25日、尾崎豊の17回忌でした。
尾崎豊、好きです。
たくさん聴いているとか詳しいという訳じゃないですが。
実は、世代ではないんですよね。もう一世代上ですね。
だから、僕が尾崎を知ったのは、
「十七歳の地図」「卒業」とかではなく、
覚せい剤で逮捕された後の復帰作「太陽の破片」でした。
その後、「誕生(BIRTH)」という2枚組のアルバムを聴きました。
だから、ファンになったきっかけは普通の人とちょっと違います。
尾崎豊というと、「十代の教祖」であり、
あの当時の若者の代弁者であり、
理不尽な大人たちの社会からの解放を歌って
時代の寵児になりました。
その世代から言うと、尾崎豊はそういう対象なんでしょうが、
僕にとっての尾崎豊は、その後の尾崎豊、
逮捕があり、結婚し、子供が生まれ、
昔の作品のイメージに縛られ苦しんでいた時に
少しずつ作風が変わっていった時が好きだったんです。
その頃の作品の評価は分かれるところだと思いますが。
結果的に尾崎豊は、26歳で亡くなることで、
若者たちの代弁者、十代の教祖のまま、伝説になりました。
しかし、僕は、その世代の若者たちと同じように
年を重ね、結婚し、親になり、昔反抗した大人たちと
正に同じ立場になった時の歌、
そうして変化していくであろう尾崎の歌を聴きたかったんです。
尖った鋭利なナイフやカッターのような曲ではなく、
愛情と慈愛に満ちた作品を作ってくれるんじゃないか、
ファンのイメージとのギャップや苦しみを乗り越えて、、、
そういう思いがありました。
結果、それは叶いませんでしたが。。。
多分、もしそうなったら、
尾崎豊は尾崎豊でなくなり、
セールス的には低調になったと思います。
でも、決して売れなくても、
目の前の人を愛し、大切にする歌を、
年を重ねて変化する彼の歌を、聴いてみたかったです。
今後も、尾崎豊は、
十代の教祖として、伝説として
「十七歳の地図」「卒業」「15の夜」とかが
語り継がれていくのでしょう。
僕も久しぶりにいろいろ聴いてみようかな。。。