自然と音楽と・・/天山

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映像と音楽

2010-02-07 | 音楽
作曲家Fさんからの依頼で、今年も若干のお手伝いをしました。今回は大田区在住の鉄関係職人さんの映像だとかで、昨年建築関係の映像で文科省の賞を取った映像演出家の作品だそうです。その賞を取られた作品もFさんが音楽担当で、音は僕が担当したものです。ご本人に了解取ってないから今回はイニシャルでの登場です(了解とれたら実名だす予定)、前回のはS&Gの歌にもある「フランクロイドライト」の作品もあり、建築というより少々芸術の香りがする作品でしたから、今回のもきっといい映像がつくのでしょうね。

さて、Fさんはクラシックの作曲家で日本の音大を出てヨーロッパへ留学後、帰国して音楽事務所へ入り、独立して色々な番組やらの映像の音楽製作をしてきた作曲家です。僕との最初の仕事はフルオーケストラのシミュレーションでした。当時もそうでしたが、今でも譜面は手書き、PCなんぞ絶対使わないという事でなかなかの頑固者です(笑)
別室で本人にキーボードを弾いてもらって進めて行くのですが(その方が集中できる)、指示などの音声やら、出来た音楽をお互いモニターしたりするので、前日の準備はけっこうたいへん。すべて有線なので我が家はコードだらけ(笑)それでも時間ン万ってスタジオより音楽製作に限っては、便利でかゆいところに手が届くというので、この作家は来られるわけです。
まぁ、自分も音楽を作る立場なので、たまに他の人との仕事も良い刺激となりますが、あんまりやっていると自分の曲を作る時に頭の切替が難しくなってくるので、アレンジや音作りだけの仕事っていうのは積極的にはやってきませんでしたねぇ。だから自分としては数少ない仕事の一つですな。自分自身、映像の演出家との仕事はけっこうやってきたほうなので、そういう仕事での作曲家の気持ちとか、演出家が求めているものが理解できるのでこうやって依頼されるのですが、これはあくまで副産物(笑)

こないだ別の映像作家とも話したけれど、今はPCベースで映像見ながら(PCソフト自体に映像つっこめるので)できるし便利になりました。一時代前のMAスタジオ+音楽スタジオ+個人作曲部屋がいっしょになるようなもので、僕自身も音楽作家として積み重ねて来た音源はかなり豊富だったりするから、つい手を広げたくなる。しかしその反面、PC使わず手書きで番組のBGMやっていってるFさんもいるわけで、作曲家というのは機材じゃなくて、やっぱり作曲するという行為自体が大事なのだと感じる。現場経験や作曲能力など、積み重ねて来たものは大きいものです。だからこそ音楽人生は個々の音楽家によって色々でおもしろいのだ。きっと作曲家の数だけ色々な個性や経験があるのでしょうな。


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