佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

CDを聴く1~「monkeymajik BEST 2000-2005」

2006年10月19日 23時47分58秒 | ポピュラー

 

 さて、ここのブログでは、

僕が聴いているCDとかはあんまり書いていません。

クラシックもポピュラーも含めて。

ライブ&コンサートレポは書いているのに対して。

 

 

 前に「ベスト盤考」みたいなのを書いたとき、

平井堅やスピッツのCDについて書きましたが、

ベスト盤に限らず、CDを聴いて思ったことを書くシリーズ、

今日から開始します。

ジャンルは多種多様に亘っていくと思われますが、

たまにしか書きません(笑)。

 

 

 で、最初は何故かベスト盤(笑)。

表題のCDです。

 

 

 monkeymajikについては、多少は皆さん知っているのでは。

今年、ドラマ「西遊記」の主題歌になった

「Around The World」でブレイク。

アルバムも好調なセールス。

 

 

 知らない方のために書くと。。。

 

 

 彼らは4人組のバンドです。

 

Vocal/GuitarのMaynard、

Vocal/GuitarのBlaise、

Drumsのtax、

BassのDICK、 の構成。

 

 このヴォーカル&ギターの二人はカナダ人の兄弟。

他の二人は日本人です。

 

 2000年に結成されたこのバンド、

仙台をベースに活動を続け、

インディーズの世界では非常に高い評価を受け、

よく知られていたらしい。

アルバムなどの発売の後、

2006年1月にファーストシングル「fly」、

そして2月に、先に書いた「Around The World」が

オリコン初登場4位を記録。

その後もアルバムなど快調なセールスを続けている。

 

 

 さて、このベスト盤は、「Around The World」の翌月、

3月に発売された。

何で僕が買ったのかと言うと、、、

 

 実はこのシングルが出る前、某ラジオに

彼らがゲストで出ていて、その時に

ファーストシングルの「fly」を聴いたのです。

その時、「かっちょいー」と思いました。

で、まだメジャー的にはブレイク前だったのですが、

「絶対これはブレイクする」と、

音を聴いて思ったのです。本当です。

ブレイク前の歌手のCDを聴いて、

ブレイクするかどうかなど、なかなか僕には分かりませんが、

彼らについては、「絶対」と思ったのです。

 

 

 その後、案の定、西遊記の主題歌はヒット。

で、翌月に出るこのベスト盤のことを知っていて、買おうと。

僕は、このベスト盤は売れると思っていたのですが、

実はこれが思いのほか売れなかった(苦笑)。

インディーズでチャートでは2位を記録したのだが、

メジャー的には販売はあまり良くなかった。ベスト盤なのに。

 

 その原因は、おそらく、

「fly」「Around The World」のシングルが入っていなかったことと、

このベスト盤が、彼らの所属する

インディーズレーベルからの発売だったからだと思われる。

その証拠に、5月のオリジナルアルバム「thank you」は

好調なセールスを記録している。

 

 

 でも、よく考えれば、

彼らのブレイク前の代表曲が収められているこのCD、

「何で買わないの?」と。

で、実を言うと僕も金欠でしばらくしてから買った(笑)。

今日、改めて帰りの車中で聴いていました。

 

 

 これがですね、良い!良いです!

彼らのサウンドが洗練されていくのがよく分かる。

歌詞と曲はカナダ人2人が担当し、

日本語詩などは他メンバー等別の人が担当。

で、英語と日本語が絶妙なバランスで織り交ぜられている。

ヴォーカルのカナダ人2人の歌う日本語は片言。

だから、英語がうまいのは当然なのだが、

そのバランスが非常に良いのですね。

 

 あと、彼らのサウンドは非常に特徴的で、

「洋楽でもなく、邦楽でもない」感じ、

と言うより、「洋楽でもあり、邦楽でもある」と言った方が適切か。

ハイセンスなサウンドの中に、

日本らしさというか、侘び寂びというか、を感じるのです。

多分、ギターサウンドがそれを作っているのではと

素人ながらに思うのですが。

 

 で、彼らのサウンドはうるさくなく、押し付けがましさは一切無く、

むしろ、「そこにある」感じ。

とても洗練されているのだが、決して都会的ではない。

東京の雑踏というより、まさに仙台の街並み。

都会でも田舎でも無い感じ。分かるかな~この言いたい感じ。

夕方から夜にかけて、

仙台の町を、ゆっくりと淡々と歩いている感じ。

 

 

 いろいろな部分で、

不思議なバランスを保っているのです。

それが広く受け入れられる理由じゃないかと思うのです。

彼らのその侘び寂びは、

最新シングルの「フタリ」で最も表れていて、

彼らにしては珍しい全日本語詞の曲で、

曲に非常に日本的なものを感じるのです。

これは「夜のピクニック」という映画のための曲です。

 

 

 今日、たまたま夕方から夜にかけて、

新潟に向かう車中聴いていて、

何だかだんだんしっくり来る感覚があって、

とても気持ちよい空間で、これ書こうと決めて書いています。

 

 

 今日は、彼らのサウンドを、

ぜひライブで聴きたいなと思っていました。

ライブといっても、新潟LOTSや新潟PHASEあたりがいい。

決して、新潟県民会館や新潟テルサではない。

まして朱鷺メッセでも産業振興センターでもない(笑)。

LOTSやフェイズの大きさくらいのライブハウスで、

淡々と流れるサウンドで空間を埋めて欲しい、

そこで身を任せてみたい、

そんな思いにかられました。

 

 

 皆さん、ぜひ聴いてみてください。

オススメです。