佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

サッカーの哲学

2012年08月12日 02時52分50秒 | スポーツ
  

 オリンピックの男子サッカー。

 

 結果を考えれば、
アトランタはブラジルに勝ったけど予選敗退、
シドニーはベスト8(アメリカに負け)、
アテネと北京は予選で敗退、
とすれば、
今回の結果は立派なものだということになります。
選手は良くやりました。

 

 あとは、オリンピックの位置付け、
U-23世代の位置付けをどう捉えるか、ですね。
どういうサッカーをして勝つのか、
という点で、今回が果たして良かったのかどうか。
これは「監督の考え方」ではなく「協会の考え方」
だと思います(本来は。今まで違うけど)。
そういう哲学に合った監督を選考する、
というのが筋だからですね。

 

 W杯の話になれば、
南アフリカW杯は同じように下馬評がかなり低く、
今回のように事前に大きく守備にシフトチェンジして、
勝ったという部分もあります。

 

 今回、下馬評を覆しながらも、
そこまでの称賛が出て来ないのは、
負け方とか内容によるものなのかと。
現実的な選択をすればある程度戦えるというのは、
これまでも分かってきた部分なので、
そういう意味で、協会がどういう方向性を持って、
それに合った監督を選定していくか、
という部分を、今後注視しないといけないと思います。
監督は、現場の話なので、
相手もあるし、上手くいったりいかなかったりする中で、
強化するためではなく、勝つために色々な方法をうちます。
そうして出た結果をどう捉えて、
上の世代やこれからの世代にどう繋げるか、
というのは結果以上に重要なことだと思います。
少なくとも世界的に見れば
サッカーにとっての五輪はメインではない。
それは女子サッカーと大きく異なります。

 

 選手は良く戦いましたが、
南アフリカW杯のように、
負けた時に何か不完全なもやもや感が残るというのは、
結果が伴わなかったからではなく、
サッカーの中身に何かがやはり不足していたから、
なのだと思います。

 

 ともあれ、貴重な経験だったと思います。
これをこれからのそれぞれの戦いに生かして欲しい、
と願いたいところです。
アルビレックス新潟関係の選手もおつかれさまでした。