先週だか、新聞などが放射能の新基準を巡る農水省と大手量販店とのやり取りを煽る記事を書いている。
かったるいなぁ。
まず、通達? 通知? の原文を読めば、日本語がわかる人ならわかると思うんだけど、強制でも規制でもなんでもない。かなり、苦労して書いた文章だろうなぁ。
国民の健康を無視する官僚と、消費者の味方の量販店、なんて図式に落とし込もうという相変わらずのマスコミ。
取りあえず、お米に関する放射能検査について事実だけ羅列。
北海道は三箇所だけ、それも農業試験場。
西日本の多くでは、無検査。
検査対象になった県のほとんどの定量下限値が20Bq/kg。
でも、下限値はセシウム二種類別々なので、トータルでMAX40Bq/kgとなる。
(40Bq/kgの玄米を精米して年間60kg食べると、内部被曝は約0.02mSv)
福島県の検査は、5~10Bq/kgだった。多くは未検出だが、100Bq/kg以上もあり。結果は、全てHPに表示。10Bq/kg以上の実数も書かれている。
福島の500Bq/kg前後は、元々の検査対象じゃなかった農家の自家用米ばかり。その多くが、後ろが山で直接水が引ける(放射性物質が直に入る)、作業性が悪く、なおかつ、砂状地(入った放射能を吸い上げやすい)の田んぼ。
福島では、前倒しして(新基準はお米に関しては穫れ秋から適用だが)、既に100Bq/kgは、市場に出ないように押さえてしまった。ただし、個別生産者の直売り、縁故米はわからない。
過去の記録では、1963年の玄米平均10Bq/kgが最悪。それから三年間、毎年半減した。以降は、減少しているがスピードは落ちた。チェルノブイリ時だけ、少し上がった。
2000年以降も検出。ただし、ミリベクレル単位。
輸入品の規制値は370Bq/kg。これは、チェルノブイリ後に策定された。
規制値に対して現実のデータを良く見て考えることは、いまだに無理なんだろうなぁ。
マスコミは、ひどいケースしか報道しないし、
「ほら、こういうデータが出ているじゃないか!」
となるから。