喜びの種☆

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天の数歌

立春新月〇ムツキハツヒ(元旦・西暦2018.2.16)

2018-02-15 16:33:35 | こよみ
初春を迎え、季節は「ヒ」の守りに入ります。
立春新月から春分満月、「ムツキハツヒ」から「キサラキモチ」。
ヲメ並び立つ「春の至り(春分)」に向かいます。

あけましておめでとうございます。
縄文の元旦は、ムツキ朔、二十四節季でいうところの立春の新月です。
シワスのウルナミをたっぷり享けた海も大地も潤いに充ち、
日に日に逸る朝日を享けて、雪の下からも植物が芽生え始めます。





ヒのナメは ツサにいなさの
ハツヒより フウおやわせて
おけらたき わかめみつくみ
しとぎもち まがりかやくり
うなところ かくいもかしら
  ミカサフミナメコトのアヤ



「ヒ」の守り、
「ツサ(西南)」の空に架かる天の川からのもたらしは、
フウ(フタヲフタメ)をやわして、しだいに温かさを増してゆきます。

◎ハツヒマツリ(元旦):ムツキ朔
ワカメ(若女)が初水を汲みシトギモチを作ります。
オケラ(薬草)を焚いて、あわアワ(天地自然)のウヤマヒ。
ヲメ並び立つ(二温・二冷)、春のハツヒ(初春・元旦)を祝います。
お供えは、フトマガリ(勾玉形の餅)、山・海の幸、カク(橘)、ヰモカシラ(里芋)。


ビはツサかぜの 
フタヲがメ きたればひらく
はつひぐさ はつひまつりは
フトマガリ やまのかやくり
うみのメも ところたちばな
ゐもかしら
          トシウチニナスコトのアヤ






『宇治山田市史』宇治山田市役所編の年中行事より、
神宮諸祭典、宮中神事、民間行事の正月の行事をご紹介します。

「神宮諸祭典」
◎歳且祭大御饌【ムツキ朔日】
◎元始祭大御饌【ムツキ三日】


「宮中神事」
◎元旦御饌神事【ムツキ元旦】
めでたい歳の初の御饌を両宮に献進する神事。
内宮では「元旦御饌神事」、外宮では「元旦鮎饗(アユアヘ)神事」と称した。
神宮改正後、この名は用いられないが、現、中祭の「歳旦祭」がこの神事に当たるであらう。

◎卯杖神事【正月初卯】
神宮には卯杖神事が行はれた。
桃杖を以て厭鬼を払うということはすでに漢土に始って我が國(国)にも行われたもので、
卯杖又は祝杖の名は早く歴史に見えている。
神宮に奉る卯杖は椿を長さ五尺許に伐り、本の方を五寸程削って紙を巻き付け、
之に當年の歳次年号を書き記し、瑞垣御門の左右に各六本づつ樹てたもの。
 ※神宮の卯杖の長さは後世には一尺位になった。
民間のは榊木を二つ割りにし歳次を書き記したもの二本を作る。※神都俗歳時記


「民間行事」
◎元旦【ムツキ元旦】
鶏鳴を聞いて井水を汲み、手水を遣い口を洗い清むる。
之を「若水」ということは当地に限った事では無いが、
殊更に厳粛にこの行事を重んずる点は、当地の長所といってよい。
荒木田守武長官の有名な発句「元旦や神代の事もおもはるゝ」とある句、
この風俗あって初めて其の真義が表れるものである。

次には必ず両大神宮に参拝し、次に氏神、その他の神拝に出掛ける。
この儀式のみは今日まで継続せられ益々盛んに行われゆく。
「年禮」神拝を済まして後、親族交友の家に年賀を述べに廻る。
神官は身分相当の装束、以下は継肩衣・麻上下・羽織袴の出で立ちである。
今は市役所に会して御真影を奉拝し、
祝賀会を開き名刺の交換をするために、年禮に回るものが少なくなった。




みなさんの地域の風習にも、縄文からの所縁が垣間見えるかもしれませんね。


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