憂国のZ旗

日本の優れた事を様々話したい。

朝鮮日報記事に感じる日本派政治家、国会議員の活躍

2014-09-07 21:13:15 | 時評

朝鮮日報が手放しで稲田朋美政調会長をべた誉めするので気恥ずかしい。

ただ、朝鮮日報の見通しは間違っている。
従軍慰安婦問題、河野談合検証は通過点であって、憲法改正すらも通過点に過ぎない。

安倍首相に「忠誠」を誓っている、なんてのは見当はずれも甚だしい。
朝鮮日報の見方は先ず、韓国の見方を誤らせる基である。

終段になって、高市早苗氏が総務大臣に抜擢されたと言うところは、
NHK掌握とまったく的を得た論議である。

>高市氏は昨年5月、植民地侵略を謝罪した村山談話について
>「侵略という文言を入れているのはしっくりきていない」と語った。
>経済学教授出身の極右論客として有名な高市氏は、1995年の村山談話に関連し
>「少なくとも私自身は、(戦争の)当事者とはいえない世代だから、反省なんかしていない」とも述べた。


天晴れ、戦後世代の代表的意見である。

朝鮮日報の記事を見れば、やっと日本派政治家が政権中枢を占める時代が到来したかと、
深い感慨がこみ上げてくる。従軍慰安婦問題何ざ、片手間に片付けないと憲法改正、
安全保障法制の確立など、課題のクリアはおぼつかないぞ。

切所と言う分岐点に差し掛かっているのを知る。

有村治子氏は先祖に東郷平八郎を持つと言う強運の持ち主である。
「安倍ガールズ」などと狭義の定義ではなく、日本派の政治家と称して
頂きたいものである。


【世界三大提督】
トラファルガー海戦でフランススペイン連合艦隊を打ち破ったイギリス軍のホレーショ・ネルソン(戦死)。
アメリカ独立戦争でイギリス艦隊を打ち破ったアメリカ人ジョン・ポール・ジョーンズ。
日露戦争でバルチック艦隊を打ち破った日本人東郷平八郎。

以上の3人を言う。
共通して言える事は圧倒的優勢であった相手艦隊を寡兵で撃破したと言う事である。



(朝鮮日報日本語版) 「慰安婦は合法」発言の女性議員を政調会長にした安倍首相

朝鮮日報日本語版 9月6日(土)10時21分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140906-00000696-chosun-kr



 政調会長とは日本の与党・自民党で政策・法案に関する最高意思決定機関「政務調査会」の運営を担当する重要な役職だ。このため、政調会長は「政策通のベテラン議員」が担ってきた。これまでも甘利明氏や与謝野馨氏など、主に経済・政策の専門家が務めている。

 しかし、安倍晋三首相は政策通ではなく極右傾向のある女性議員を相次いで抜てきしている。今回の内閣改造で政調会長から総務相になった高市早苗氏(53)と行政改革相から政調会長になった稲田朋美氏(55)は戦犯が合祀(ごうし)されている靖国神社を参拝している。2人は旧日本軍が強制動員した慰安婦の存在はもちろん、侵略戦争を断罪した東京裁判も否定しており、自民党内でも「極右強硬派」に分類されている。

 安倍首相が前例のない人事を相次いで行った背景には「戦後70年を来年迎えるに当たり、日本の過去の行いを反省した河野談話・村山談話を修正したい意向があるのでは」という見方もある。閣僚が日本の過去を反省する談話の修正論を唱えれば、韓国・中国はもちろん米国も含め外交的な反発を招く可能性がある。こうした点を考慮した安倍首相は、自民党政務調査会が多数の議員の意思だとして修正論を主張し、仕方なく内閣がそれにつられていく形にしようという意図があるわけだ。高市氏は政調会長の最後の役割として、慰安婦強制動員を認めて謝罪した河野談話の修正を政府に提案したし、稲田氏の政調会長就任の第一声も河野談話の修正だった。慰安婦問題=女性の人権問題という国際的な非難を、女性議員を前面に押し出して突破しようという計算も見え隠れする。

