道々の枝折

好奇心の赴くままに・・見たこと、聞いたこと、為たこと・・そして考えたこと

未亡人

2017年05月20日 | 小ネタ

「未亡人」という語が、男性の耳に魅惑的な響きをもたらすには、その女性の年齢が大きくモノを言う。

先ごろ、数年前に夫君に先立たれた同級生が、何かというと「未亡人」を強調するので、「未亡人という言葉が男性の耳に好ましく聞こえるのは、その女性が五十才代くらいまでではないでしょうか?」とつい本音を口走ってしまった。しまったと思ったがもう遅い・・・。

若い頃から才媛の誉れ高いその女性は鼻白んで「それなら何と言えばいいの?」と切り返してきた。まずいと思ったが、何とか切り抜けなければならない・・・。冷や汗が出るのを感じた。

「後家」が脳裡を掠めたが、すぐ「若後家」という耳障りの好い言葉が追い駆けてきて耳殻内に反響する。これはイカンと大いに狼狽し「大後家」という使われてもいない言葉をでっち上げ、その場を取り繕った。

後で調べたら、江戸期、ある年齢(多分50歳ぐらいか)以上の女性には「後家婆ぁ」などという怪しからん言葉が慣用されていたと知り、改めて冷や汗が噴き出した。この件に触れるのは危険だ。

だいたいこの未亡人という造語は、日本語らしくないところが気に入らない。
日本語にはちゃんと「やもめ」という語があって「女やもめに花が咲く」などという好ましい用例もある。
この和製漢語をつくった人間は情に欠けている。造語するなら、もっと配慮に行き届いた日本語をつくって欲しかった。冷や汗をかかないで済むように。



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