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ネット情報  読み解くということ

2012-07-01 08:29:14 | 日記

こんな記事が紹介されていました。

福島の市民持ち込み5月分食品検査、647件が基準値超え

 ((2012年6月27日 福島民友トピックス))

福島市は26日、市民の持ち込みによる食品などの放射能測定結果(5月1~31日)を公表した。

期間中持ち込まれた食品は4066件。このうち飲料水が212件、農作物が3725件、加工食品など106件、その他が23件だった。

飲料水からは、放射性セシウムは検出されなかったが、農作物は1748件(正確には1750件)から、加工食品などは46件から、その他は14件から放射性セシウムが検出された。

このうち基準値の1キロ当たり100ベクレルを超えたのは農作物613件、加工食品などで25件、その他で9件の計647件だった。

市によると、出荷制限の対象品目は放射能濃度が高い傾向にあるものの、キャベツやニラ、長ネギなどの畑作物は検出されにくい傾向がみられたという。

という内容。

これだけ読むと、ぎょっとなりませんか?

こんなのが流通していたんだ。

食べさせられていたんだ。

国はまた嘘をついていた。

なんて。

 

内容以前の問題として、

これは 市民が自家菜園などで作った自家用の生産物であること。

自家菜園のほとんどが露地栽培であること。

にぴんと来る人はどれだけいるだろうか?

流通している農産物は、土壌での放射能測定なども行っていて、事前の制限がかかっている上に、事後の放射能測定を受けている。さらに、元々ハウス物も多い。

土壌の測定もなく、ほとんど露地物で、もろに放射能を吸収しやすい条件で作られている自家用の野菜が心配なので、福島市が市民向けの行政サービスとして行なっているという意味が、即座に理解できるのかな?

 

でも、上記の書き方では、

「ほうらみろ、やっぱり放射能出ている。」

とSNSに書き込み、拡散されても仕方ない。

もしかして、福島民友さんは、そういう意図を持ってこの記事を書いたのかもしれないけれど。

 

詳細が福島市のHPにあります。

ご家庭の食品中に含まれる放射性物質の測定結果をお知らせします(6月29日更新)

まず、持ち込まれた物の分類は、

測定品目

測定件数

セシウム検出件数

基準値超過件数

飲料水

212

0

0

農作物等

3,725

1,750

613

食品

106

46

25

その他

23

14

9

 総 計

4,066

1,810

647

農作物等がほとんど。

 

次に、以下が、放射性物質の濃度が高かった農作物で、いずれも出荷制限の対象品目。

測定品目

測定件数

セシウム
検出件数

基準値超過件数

最大値
 セシウム合計値

*しいたけ

44

43

37

6,060

*こしあぶら

51

51

43

3,220

*たらのめ

142

131

65

2,820

*わらび

331

165

46

2,540

*たけのこ

1,049

976

367

1,663

 

ざっと説明すると、

上記5品目で総数1617件。全体の43%、

セシウム検出数に占める割合は、78%、

基準超過件数に占める割合は、91%。

そして、5品目とも一般流通では、出荷制限を受けている。

 

さて、一番上に書いた記事から、こんなニュアンスが読み取れるだろうか?

 

あなたなら、FacebookやTwitterに何と書くだろうか?

【拡散希望】と書いてあったら、すぐに、シェアしたり、リツイートしないだろうか?

 

さらなる詳細は、上記ページに載っています。

ご興味のある方は、ご覧になってください。

 


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