佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

新潟のトップセールスマン(その2)

2007年11月20日 23時27分05秒 | 合唱

 

 24日の演奏会の聴きどころを

書いてみたいと思います。

以下ステージ順です。

 

 

◆新潟ユース合唱団(指揮:箕輪久夫 ピアノ:斎藤愛子)

 混声合唱組曲「かみさまへのてがみ」(高嶋みどり)より

 

 トップバッターは新潟ユース。

箕輪先生得意の髙嶋作品です。

テキストが、子どもの書いた、かみさまへの詩なんですね。

子どもらしい、はっとするような発想に、

髙嶋さんが柔軟な、遊び心満載な音をつけています。

昨年から引き続く、ユースのサウンドらしさが聴けると思います。

 

 

◆合唱団ユートライ(指揮:名島啓太 ピアノ:鈴木真理子)

 おれは歌だ おれはここを歩く~アメリカ先住民の3つの詩~(堀内貴晃)より

 混声合唱のための「祝魂歌」~今日は死ぬのにもってこいの日~(萩京子)より

 

 今回ユートライは、アメリカ先住民の詩(金関寿夫訳)で統一しました。

どちらも、我々現代の人間とは少し離れた感覚ながら、

強く惹き付けられるその詩の内容を、違った形で表現しています。

堀内作品は、ただ綺麗なサウンドではなく、

強く大きな、ある意味合唱という枠を超えた表現力を求められます。

萩作品は、萩さんらしい切り口の曲で、鳴り物も入ります。

ユートライの持ち味が十二分に出せると思います。

 

◆レディースクワイヤJune(指揮:箕輪久夫 ピアノ:小川智子)

 アポリネールの詩による四つの無伴奏小品集「白鳥」(高嶋みどり)より

 女声合唱とピアノのための「女の肖像Ⅰ」(高嶋みどり)より ほか

 

 プログラムの最初は、実はビクトリア2曲です。

最近のJuneのサウンドに、非常に馴染む2曲だと思います。

髙嶋作品は、Juneがずっと歌い続けてきており、お手のもの。

女声合唱の魅力を十分堪能できます。

  

◆新潟ユース合唱団(指揮:雨森文也 ピアノ:髙橋かほる)

 混声合唱組曲「海の詩」(廣瀬量平)

 

 このステージは、先の髙嶋ステージとは

全く違う合唱団の顔になると思います。

これまでのユースになかった部分を、

作品と雨森先生が引き出してくださったと思います。

Nコンのかつての課題曲「海はなかった」をはじめとして、

バラエティーに富んだ、それぞれ海にちなんだストーリーのある

5曲になっています。

 

「最近の作品には「うた」がないんだよね」

 

 雨森先生がおっしゃっていました。

 昔の作品という括りではなく、

今の若者にも聴いて欲しい組曲です。

髙橋先生のピアノも必聴! 

 

◆合同演奏(指揮:雨森文也 ピアノ:髙橋かほる)

 混声合唱組曲「水のいのち」(高田三郎)より

 

 雨森先生がライフワークにしている髙田三郎作品。

名曲「水のいのち」より「雨」と「海よ」の2曲。

3団合同のサウンドがどんな音になるのか、

そして奏でられるその髙田作品の深さ、大きさ。

きっと今回限りの熱い演奏になります。 

 

 

 以上です。

どうですか、東国原知事なんて目じゃないですよ(笑)。

これ読んで、聴きに来たくなった人、

今すぐメールですよ!

 


新潟のトップセールスマン(その1)

2007年11月20日 00時50分02秒 | 合唱

 

 月曜日。

行商に行ってきました。

今年3月までお世話になった長岡フェニックス合唱団。

その母体だった「長岡市民合唱団」で、

新潟ユースの宣伝をさせていただきました。

 

 

 練習は長岡リリックの第1スタジオ。

19:00過ぎに到着し、

練習を最後まで見学させていただきました。

仕事はたまっていたんですが、

噂の作品を聴いてみたくて、全部見て(聴いて)ました、

いやー、楽しかったですね。

歌ってないけど、音楽に触れるって楽しいです。

この時期でしたが、本当に行って良かったなと。

 

 

 休憩時間に、告知の時間を頂きました。

久しぶりに顔を出したんですけど、

皆さんに良くしていただいて、本当に感謝です。

歌まで歌っていただき、、、ありがとうございました。

というか、僕が行商の「奥の手」を自分で出したので、

歌わざろう得ない空気にしてしまったんですよね(笑)。

ありがとうございました。

 

 

 チケットも買っていただきました。

23日、関係団体が東京で演奏会、

25日は市民音楽祭があったり、

翌週はリリックコーラスフェスタと、

行事目白押しの中、

おまけに下越地区の演奏会を中越地区で告知(苦笑)。

1枚でも売れる要素が皆無と思っていましたが、

ありがとうございました、本当に。

 

 

 ということで、ここからはせめてものお礼の気持ち。

以下、長岡市民合唱団についてです。

 

 

 長岡市民合唱団は、新潟県の中で、

とても勢いのある合唱団だと思います。

今回も本番は90名近くオンステするとのこと。

この規模の合唱団を維持するのは大変だと思います。

あと、この合唱団特有の明るさと大らかさがあります。

イタリアっぽいんですよね、ノリが(笑)。

 

 

 音楽的な話をすれば、

新潟県内の大規模な合唱団の中では、

1,2を争う合唱をすると思います。

なんというか、ロマン派の曲に正々堂々と立ち向かえるのは、

県内ではここの合唱団くらいだと思います。

 

 

 そして、何より、演奏会に特色が有ります。

新潟はおろか、日本でもあまり取り上げられない作品を

演奏会で披露しています。

しかも、オケをつけたりして。

HPに載っているので少し書くと、

来年4月20日、ブノアという作曲家の

「HOOGMISー盛儀のミサー」を日本初演します。

これ、わざわざ現地から楽譜を取り寄せて、

総譜を、合唱用のヴォーカルスコアにアレンジしています。

トレーナーの小澤先生がピアノ譜におとしたとのこと。

すごいですね。しかもオケで演奏とのこと。

その熱意には頭が下がります。

 

 

 練習は毎週月曜日の夜、

19:00~主に長岡リリック第1スタジオにてです。

随時団員募集をしています。

興味のある方は、今からでも来年の演奏会に間に合うと思います。

ぜひ見学してみては。

 

 

 ん、結構書きましたね。

こんなところでご勘弁を(笑)。

以下、HPのアドレスです。

 

http://www8.ocn.ne.jp/~ncc/index.html