 早稲田大学法学部出身の弁護士である稲田氏は、自己紹介文に「『正論』を読んで歴史問題に目覚めた」と書いている。極右傾向が強い産経新聞社系列の「正論」は安倍首相も読んでいる月刊誌で、日本の侵略戦争を美化する内容にあふれている。政界進出の直接のきっかけは南京大虐殺時に虐殺に加担し、裁判にかけられ処刑された旧日本軍遺族らが2003年に起こした名誉回復訴訟に参加したことだった。稲田氏は訴訟で「南京大虐殺は捏造(ねつぞう)された」などと極端な主張を展開して一般に知られるようになり、2005年に自民党の公認を受け総選挙に出馬した。11年8月には「竹島(韓国名:独島)は日本領土」と主張するために韓国に入国しようとしたが拒否されるなど「行動派の極右政治家」として有名だ。
 3選にすぎない稲田氏が、ベテラン議員の務める自民党政調会長に抜てきされたのは、安倍首相に「忠誠」を誓っているからだともいえるだろう。同氏は「日本を救える人は安倍氏以外にはいないと考えた」「(安倍氏の)演説を聴いていると、まさに神の言葉のようだった」などと恥ずかしげもなく発言している。産経新聞は稲田氏抜てきについて「政治家として成長させたいという狙いがある」と分析した。




 政調会長として根気強く反省談話の修正論を提起、総務相に抜てきされた高市氏は、NHK掌握を念頭に置いている。総務相はNHKを管轄しているからだ。NHKを通じ、侵略戦争の美化を本格化する可能性もある。高市氏は昨年5月、植民地侵略を謝罪した村山談話について「侵略という文言を入れているのはしっくりきていない」と語った。経済学教授出身の極右論客として有名な高市氏は、1995年の村山談話に関連し「少なくとも私自身は、(戦争の)当事者とはいえない世代だから、反省なんかしていない」とも述べた。



 2人は、今回入閣した有村治子行政改革相(43)、山谷えり子(63)拉致問題担当相と共に「安倍ガールズ」と呼ばれている。有村氏と山谷氏も極右傾向の強い政治家だ。




慰安婦を巡る「虚構」の源流  クマラスワミ報告

2014-09-07 09:35:51 | 時評
最近知ったのだが、クマラスワミ報告と、末尾の書の文字が消えている。

嘘の吉田証言に基づいて書かれたクマラスワミ報告が、
いずれたどる運命を暗示している。

秦 郁彦教授は、クマラスワミ報告の虚構について言及している。
日本政府の見解は、菅官房長官の記事に示すとおり、
国際社会で誤解を生じている、としている。

クマラスワミ報告が、日本軍の犯罪を立証しているなら、
事実の表明が、虚実を打ち消す事になる。

7月15日にジュネーブで、自由権規約委員会で、日本政府代表団は同日、慰安婦を「性奴隷」と表現することを「不適切」とする見解を表明した。日本政府が公の場で「性奴隷」の表現を否定したのは極めて珍しいという。


日本政府、外務省の対応の遅れは、遺憾ともし難い日本観を植えつけた。
情報戦争の敗北の原因とも評価されるべきである。戦後史観が著しく歪んだ
状況が垣間見える。支那との南京大虐殺事件でも、最終的な強固な有りの
勢力は外務省であると結論付けた。従軍慰安婦問題は国内問題であるとの
指摘もあるが、国際間の外交問題で敗北した責任は、外務省にあると言及する。

南京大虐殺は無かった。支那の日本批判は、戦闘中の死亡者まで勘定に入れた
不適切なものである。南京大虐殺を言うなら、では、支那人が殺した数は?
問うて見ればよい。支那は数を明らかにした事は無い。

