道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

イシガメ

2018年04月24日 | 自然観察
生き物を飼うことは大好きだが、少年時代には哺乳動物を禁じられていた。辛うじて、当時の男児に人気があったジュウシマツとメジロの飼育に熱中することで我慢した。

抑えられた反動だろうか?長じて家庭をもつと、真っ先に犬を飼った。その後は、兎、セキセイインコ、ウズラ、和鳥(当時飼養は合法だった)と渉り歩き、最後は犬と猫を飼い、それぞれが18年生きて世を去ると、こちらもすでに高齢者、ペットは諦め、メダカを睡蓮鉢で育てる程度に収まっている。

ある時、孫たちが近くの小川で、10
センチばかりのカメを捕まえてきた。元々好きでない爬虫類は、サルモネラ菌が腸内にいるとどこかで聞いて以来、飼育したことがない。
 
そのカメは、日本の固有種ニホンイシガメと判り、取り敢えず水槽に容れ保護した。通称ミドリガメ、正式名称ミシシッピアカミミガメその他の外来種に押され、近年生息数を減らしていると聞く。孫たちは素手で触れるのを禁じられたのですぐ飽きてしまい、妻は爬虫類嫌い、仕方なしに私が飼育する係になった。
 
このカメは、餌はよく食べるが馴れない。日光浴のため水槽ごと屋外に出すと、水槽の壁にもたれ立ち上がり、可能な限り手脚と首を伸ばし逃れようとする。水槽の外に出すと、驚くべき速さで遁走を図る。
 
腸内細菌と関連があるのかどうか、魚などと較べると、糞が分解されにくく、水槽の水がすぐに汚れる。水換えした翌日には汚れてしまう。汚れを防ぐ飼料もあるようだが、まだ効果を調べていない。
 
川に戻すことも考えるが、30センチ
を超える外来亀が餌を求めて群がって来るのを見ると、とても生存できそうになく放流する気になれない。
外来亀のいない池とか湖が良いのだが、今の日本にそんな処があるとも思えない。
 
とつおいつ迷いながら、家族にカメ吉と呼ばれ始めた、好きでもない生き物を飼っている。
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