何が驚いたかって、最初の紹介ページにも抜粋されている著者による「はじめに」に書かれた自著に対する絶賛。
『正直な話、読み返すたびに驚かされる』
普通、そこまで書くかな。
いや、本心ではそう思っている小説家の人は多いと推測できますが(じゃなきゃ、恥ずかしくて公表できないよね)、正直に書いてしまうとは。
今まで読んだ作品から想像していた作者像とは、随分、違ったので驚きました。
さて、その問題の中編「ここに、そしてイーゼルに」は、私は1ぺんしか読んでないせいか、そこまで感動しませんでしたが、なかなかの作品で面白いです。
表題作の「時間のかかる彫刻」もいいし、いくつかの恋愛短編もほろ苦い味で、まさに大人の味です。例えて言えば、ピーマンみたいな。
「統率者ドーンの型」は、星新一のショートショートに似た味わいです。
「きみなんだ!」「ジョリー、食い違う」「自殺」は、SFじゃありません。普通の小説です。スタージョンっていうだけで、SFに分類されているのだとしたら、どっかおかしいと思う。
全体にまあ満足できる仕上がりですが、でも、どうしても比べちゃうんですよ、「夢見る宝石」なんかと。そうすると、ちょっとパワー不足かな。
いつ読み終わったか、わすれちゃった。
読み始めたのは、5月なんだけど、短編だから少しずつ読みました。
シオドア・スタージョン「時間のかかる彫刻」
『正直な話、読み返すたびに驚かされる』
普通、そこまで書くかな。
いや、本心ではそう思っている小説家の人は多いと推測できますが(じゃなきゃ、恥ずかしくて公表できないよね)、正直に書いてしまうとは。
今まで読んだ作品から想像していた作者像とは、随分、違ったので驚きました。
さて、その問題の中編「ここに、そしてイーゼルに」は、私は1ぺんしか読んでないせいか、そこまで感動しませんでしたが、なかなかの作品で面白いです。
表題作の「時間のかかる彫刻」もいいし、いくつかの恋愛短編もほろ苦い味で、まさに大人の味です。例えて言えば、ピーマンみたいな。
「統率者ドーンの型」は、星新一のショートショートに似た味わいです。
「きみなんだ!」「ジョリー、食い違う」「自殺」は、SFじゃありません。普通の小説です。スタージョンっていうだけで、SFに分類されているのだとしたら、どっかおかしいと思う。
全体にまあ満足できる仕上がりですが、でも、どうしても比べちゃうんですよ、「夢見る宝石」なんかと。そうすると、ちょっとパワー不足かな。
いつ読み終わったか、わすれちゃった。
読み始めたのは、5月なんだけど、短編だから少しずつ読みました。
シオドア・スタージョン「時間のかかる彫刻」