朝日慰安婦誤報で、朝日新聞がクマラスワミ報告の虚構を暴かなくても、
事実は、日本国民が詳細を熟知している。我が日本国民に降りかかる火の粉を
煽って燃え盛らせた朝日新聞の大罪は大きい。朝日新聞が32年前の記事を
誤報であると訂正しても、過去は消せないし、現状は悲惨である。
そこに、日本人の嘆きを見ないとは、人でなしに存在は許されない。

朝日新聞が人権問題であるとして、逃げを打っている事は、
さらに大問題である。被害者は我々日本国民であり、日本国民の人権を毀損しているのは、当の朝日新聞なのである。

読売新聞は払拭は困難だと記事にしているが、未来に向けて清算する事は、
現在の大人の重大な責任である。困難をくちにするようでは、
読売新聞は他人行儀である。自らの立ち位置を部外者と見ていることになる。

外務省は、アジア女性基金を通じた「償い金」など、政策的に失敗したのを
認める必要がある。


菅官房長官「朝日報道が影響」 慰安婦の国連報告書
2014.9.5 19:27 [「慰安婦」問題]
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140905/plc14090519270026-n1.htm
 菅義偉(すがよしひで)官房長官は5日の記者会見で、慰安婦を強制連行された「性奴隷」と認定したクマラスワミ報告書の元特別報告者が修正の必要 性を否定したことに関し、「報告書の一部が、朝日新聞が取り消した(吉田清治氏の証言に関する)記事の内容に影響を受けているのは間違いない」と指摘し た。朝日新聞の慰安婦報道がクマラスワミ報告書の根拠の一つとして影響を与えたとの認識を政府として示したといえる。
 朝日新聞は8月、慰安婦を強制連行したとする吉田氏の証言を虚偽だったと判断し、報道の一部を取り消した。菅氏は会見で「朝日新聞は記事を取り消したが、慰安婦問題に関して国際社会で誤解を生じている」と述べた。
 菅氏はクマラスワミ報告書について「わが国の基本的立場や取り組みを踏まえていないことは極めて遺憾だ」と不快感を表明し、「強制連行を証明する客観的資料は確認されていない」と強調した。
 対外的な広報戦略に関しては「(スイスの)ジュネーブにおける自由権の規約委員会で『性奴隷』という表現は極めて不適切だと指摘している。国連をはじめ国際社会で、わが国の立場や取り組みの姿勢をしっかり主張、説明をしていきたい」と述べた。
 クマラスワミ報告を作成したスリランカの女性法律家、クマラスワミ元特別報告者は4日までに共同通信と会見し、報告書の内容について「修正は必要ない」との考えを示している。



世界の誤解、払拭多難…「性奴隷国家」吉田証言から
2014年09月06日 11時30分
http://www.yomiuri.co.jp/feature/ianfu/20140906-OYT8T50000.html

いわゆる従軍慰安婦問題を巡り、菅官房長官は5日、日本が「性奴隷国家」だったという批判を受ける契機となった国連人権委員会でのクマラスワミ報告に朝日新聞の過去の誤った報道が影響を及ぼしたとの認識を示した。
 政府は、国連での広報を強化する方針を固めたが、国際社会で一度定着した悪評を覆すのは容易ではない。
 「クマラスワミ報告は、我が国の慰安婦問題に対する基本的立場や取り組みを踏まえていないことから、極めて遺憾だ」
 「ジュネーブの自由権規約委員会において『性奴隷』という表現がある。極めて不適切だと指摘している」
 菅官房長官は5日午後の記者会見で、慰安婦問題を巡る誤解が国際社会に広まり、何度も蒸し返されている現状に、強い危機感を示した。そのうえで、朝日新聞の報道の影響に言及した。
 安倍首相も5日発売の夕刊フジのインタビュー記事で、「(朝日新聞の報道で)多くの人が悲しみ、苦しみ、国際社会において日本の名誉が傷つけられている。そうした結果を招いたことへの自覚と責任のもとに、常に検証を行うことが大切だ」と語った。

