雪山のロッヂに偶然居合わせた8人、そしてそこで起こる殺人事件を描いた
サミュエル・L・ジャクソン主演、クエンティン・タランティーノ監督作品。
予告編を見て密室ミステリーと思っていたから、推理モノかと思ってたら割と違った…
ある犯人を推理する的な要素はあるけど、別にそこがメインでもないし、
しかも密室でも無い…。
まぁ、いつも通りタランティーノらしい会話劇が繰り広げられて話が展開してくので、
タラちゃん作品として良質な作品だった。
今回の作品は、タランティーノの長編8作目らしく、冒頭にわざわざ8作目だと明記してあった。
それでヘイトフル8なのね!
でも、話が進んでいくとロッヂにいるのは、あれ?9人?ってなるから
なんか別の意味があるのかとずっと疑問が頭の中を駆け巡ってしまった…。
後で、予告を見直したら御者のO.B.が入ってなかった。ヘイトフルじゃ無いってことかな?
それと、さすがタランティーノ作品だけあって、ヘイトフルな8人は本当に癖のあるキャラクターに仕上がっている。
特にカート・ラッセルかっこいい、それでいてカワイイ。なんか憎めない感じが良かった。
ただ、コーヒーが美味そうじゃないのと、シチューが美味そうじゃないのが残念だったな。
ミニーが淹れるコーヒーは最高ってなってるのにあんまりなのがなぁ…。
あと、マーキスのYESの言い方でニュアンスを変えてくる感じは好き。
マニックスとのリンカーンの手紙のくだりが良かった!ルースの表情もいいんだよなぁ!
今回、タラちゃんがこだわりで70mmフィルムで撮影されてて、かなりのワイド画面になってる。
4:3のテレビが16:9になった時ぐらいに横なが!ってなった。
でも、映画館でちょっと前の方の席で見るとパノラマ感あって、自分がスクリーンの中にいる感覚になれるのでオススメ!
部屋の隅のキッチンみたいなところに雪降ってたり、窓の向こうが吹雪いてたり、
もう一回、細かなところも見直したいなぁ。
最後に、この映画、ある男のアソコにぼかしが入らないんだけど、別にあそこはぼかしでもよかったんじゃなかろうか?
誰得なん? 映倫、仕事しろよ!
ただ、マーキスのアソコはサミュエル・Lサイズ・ジョンソンだって事は分かった。