今日も初めてのお客様と、放射能についてお話を。
かなりのご年配の方でしたが、
「福島から出来るだけ遠いところで玄米を」
ということで、高知の「にこまる」をご所望されたのですが、
こちらは、玄米の調整が済んでおらず。
結局、富山の「コシヒカリ」玄米5kgのお買い上げ。
その時の話で、やっぱりと思ったのが
「1963年の最悪時、玄米が最悪20Bq/kg、平均で10Bq/kg」
「1963年は、中国の水爆実験のせい」
「国の暫定規制値は500Bq/kgだが、昨年からの検査では、
だいたい20Bq/kgの下限値を使用」
「福島の一部を除いて、20Bq/kgの下限値で未検出」
「ただ、20Bq/kgと言っても、セシウムは2種類あるので、実質40Bq/kg」
「40Bq/kgの玄米を一年65kg食べて、内部被曝は0.04mSv」
「日本国中、下限値を下げて測れば、放射能ゼロはない」
「ネットで危険を煽る人たちが、裏で線量計や妙なサプリを販売している」
ということを何一つご存じない。
「今は政府もマスコミも信用できないし、ネットから情報はえられる」
と言われるのだが、
具体的な数字を把握できないまま、
1959年から国が計測していた放射能データが、
ネットに無造作に転がっていることも知らないし、
自ら検索して探したわけでもない。
とにかく、ある種 典型的なパターンなのか。
リアルなものを追わずに、
イメージだけですべてをとらえようとしているので、
「とにかく福島から遠いところを」と。
「過去データも国のデータだから信用できないのでは?」
というスタンス。
福島の事故までは、誰も食物の放射能を問題視していなかったのに
どうして改ざんしてネットにアップする必要があるのか?
これじゃ、安全サイドにも危険サイドにも、
その時のイメージ次第で、簡単に騙されちゃう。
マスコミの責任も重いですが。
ちょっと話が飛びますが、
幕末から日露戦争までは、日本の指導者はリアリスティック。
マスコミ(当時は新聞だけだが)は、ロシアとの戦争を煽り立て、
国民は、日本が置かれている状況をわからずに、
戦争に勝ったのにちっとも有利でないポーツマス講和条約の内容に腹を立て、
日比谷の焼き打ち事件を引き起こした。
そして、それから指導者・マスコミ・国民とも夢想家となって
太平洋戦争まで、夢見る夢子ちゃんだった。
今、果たして、変わっているのだろうか?
もうそろそろ、
まず、リアルな世界を把握するということが共通認識と
なって欲しいなぁ。