 首相と官房長官がそろって朝日報道に言及したのは、国際社会に広がっ た慰安婦を巡る「虚構」の源流をたどれば、朝日新聞が繰り返し報じ、世間に広めた「吉田証言」に行き着くためだ。「吉田証言」は1992年頃には研究者に よって虚偽だと指摘されていたが、朝日新聞は記事を取り消さず、組織的な強制連行が事実であるかのような報道を続けた。
 朝日新聞が8月5日の特集記事で「吉田証言」を虚偽だと認めたことで、「国内では、『吉田証言』のような強制連行はなかったと最終的に決着がついた」(政府筋)と言える。
 だが、国際社会では誤解は広まったままだ。朝日新聞が「吉田証言」を誤りと認めた後の8月29日にも、国連の人種差別撤廃委員会が、元慰安婦に謝罪や賠償を求める勧告を採択した。
 政府は今後、人権問題を扱う委員会が集まるスイスのジュネーブで広報の強化に乗り出す。
 ただ、強制連行を正面から否定するだけでは、「女性の人権保護に関する意識が低いとして、かえって欧米の反発を強めかねない」(外務省幹部)という懸念もある。
 安倍首相は第1次内閣当時の2007年3月、「いわば『慰安婦狩り』のような強制連行的なものがあったと証明する証言はない」と国会で答弁し、米国や韓国から激しい批判を招いた。
 政府としては、07年の失敗を繰り返さないため、戦略を慎重に検討している。
 1995年に国民の募金などで設立したアジア女性基金を通じた「償い金」など1人当たり計500万円の支給事業や首相のおわびの手紙の交付などで、女性の人権問題に真剣に取り組んできたことを丁寧にアピールすることを検討している。
 これにより、元慰安婦が日本からの「償い金」を受け取ることを妨害し、慰安婦問題で日本の責任を声高に追及し続けている韓国側の姿勢の方が、元慰安婦たちの救済の妨げになっていると暗に示す狙いがある。

クマラスワミ報告…朝日紙面、影響触れず

 朝日新聞は8月5日朝刊の「慰安婦問題を考える」と題した特集記事で、いわゆる従軍慰安婦問題に関する同社のこれまでの報道内容を点検したが、クマラスワミ報告への影響については一切、触れていない。
 朝日の特集記事では、慰安婦を強制連行したとする吉田清治氏 (故人)の証言を「虚偽」だったと判断し、初掲載の1982年9月2日朝刊社会面(大阪本社版)以降の記事を取り消すとした。しかし、吉田証言が、クマラ スワミ報告など国際社会での慰安婦問題に関する議論にどれだけ影響を与え、日本の評判を低下させているのかという点については、特集記事で説明していな い。
 朝日は94年1月25日の紙面では、「旧日本軍に性の道具に された従軍慰安婦、強制連行の被害者(中略)。戦後補償問題に、朝日新聞の通信網は精力的に取り組み、その実像を発掘してきた」「宮沢首相(当時)が韓国 を訪問して公式に謝罪し、国連人権委員会が取り上げるに至る」として、自らが「発掘」した慰安婦問題の報道による影響が極めて大きかったことを認めてい る。
 元朝日新聞ソウル特派員でジャーナリストの前川恵司氏は、こ うした朝日の姿勢について、「特集記事から一月たっても朝日への批判がやまず、むしろ強まっているのは、世間は朝日の慰安婦報道こそが、国内外に多大な影 響を与えたと思っているからだ。朝日は当然、一連の記事が(クマラスワミ報告などに)与えた影響を認識しているはずであり、あえて目をつむるのは、この問 題の全体像が明らかになるのが怖いからではないか」と指摘する。
 (政治部 栗林喜高、末吉光太郎)
2014年09月06日 11時30分 Copyright © The Yomiuri Shimbun



