てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

『幼年期の終わり』 アーサー・C・クラーク 

2005年06月01日 | 読書
幼年期の終わり アーサー・C・クラーク 福島正実・訳 
原題 Childhood's End 1953年発行


アメリカとソ連がしのぎを削って、月へのロケット打ち上げにこぎつけたとき、巨大な宇宙船が地球を来訪した。その後、宇宙船は地球上に君臨しつづけ、人類を支配した。その支配により、地球上には戦争はなくなり、平和で豊かな世界となった。しかし、宇宙人は地球人の前に姿を見せることはなかった。
やがて、人類は、新しい時代を迎える。


オールタイムベスト10の常連でもある有名なクラークの作品です。
最初のプロローグで、ロケット開発者たちが、宇宙船を見て抱く思いというのが面白いです。今まで競争して、勝つために環境も選んで頑張ってやってきたのに、宇宙船が来ちゃったら、自分の技術は全くの時代遅れ。かたや、新しい時代の夜明けに感動というものです。
さらに、宇宙人が人類に持つ思い、密航者の思い、取り残された人類の思い、それぞれ、多少は違いますが、乗り遅れた者がもつ思いは、複雑なものがあります。
福島正実の訳文も格調高いです。
宇宙人の姿形については、別にどっちでもいいけど、まあ、お話を面白くする役には立ってますね。

実際には、もう月ロケット成功したけど、宇宙船は来ない。。。
新しい人類って、面白そうなのになあ。自分の子どもが、そうなら、私は祝福したいです。

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