マミイに怒られるわしとダディ

寝てる間も節電で空気清浄機を切っているわしの汚家
オイルヒーターも切ってるので、わしはマミイの腕枕付のお布団の中で寝ることに決めている
マミイは鼻の周りに塗る花粉除去のクリームとマスクをして寝ていた

マスクの下がどうなっているのか気になったわしはマスクを取ってみた
なんかにおいがするので舐めてみた

美味しくなかったし寝てる時も、いつものマミイのよくしゃべり、よく食べるお口だったし放ってマスク噛みながら寝た
鈍感のくせに、こういうときだけすぐにくしゃみ連発で起きるマミイ
態度も出かけりゃくしゃみもでかいので、ダディが心配でマミイを覗いているのでわしも一緒に覗いていたら
そこは、寝起き最悪マミイ
ばあちゃんすら、マミイの寝起きにはかかわらない極悪非道っぷりをいかんなく発揮

「大丈夫か」
と聞くダディに
「うるさい」
背中を撫でるダディに
「触るな」
そして
わしが寝ていたところにマスクの残骸を発見したマミイは
「ちゃんと見張っとけ」
怒られたダディがわしのマスクの残骸を処分してる間、くしゃみ連発のマミイはイライラするのか、わしをお布団から押しだそうとしたり、お風呂入れるぞと脅す・・・
花粉がわしの体についているせいだと言いだし、夜中にお風呂入れる算段をする鬼
わしを多摩川拘置所に入れて寝ようとダディが言い出したときはさすがに温厚なわしも怒りを覚えた

つい最近まで天然のマミイ専用のあんかよってわしのこと持ち上げてたくせに
マミイはリビングのこたつに行って寝ようとするのでわしもついて行こうとしてるのに、かわいいわしをベッドに押し戻して自分だけでていった

ドアにわしの鼻息をかける音にダディはギブアップしドアを開けてくれたので、ダッシュでマミイのそばに
「来なくていいのに」
なんて冷たい言葉とは裏腹にお布団あげてわしを招き入れている
寂しかったんだろ
これに懲りて、わしがいないところで１人で寝ようなんて考えるなよ

今朝、ダディは電車に乗るために早起きをしていつもより１時間早く汚家を出る
勝手に自分が起きて、マミイに怒られただけなのに、
「殿様のせいで寝不足じゃ」
と、わしのせいにしやがった
どこをどうつっついたらわしのせいにできるのか
ダディの頭の中を見てみたい



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