「『性奴隷』は不適切な表現だ」 日本政府代表、国連で表明
2014.7.16 11:57 [「慰安婦」問題]
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140716/erp14071611570002-n1.htm
 【ジュネーブ=田北真樹子】15日に国連欧州本部(スイス・ジュネーブ)で始まった自由権規約委員会で、日本政府代表団は同日、慰安婦を「性奴隷」と表現することを「不適切」とする見解を表明した。日本政府が公の場で「性奴隷」の表現を否定したのは極めて珍しいという。
  日本政府代表団として委員会からの質問に回答した外務省の山中修・人権人道課長が、2008年の前回審査で委員会から出た質問に言及し、「質問には『性奴 隷慣行』との不適切な表現がある点を指摘する」と述べた。この発言は、事前に公表された回答には明記されていなかった。
 「性奴隷」の表現は、1996年2月の「国連クマラスワミ報告書」で認定されて以降、拷問禁止委員会の13年の最終見解でも使用されているほか、米国で設置された慰安婦碑や慰安婦像などでも登場している。
 今年3月の参院内閣委員会で三ツ矢憲生外務副大臣は、「国連人権理事会等の場において、慰安婦問題に関し事実誤認に基づく記載が見受けられるため、適宜申入れを行ってきている」として、06年に国連に日本政府の見解を出したことを明らかにした。
 自由権規約委員会は、表現の自由や、拷問や残虐な刑罰の禁止などの規定を締約した国々が、規定内容をどのように保障しているかを定期的に審査し、勧告を盛り込んだ最終見解をまとめる条約機関。国連総会の下部組織である人権理事会とは直接関係しない。


「解放者」米兵、ノルマンディー住民にとっては「女性に飢えた荒くれ者」

2014-09-07 07:27:58 | 時評


ノルマンデー上陸作戦は、史上最大の作戦と言う映画でも知られている。

当ブログは、史上最大の作戦とは、沖縄上陸作戦だったと認識している。
沖縄の悲劇、沖縄の心と言うものが、完全に理解できるとは考えてはいない。

>【朝日の大罪】事実無根だった軍命令沖縄戦の「集団自決」 軍事ジャーナリスト・井上和彦氏
2014.09.05
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140905/dms1409051140010-n1.htm

(抜粋引用開始)
朝日が大誤報を認めた翌日(8月6日)、それを見届けるかのように、
沖縄戦で座間味(ざまみ)島の守備隊長を務めた元陸軍少佐、梅澤裕(ゆたか)氏が逝去した。97歳だった。

梅澤裕 氏の戦後とは、いかなる彩であろうか。

日本のノーベル文学賞受賞者の大江健三郎の『沖縄ノート』が、軍命令を、認めるのに対し、
曽野綾子の『ある神話の背景』は、実地調査から軍命令は無いと判断している。


(抜粋引用おわり)


『鉄の暴風』 と言う言葉について、狼魔人日記 さんは綴っている。
http://blog.goo.ne.jp/taezaki160925/e/e2637458287494a0185cb75618ff8353

沖縄集団自決について、是非一読していただきたい内容である。

戦場と性については、日本軍だけが何故かくも盛大に陰鬱に批判されるかについては、謀略の根源を探る必要がある。朝日慰安婦誤報とは、作戦間で始めて日本軍が攻勢に転じた画期的な事件である。


「解放者」米兵、ノルマンディー住民にとっては「女性に飢えた荒くれ者」
2013年05月27日 14:38 発信地:ワシントンD.C./米国
http://www.afpbb.com/articles/-/2946474



【5月27日 AFP】(一部更新)第2次世界大戦(World War II)中の仏ノルマンディー(Normandy)上陸作戦に参加した米軍兵士たちは、フランスをナチスドイツ(Nazi)から解放した勇敢な英雄として描かれてきた。そうした「若いハンサムな米兵さん」のイメージに隠された負の側面を明らかにした研究書が来月、米国で出版される。

 6月に刊行予定の「What Soldiers Do: Sex and the American GI in World War II France(兵士らは何をしたのか:第2次世界大戦中のフランスにおける性と米兵」は、米ウィスコンシン大学(University of Wisconsin)のメアリー・ルイーズ・ロバーツ(Mary Louise Roberts)教授(歴史学)が、米仏で膨大な量の第2次大戦中の資料を研究してまとめた著作だ。

