真夜中のつぶやき <murmur to oneself at midnight>

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仮初の関係に本気になって『魅惑的な契約者』

2010-03-21 | 読了本review
本日はもえぎ文庫の新刊で

火崎勇さん『魅惑的な契約者』
 勤めていた広告代理店からコンサルティング会社に転職した受様。
 日々を精力的に過ごしていたが、私生活ではストーカーに悩まされ
 ていた。そんな受様を助けてくれた男が実は転職先の社長で?!

若くしてコンサル会社を立ち上げたやり手社長と
コンサル会社に転職した元クリエーターが
それぞれの目的で始めたお芝居が本気の恋になるまで

受様は元々中堅の広告代理店から転職し、
現在は事業コンサルタントをしています。

受様は転職した直後から
無言電話や白紙の手紙やイタメールという
嫌がらせを受けていました。

住所も電話番号もメアドも知られている事から
極めて身近な人間が怪しくて誰にも相談出来ず、
受様は自力で怪しい人物を絞ります。

そして終に探し当てた人物は
真面目で親切で何度も色々な相談に乗ってくれた
大学時代からの友人でした

件の友人を呼び出した受様は
自身の推理と合わせて彼に詰め寄りますが
ストーカー行為は受様への恋愛感情故で
恋人にして欲しいと言われてしまいます

受様は咄嗟に恋人の存在で断ろうとしますが、
ストーカーの友人には
特定の相手がいない事はバレバレ

その時、背後に座っていたらしい男性客が
受様の恋人として名乗り出て
受様はその場を切り抜ける事に成功、
しかも男性は件の友人の様子から
今後も恋人役を続ける事を提案してきまます。

自分にしか利が無いように思う受様に、
彼にも似たような事情が有るからと
名前と携帯番号だけ交換して別れるのですが、
受様は彼と思わぬところで再会する事になります。

なんと彼こそ受様が転職した
コンサルタント会社のやり手社長だったのです

この社長こそが今回の攻様ですね

攻様が受様に行った自分の事情とは
顧客の一人で父の友人の某社長に
次から次に縁談を押し付けられていた事で
二人の利害は見事に一致するのですが、
このお芝居の結果は如何に

受様が必要とする偽恋人は
ストーカーの友人の前でだけでしたが、
攻様の恋人としては
いろいろと連れまわされて振り回される受様。

しかし、仕事モードの攻様はかなり出来る人で
徐々に彼に惹かれていきます

フリの恋人として相手に対するうちに
その相手に本気になってしまうという展開は
BLの王道な展開の一つなので本作もお約束通り

最後は恋人になってハッピーエンドですので
受様のストーカー事情や
攻様の結婚問題をどうやって解決するのかが
楽しみどころかなと思います。

受様視点ですので
攻様がいつ落ちたのかが判りにくいですが、
判って読み返してみると
攻様の悶々ぶりも結構散見していて
第三者目線でニマニマでした


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