てっきりてっくり

あっという間に1日が終わっちゃう

黒祠の島

2004年08月25日 | 読書
黒祠の島 小野不由美 祥伝社文庫


作家葛木志保が失踪した。パートナーの式部剛は、過去を切り捨てたような彼女の履歴を辿り「夜叉島」に行き着いた。
その島は明治以来の国家神道から外れた「黒祠の島」だった…。
嵐の夜、神社の樹に逆さ磔にされた全裸女性の死体。
さらに、島民の白い眼と非協力の下、因習に満ちた孤島連続殺人が!その真相とは?
実力派が満を持して放つ初の本格推理。


以上、amazonからのコピペ。
以降、ネタバレ部分は、白で書いてあります。


旅行中に少しづつ読みました。
帰ってから、一気に読みました。

帯にも「本格ファンを唸らせた傑作」とありました。

でも、「本格」って何が本格で、何が本格じゃないのか、よく知らないんですよ。
とりあえず、「本格」ってあるからなーと、船が出港した時が
何月何日何時ごろで~とか、頭の中にメモしながら読み進めました。

あーめんどくさい。
旅行で疲れてんのに、そんなの頭に入らん!
けど、がんばる。



やっぱりねー、面白いですよ。
小野不由美のものなら即買いしてますが、後悔したことないです。
1回、ちょっとどうかなー?と思ったことあるけど。

この人のは、文体がクールなので、そんなにおどろおどろしくないです。
また、いつもなにかしら読者に考えさせるようなテーマがあります。
今回は罪のある人は殺してもいいのかですね。
amazonの書評欄にもあるので、隠す意味ないかもしれないですが、念のため。
これから読む人も、書評欄を読むときは要注意です。
ちょっとしたことがヒントになっちゃうからねー。
『ラストの大どんでん返し!』とか書いてあると、むっとしちゃう。


これ、本格推理小説ファンでも、おもしろいのかな?
推理小説的な部分だけだと、ちょっと、物足りないところもありましたけど。
ありがちですが、おいおい気づけよーみたいな。

私は、小野不由美ワールドを楽しむために読んだので、良かったですけどね。

犯人が判明したきっかけの箇所も、
「おお、こうじゃなくちゃ、小野不由美じゃないよ。」と思いました。




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mipaさんへ(コメント欄だと、ネタバレしちゃうので)
"犯人について納得行かない!!"について
私も、実の娘ってのは、どうかなー?
と思ってました。
でも、まー、後を継いでもらうために、本家の実権を譲ることも
考えているって言ってましたから、そこまで欲しかったのかも。
世間から隔絶された状態で、異常にわがままに育てられているわけだし。。。