2月16日 土 ❄
長い間続いたデフレで景気が低迷し株価も下落し続けたことから、これまでは日経平均株価の推移や経済動向などを見ることを意識的に避けてきた。
政府の無策もあって経済状況がどんどん悪くなり、世の中が暗くなっていくようで、知れば知るほど不愉快さを増すだけだったからである。もう、先をあきらめ「どうにでもなっれ」といった気持だった。
だが、政権交代で新しい経済政策「アベノミックス」がとられるようになり急速に景気の指標というべき株価が上昇し、経済低迷の原因とされた為替レートの円安も進行してくると、現金な話であるが、俄かにかつての「経済」に対する知的関心が戻ってきた。
この年齢になると、できるだけ嫌な話題は避け、楽しい話題・明るい話題に関心を向けることが心の健康に役立つと思い込んでいるから、先行き明るくなり始めた日本経済は元気を与えてくれて有難い話である。
そんなことで、今年に入ってからは、毎日、株価と為替レートをはじめとして経済関係ニュースをチェックするようになった。それに伴い経済学知識への関心も高まった。
経済関係知識を知るにはやはり「日本経済新聞」の記事を読むに限る。10年前まで読んでいた「日本経済新聞」だが、これを再度とろうかと思い立った。
だが待てよ、なにも紙の新聞をとらずとも、パソコンのウエブ新聞で見れるのではないか。そう思って調べてみると、なんとパソコンで「日本経済新聞」そのものを電子版で見ることができるではないか。
日本経済新聞電子版の購読料は月額4000円。紙の新聞と全く変わらない。いや、それ以上である。分厚い新聞紙をがさがささせてみるより、インターネットの特性を生かした電子版は遥かに使い心地がよろしい。
ところで、よくみると購読には月額4000円の「有料会員」とは別に「無料会員」というのがある。
無料会員の登録をしさえすれば、日経新聞のほとんどの記事を無料で読むことができる。有料でないと読めない特定記事の見出にはマークが付いているが、これも月に20本限りで読むことができるという仕組みになっている。
http://www.nikkei.com/
私程度の知識欲を満たすのなら、無料会員で十分であると思い、当分の間はこれでいくことにした。
こうして、パソコンを前にして毎日やるべき仕事に日経新聞を見ることが加わった。結構なことである。
更に、日経新聞をパソコンで読むようになっただけでなく、とくに関心が深い経済学的知識をユーチューブyoutube記事の中にも求めることになった。
今、もっとも関心あるのは、言うまでもなく「アベノミックス」の帰趨である。探しようによっては、ユーチューブの中には内外の経済学者による役立つ記事がたくさん見つかる。
アベノミックスには賛否両論あるが、私が理解したところでは日本経済再生のための唯一の政策がこれであると納得した。
なかでも、アメリカのノーベル経済賞受賞者であるクルーグマン教授とスティッグリッツ教授の話が素晴らしい。こんな記事がユーチューブで見れるのもパソコンのお蔭である。
アベノミックスについてのクルーグマンの評価
後半に日本経済再生への提言がある。アベノミックスはまったくこの提言を受け入れたもののようだ。
ポール・クルーグマン、日本経済再生の処方箋.
株価が1万3千円を目指しているそうだ。
低所得者には無縁な株価だが 株価上昇が企業収益に
つながり賃金が上がり消費を引き上げれば‥との事だ
が‥富むものを富ませ 弱者を苦しめる政策になら
ないように‥と願っている。
その夜、彼は自分のベッドを私に譲ってくれました。自分は他所に泊まるところあるからということでした。翌朝早くに目が覚めた私は、彼が一階下のホールのソファの上で毛布にくるまって寝ているのを発見しました。
最近は日本に滞在しているので高校の同期が歓迎会を開こうという話もあります。そこで彼の最近の著書『アメリカは日本経済の復活を知っている』をチェンマイで入手し熟読してみました。経済学の本からは久しく離れていましたが、実に分かり易く彼の主張を展開しており、説得力があります。就中、これまでの金融政策の誤りを論じ、対策を力説する憂国の念、至誠溢れる熱情にうたれました。実は彼は温厚で極めて謙抑的な人柄で、周囲の人々に強い感銘を与えずにはやまないお人でしたから私は吃驚したのです。
白川前日銀総裁の誤りを指弾し執るべき途を指し示すそのテンションの高さは、かつての畏友からは想像もできませんでした。
もしお気が向いたら一読されませんか。 菊池
期せずしてアベノミックスの恩恵をささやかに?蒙りつつある私としては、この本をぜひ読んでみたいと思い、アマゾンで検索したら今話題の本なのでしょう。古本は結構いい値付けでいつものように安く手に入りませんでした。それで新刊書にしました。
近頃はケチを張って古本ばかり買っていましたので、久し振りの新刊書購入です。
読むのを楽しみにしています。