や尻尾のある体、はどう見ても鼠です。
頭を海面上に上げて泳いでいる時点で魚類ではないですね。
尻尾を除外した体長は5センチほど。子供なのか成体なのかは分かりません。
この鼠がそのまま岸壁を上がってくると、そこには僕の食べかけのサンドイッチと飲みかけのコーヒーがありました。このままではまずい。。お客さんにはいどうぞと差し出すようなもんだ。。
僕は慌てて、それらを釣りバックの中にしまいこみました。
ところが、強烈なLEDの光が顔に当たって身の危険を感じたのか? その鼠、くるりと方向転換して顔を海面に向けたかと思うと、なんと海面にちゃぽんとダイブしました！
海慣れしている。
そんな事を考えました。
そして今度は僕から20Mほど隣の釣り人のいる方向に向かって泳ぎ出しました。
この冷たい海の中をよくもまぁ平気で泳ぐものだ。一体どこからやってきたというのか?この鼠は。。それにしても鼠が海を泳ぐとは。。
生まれて始めて見た光景にある種の感動を僕は覚えつつ、その鼠がこんどはとなりの岸壁から這い上がれるかが気になってずーっとライトで追ってたんですが、竿にイカが食いついた反応が有り、イカを釣り上げている間に鼠を見失ってしまいました。
就寝前に、「鼠 海 泳ぐ」等で色々検索していたら、どうやら鼠が海を泳ぐという事を知らない人が世の中には多いみたいだったので、鼠が海を泳いでいたのを目撃した証人として、この記事をアップする事にします。