定年楽農

第二の人生を農で楽しもう

他人に迷惑をかけなければ

2009-02-10 21:30:43 | 田舎暮らし
 55歳でサラリーマンをリタイヤし、実家に戻り、農業をはじめました。
 田舎では、町内活動の役員に成り手がいなく、ちょうどいいカモが戻ってきたと、早速役員のご指名と相成った。
 公共心のうすい私は、なぜ自分が受けなければならないのかと思いつつも、しぶしぶひきうけました。
 役を遂行してみると、地域のゴミ拾いや、ごみステーションの掃除やら、田舎のお年寄りが自主的に行ってくれているのではありませんか。
 また、決して経済的に楽そうでないお年寄りまでも、村の神社のお祭りに寄付をしてくれます。
 戦前生まれの方々の公共心の強さに感心しました。
 翻って、自分の公共心のうすさに、どこか間違っていたのかなと反省しています。
 その理由について考えてみると、私は「戦前の滅私奉公が結局のところ戦争へと巻き込まれていった」との思いを引きずったまま戦後社会の中で育ってきたように思います。
 こころのどこかに、他人にさえ迷惑をかけなければと、後は束縛を嫌い、公共とか社会に関わることにためらいを感じてきたように思います。
 その上、近年の経済の欧米化に、競争心があおられ、ますます利己主義が強化されていったように思います。
 ところが田舎ではお年よりが多く、前述のように公共心が強く、サラリーマン社会との価値観の違いを感じます。
 最近では、他人に迷惑をかけること、ちょっと言い方を変えると、他人に世話になることに躊躇しないようにしています。
 他人に世話になることが、他人も私に世話になりやすくなるからです。
 最近、このような関係がわずらわしいどころか、このような環境で自分も生活できることが心地よく感じてきています。

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