定年楽農

第二の人生を農で楽しもう

堕落

2008-04-24 20:41:38 | 田舎暮らし

 2001年に脱サラし、農業を始め、今年の7月で7年になります。
 生産した野菜は、軒先で無人販売をしていますが、なかなか販売できるような品が生産できていません。
 当初は、5年後ぐらいには農業で生計を立てるつもりで、毎日の仕事に取り組んでいました。
 たとえば、少しでも収入のみちがあれば、労力を惜しむことなく、また経費については乾いたタオルをさらに絞るように細かいところまで節減に励み、経営とはこのようなものと妄想し、所得をあげることを第1目標に掲げていました。
 しかし、4~5年たつと、野菜の生産は自然にほぼ完全に従属させられること、農村社会の「まあいいじゃないか」の居心地良さなど、サラリーマン時代とはまるで異なる環境にあること。さらに悪いことに一昨年から極々少々ですが年金がちょっぴり入り、それにかみさんのパートの稼ぎを合わせると二人で何とか暮らせることがわかり、もともと完ぺき主義ではなかった私が易きに流れてしまっています。
 つまり、所得をあげることよりも、自然の絶対性、生命の神秘さに感動し、自然体で生活できるなど農業の懐の広さの虜となり、まさしく「農的生活」病に犯されてしまいました。
 しかし、当初の「都市近郊におけるおいしい野菜を生産する露地野菜経営の確立」という大上段に構えた夢を捨てたわけではありません。農業収入はわずかではありますが毎年増加していますし、日ごろの経営収支を甘くしたとしても、たとえ回り道をしても初心の農は成就する決意です。

 

 

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