つらつら日暮らし

仏教、禅宗を学ぶ曹洞宗の禅僧によるつらつらなる日暮らし。時事ネタ、野球ネタもあります。

東京都が「駅ナカ」に増税

2006-04-15 05:59:51 | 時事ネタ・雑学・トリビア
税金格安 「駅ナカ」繁盛 都、土地の評価見直し (産経新聞) - goo ニュース

拙僧、初めて駅ナカの話を聞いたときに、底知れぬ違和感を覚えた記憶がございます。なんだか、やってはいけないことのような気がしたのです。例として適当かどうかは分かりませんが、戦国時代に存在した城の中に町が一緒に入ってしまったような感じと言えば良いでしょうか。

そして、あまりに各鉄道会社にとって勝手な話ではないか?と思ったわけです。これをされたら、駅前の商店街は大変な損失になりますし、駅は人が往来するだけの場所で良いと思います。要するに駅ナカを作るくらいなら、その分を駅ではなくしてしまえばいいのではないか?ということでありますね。



今回の一件ですが、JRやメトロなど駅構内の空きスペースに多様な店舗が入居し、繁盛している中で、東京都はこうした「駅ナカ」施設が入る駅舎用地の固定資産税の評価基準を見直すことを決めたそうです。これまでは、鉄道という公共事業のため税制面で優遇されてきたようですが、商業施設の盛況ぶりに「税負担が不均衡」と判断したためです。都の見直し判断は、他の自治体にも影響を与えそうだということで、駅ナカビジネスにも再検討のメスが入ることを期待しております。

駅ナカビジネスに手を染める理由ですが、鉄道各社は鉄道本体の収入の頭打ちが予測される中、「駅の集客力を収益源に」と構内の空きスペースの活用に力を入れています。しかし、拙僧つらつら鑑みるに、鉄道各社は鉄道のことだけやっていればいいのではないか?と思いますけど。

JR東日本は駅構内型商業施設「エキュート」を昨年、大宮、品川駅にオープンし、その時には大々的に広告を出したりしましたが、これが火付け役となり、私鉄やメトロにも広がりました。現在、都内にある大きな駅には、少なからず駅ナカビジネスを見ることが可能です。

つい最近のことでは、東京メトロが銀座線や半蔵門線が乗り入れる表参道駅構内に「エチカ表参道」を開業し、ファッション、飲食など二十六店舗を展開しました。今後は、銀座や大手町駅などでの開業も検討中とのことです。京王電鉄でも京王新宿駅構内の地下スペースに書店など十一の専門店が並ぶ「フレンテ新宿」を開業させるなど、「駅ナカ」は拡大の一途をたどっています。

しかし、「駅ナカ」施設が入る駅舎は、鉄道事業を目的に使用される「鉄軌道用地」に指定されているため、税制面で周囲の土地価格の三分の一程度に評価され、その結果固定資産税も安く抑えられてきました。要するに安い土地代を使って、鉄道各社は効率よく利益を得ていたようですが、「駅ナカ」のにぎわいぶりに、近隣商店街との著しい税負担の「不公平」が問題化しました。これを問題視するのは当然ですね。

都は「駅ナカ」の実態と固定資産税の評価基準を分析し、鉄道施設としての制約を勘案しながらも、「駅ナカ」で鉄道以外の収入源を確保することを目的としているとして、「近隣商店街との税負担の均衡が図れるように評価を見直す」ことを決めたということです。これで、数十億円の税収があるということですが、今後も東京都に於いては、こういった企業からの税収増を積極的に進めて欲しいものです。

この記事を評価して下さった方は、にほんブログ村 生活ブログへを1日1回以上押していただければ幸いです。

コメント (4)   この記事についてブログを書く
« 地蔵菩薩その可能性の中心 | トップ | えっ?あの「秘伝書」があっ... »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ドイツでは (右打ち職人)
2006-04-16 02:29:41
フランクフルトやケルンとか大きな町の中央駅の構内にスーパーや飲食店街がいっぱいあって、ガイドブックにも「一人旅でレストランに困ったら駅へ行け」なんて書いてあるくらいです。



なので「エキナカ」っていうのはドイツ鉄道のパクリなのではないかと思っていたりします。

JR東日本とドイツ鉄道は高速鉄道の開発などで交流があるそうですし。



個人的には鉄道会社が鉄道事業の他に何やろうと別にかまわないと思っていますが(だって西武ライオンズだって阪神タイガースだって鉄道会社の副業ですもんね!)ただエキナカのやりすぎで乗り換え通路が狭くなって通りづらくなっている駅があるのは困ります。
コメントありがとうございます (tenjin95)
2006-04-16 07:16:32
> 右打ち職人 さん



なるほど、ご指摘のようであればドイツとの関連を考察するのは大切なことのようです。勉強になりました。ありがとうございます
鉄道事業での黒字 (たまぞう)
2006-04-19 10:34:46
はじめまして。



鉄道事業を補助金なしで黒字を出すのは、日本くらいのものです。

アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス・・・等々、増税で鉄道事業に投じています。

対して日本ではあのギュウギュウ詰めの電車か、もしくは高額の新幹線で黒字を出しています。



無能な政治家が赤字路線を利権として作りまくり、その付けを税金で穴埋めし、それでも足りない部分をJR各社に割り振りました。

民営化18年経過しても業績の良い東海や東日本ですら、まだ1/3程度しか返済を終了していないのが現実。

今後の人口減少をを勘案すると、どうしても他事業で黒字を出さざるを得ないということもあります。



対して、駅の有利性がある上に税制優遇という、税制上の不公平は正さなければなりません。

とある百貨店関係者は「鉄道さんが駅の上に百貨店を造ったら、うちはお手上げです。私たちは一度お店に入ったお客様を離さない自信はありますが、店以外での客引きはできない。駅は否が応でも使いますからね。」と。



世界がやっていることは、大きな赤字を出す路線はともかく潰す。

寂しいですが本来の鉄道事業の姿は、多くの人の公共サービスであり、少人数の公共サービスではありません。

地方の方には非情ですが、バスで済むところはバス転換を。

そこに補助金を入れる形が、税金や環境にも優しい社会となるわけです。
コメントありがとうございます (tenjin95)
2006-04-19 18:40:48
> たまぞう さん



どちらかといえば、その「非情」が向く方にいる拙僧としては、やるせない気分ですが、ご指摘のようなことが現実なのでしょう。



大変に勉強になりました。ありがとうございます。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

時事ネタ・雑学・トリビア」カテゴリの最新記事