 研究の趣旨についてロバーツ教授は、「GI(進駐軍兵士)はたくましい男で、常に正義に基づいて行動するとの典型的な『GI神話』の偽りを暴き出すことだった」と、AFPに語った。教授によると、米軍では当時「フランス人に対して優位に立つ」手段として性欲、買春、レイプが取り入れられていたという。

 米兵たちは、ノルマンディーの人々から「性のアバンチュール」を求めてやってきた、セックスに飢えた荒くれ者と見られていた。これは地元ノルマンディーではよく知られていることだが、一般的な米国人にとっては「大きな驚きだ」とロバーツ教授は述べている。

■「女性を隠せ」、街中いたるところで性行為

 米メディアがノルマンディーに上陸した米兵について、キスをする米兵と若いフランス女性の写真を掲載するなどロマンチックな視点で解放者として描いていた間、地元の人々は「問題」に直面していた。地元には、「ドイツ人を見て隠れるのは男たちだったが、米兵の場合は女たちを隠さねばならなかった」という話が伝わっているという。

 米兵たちの放蕩ぶり、不法行為、さらには組織的な人種差別などもあった。「GIはどこでも所かまわずセックスしていた」とロバーツ教授。

 特に、ルアーブル(Le Havre)やシェルブール(Cherbourg)では米兵たちのマナーの悪さが目立ったという。米兵たちは、女性を見れば既婚女性でさえ公然とセックスに誘い、公園、爆撃を受けて廃墟と化した建物、墓地、線路の上など、街中いたるところが性行為の場となった。しかし、全てが両者の合意のもとで行われたわけではなく、米兵によるレイプの報告も数百件残されている。

 ロバーツ教授が調べた資料によれば「セックスをしている男女を見かけずに街を歩くことは不可能」なほどで、当時のルアーブル市長が米駐留部隊の司令官に改善を求めたと記されていた。米軍の上官らは兵士たちの行為について公式な非難声明は出したが、改善の努力はしなかったという。

■フランスは「売春宿」、口説き文句も紹介――米誌プロパガンダ

 ロバーツ教授は、当時の米兵が勇気ある青年たちであり、その勇敢で英雄的な行為がフランスから感謝されている事実についても忘れずに触れている。一方で、米軍が未知の国で戦う若者たちを鼓舞する即効策として、意図的に米兵たちの性欲に訴えかけるプロパガンダを行ったとみられる点も指摘している。

 例えば、写真ジャーナリズムの草分けである米誌「ライフ(Life)」は、フランスを「快楽主義者4000万人が住む巨大な売春宿」と表現した。また、米軍機関紙「星条旗新聞(Stars and Stripes)」は、フランス女性を口説くためのフランス語フレーズを連載。「きみ、とても可愛いね」「たばこをあげようか」「ご両親は今、家にいるの?」といった会話の糸口を紹介していた。

 ロバーツ教授は「米兵の性欲は、いったん火が付くと手が付けられなかった」と記している。

 さらにロバーツ教授の著書は、当時レイプ事件で訴えられた米兵は、黒人兵士が圧倒的に多かった事実にも踏み込んでいる。1944年10月の資料によれば、米兵が絡んだ強姦事件152件のうち130件で黒人兵が訴えられている。これについてロバーツ教授は、米軍内の根深い差別を示していると指摘した。フランス人も、すぐに黒人米兵を指さして非難するようになったという。

■人類の経験として捉え直す

 ノルマンディー上陸作戦から約70年たった今、同書を出版する理由についてロバーツ教授は、歴史を書き換えたいわけではなく、「フランス側から見た実態」を明らかにすることによって、ただの「空虚な英雄譚(たん)」にとどまらない「人類の経験の1つ」としてノルマンディー上陸作戦を捉え直すのが目的だと説明している。(c)AFP/Fabienne Faur