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増村保造 week を語るゾ。①野添ひとみ

2006-10-14 10:04:14 | 日本映画- 監督たち
先週、今週と週末は仕事。
仕事といっても普段の仕事とは別の山登りなわけで、いい気分転換になるのだが、
映画なんぞ、ぜんぜん観られない。
ちなみに明日は安達太良山だ。
天気よさそうで楽しみ。

それはさておき、本題の増村保造。
新文芸座で2週間に渡り、「大映映画の鬼才 増村保造」という特集を本日より上映。増村保造監督は、2000年頃におこなわれた渋谷ユーロスペースのレトロスペクティブでブレイクし、ちょくちょく、リピート上映される監督。
昔の日本映画にしては観客層が目立って若イ。映像のスピード感と独特の女の情念をスクリーンで爆発させる演出が受けたのだろう。
特集作品を見渡すと、全28本主要作品は押さえた感じ。
大きく分けると、若尾文子主演のオンナを描いた映画とその他だろうか。
マスムラ=若尾文子というくらいカップリング作品が突出、しかも、出色の出来が多いのだ。
他にからんだ主な女優なら、野添ひとみ、緑魔子、安田道代、渥美マリなどなど。
相手した男優は、田宮二郎、川口浩そして雷蔵と日本映画を代表する俳優陣の演技が堪能できる。

初日の今日は野添ひとみDAY。

『くちづけ』1957
『巨人と玩具』1958

『くちづけ』は川口浩と野添ひとみのラブストーリー。
昭和32年の日本映画にしては、ハイカラで斬新、外国映画のような演出なので、松竹メロドラマのだらだらした流れは好きくない人でも十分に楽しめる快作。

『巨人と玩具』は社会派サラリーマンもの。
企業がまだイケイケドンドンの右肩上がりの時代。
団塊世代の少し上の年代がサラリーマンだった頃の話。
ライバル企業同士の熾烈な競争をスピード感あふれる演出で2時間駆け抜けるマスムラの代表作。舞台になる製菓会社のモデルは森永製菓のようだ。宣伝部担当が若手社員の川口浩。たまたま街で見つけた野添ひとみをキャンペーンガールに仕立て上げ、あの手この手でライバルを出し抜く。この映画を観ると、「いつの時代のサラリーマンも大変だ」としみじみ、ホントにしみじみ思わざるをえない。ただし、映画はコミカルに戯画されているので、悲壮感がないのが救い。

川口浩と野添ひとみは共演をきっかけに結婚。
テレビ朝日系探検隊シリーズで知られた川口浩は、晩年、肺ガンで倒れ、娘は白血病で病死、それを追うように野添ひとみもガンで伏した。川口一家が誰も長生きできなかったのは数奇な運命だったのか。

今回のその他作品としては『氷壁』で主人公の妹だったか恋人だったかで登場。
『氷壁』は少し前にNHKでドラマ化された山岳もので、穂高の岸壁を登るクライマーの事故を描いた話。山に興味あると、昔の上高地が出てきたりして、へぇ~って思うんだけど…。

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