てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

『重力が衰えるとき』 ジョージ・アレック・エフィンジャー 

2005年06月01日 | 読書
重力が衰えるとき ジョージ・アレック・エフィンジャー 浅倉久志・訳 
原題 When Gravity Fails 1987年初出


イスラーム社会を舞台にした電脳ハードボイルドSF。
主人公マリードは、一匹狼の探偵。今回の依頼は、ロシア人から行方不明の息子を探して欲しいというもの。でも、話を聞いている最中にそのロシア人は殺されてしまった。
この事件をきっかけに、ただでさえ怪しげな無法地帯ブーダイーンに、連続殺人が発生する。はやく犯人を見つけないと、マリードの命もあぶない。


おお、上のあらすじと言うか、きっかけだけを読むと、「どこがSFだ!」と突っ込みを入れたくなりますね。
舞台が未来ですから。
マリードの恋人は、性転換娼婦。性別は自由に変えられる社会のようです。
それに、頭にコネクタがあって、人格ソフトなるものも出回っています。その人格ソフトをセットすると、小説の主人公にもなれます。知識系のソフトなら、外国語もペラペラ、初めての場所でも迷子になりません。

浅倉久志の名訳で、ノンストップ娯楽小説に仕上がっています。
イスラーム社会の風習も興味深いです

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