京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

早朝散策ー今宮神社、上賀茂神社、大田神社

2015-01-17 05:36:40 | 寺院・庭園

今日は阪神大震災から20年の日です。
20年前の早朝、京都も大きく揺れ、家族一同たたき起こされました。
テレビは次々と想像もできない神戸の惨状を映し出していきます。
大きな犠牲者が出ました。決して忘れ得ない日です。
今日一日、追悼したいと思います。


一昨日一日中雨が降り続き、日課の散策ができませんでした。
それで昨日、夜明け前に家を出て北区の神社めぐりをしました。
昨日の日の出時刻は7時04分、気温は6度ですからさほど寒くないです。

まずは大徳寺北西の今宮神社です。
羊の絵馬が飾られている参門





明かりが灯っている舞殿、奥が本殿です。






東門と表参道、両側にはあぶり餅屋の「一文字屋いち和」と
「かざりや」が向かい合って商売されています。
甘い白味噌だれに少し焼け焦げたお餅、私も大好きです。
私のひいきはかざりやです。
いち和さんは平安時代創業の日本最古の和菓子屋さんです。






次に向かったのは世界遺産上賀茂神社です。
まずはーの鳥居です。





参道脇には幟が立ち並んでいます。
今年の十月に施行される第四十二回式年遷宮の幟です。





春、見事な大枝垂れ桜が開花する「斎王桜」です。





もう一本、これも見事な枝垂れ桜の「御所桜」です。






外幣殿(馬場殿)





二の鳥居です。





鳥居を過ぎたところに、すぐきの花を取り付けた樽神輿があります。





すぐきの花です。





上賀茂神社の立砂とおみくじ結びです。





「未」竹細工おみくじ台です。






本殿の楼門、朝が早いのでまだ閉まっています。





片岡社





東の空に朝陽です。





ならの小川





境内には雀や鳩などの野鳥もよく見かけます。





明神川沿いの社家町です。






次に向かったのは、大田神社です。
上賀茂神社を東に500mほど歩いたところにあります。





本殿





五月、天然記念物大田の沢のかきつばたが咲き誇ります。






春、私は上賀茂神社で大枝垂れ桜を楽しんだ後、
鴨川沿いの桜を見ながら散策するのが大好きです。
北山通りからは半木の道の枝垂れアーチが出迎えてくれます。
とても美しい桜道をぶらぶら歩くのは至福です。

桜のアーチになる鴨川街道





鴨川より北山を見た景色








平安京遺跡 羅生門、東寺、西寺を訪ねて

2015-01-16 05:39:05 | 京都歴史散策


昨日は朝から強い雨が降り続き、日課の散策にでられませんでした。
それで今日は、一昨日の散策の続きを投稿します。

私はかなり前から平安京に興味を持っていました。
一昨日早朝に嵐山にでかけ、家で休憩後に向かったのは安京遺跡です。
平安京の入口だった羅生門と当時の官寺だった東寺と西寺跡地です。

都が京都に移ったのが794年、以来1,200年以上という膨大な時が流れ、
今は当時の遺跡をほとんど街中で見かけることはありません。
特に応仁の乱で京都の街が荒廃しきったことや、火災、権力者による京都改造などで、
失われたものも多いと思います。

平安遷都1,200年事業で精密な平安京の模型が作成されました。
その模型は現在、京都アスニーの1階の「京都市平安京創生館」に展示されています。





平安京模型以外に、鳥羽離宮復元模型、豊楽殿復元模型、法勝寺復元模型、
源氏物語屏風平安京のくらしと文化なども展示されています。
平安京好きにはたまらない場所です。
ちなみに入館は無料です。
素晴らしい模型図を撮影して紹介したいのですが、あいにく撮影禁止です。
仕方がないので、印刷物の写真を利用させてもらいました。

模型図です。
一番下に都への入口、羅生門があります。
羅生門を通ると、都のメインストリート朱雀大路が大内裏まで伸びています。
朱雀大路の広さはなんと84mもあります。





羅生門跡地
朱雀大路は現在の狭くなった千本通りです。
千本通り九条近くに標識が出ています。






児童公園のなかに石碑が立っています。





説明板です。





羅生門の再現模型です。
奈良平城京の朱雀門を思い浮かべてもらえればいいと思います。





模型図で羅生門をくぐりぬけると、朱雀大路の両側に巨大な伽藍があります。
それが東寺と西寺です。
東寺だけは今も当時の様子を残しています。
東寺と西寺は官寺でしたが、東寺は弘法大師弟空海に与えられ、
真言宗の総本山になり、現在も当時の同じ場所に残っています。










朱雀大路挟み東寺と西寺が作られました。
作りは東寺の完全な左右対称です。
東寺は弘法大師に対する庶民信仰の高まりで生き残りましたが、
西寺は律令体制が衰退するなかで衰亡します。
今西寺は跡地だけ残されています。





石碑が立っています。
















再現図










大内裏跡も今は往時の遺構はほとんどありません。
そこには遺跡跡の標識が立っているだけですが、
1,200年前の様子に想いを馳せるのは楽しいものです。




厳冬早朝の嵐山渡月橋

2015-01-15 05:47:03 | 京都めぐり

新年早々61年ぶりの大雪に見舞われた京都ですが、その後も寒い日が続いています。
昨日早朝、15日は雨になるとの天気予報を見た途端、どうしたわけか、
早朝の嵐山渡月橋を撮影したくなり、嵐山に向かいました。
昨日の京都の日の出時刻は7時05分、気温は0度、寒い朝です。
カメラを握る素手が冷たくてたまりません。

嵐山公園の東の空が明るくなってきました。





渡月橋にも朝陽が射し込みます
変わった雲ですが、鯖雲(波状雲)というそうです。
この雲が見えると、天気が崩れると天気予報士が夕方解説していました。





早朝の渡月橋、嵐山モンキーパークの入口付近からの撮影です。






少し朝陽に照り映えた愛宕山です。
私はこの景色が好きなのです。
少し前までは山霧が降りていました。






私の定番スポットから一枚





竹林にも足を運びました。
竹林途中からの撮影です。





大河内山荘前から一枚
早朝のせいか、静寂そのものです。
観光客が写真に全く映らないのは嬉しいです。





小倉池です。
野鳥撮影の方がシャッターチャンスを狙っていました。
私はマガモだけ撮影です。











霜柱が立った落柿舎です。
こんな景色は初めて見ました。





小倉山です。





厳冬の今、ピーンとはりつめた空気感はなんとも言えません。
やはり、冬は日の出前がいいですね。




小椋佳生前葬コンサートを見て雑感

2015-01-14 05:53:05 | 定年後生活

年末NHKで 『小椋佳 生前葬コンサート』が放映されました。
録画しておいたのを見たのは昨晩でした。
古稀を目前にした小椋佳が、昨年9月に NHKホールで4日間で100曲歌う、
生前葬コンサートを開催したのです。




番組では、しおさいの詩、少しは私に愛を下さい、シクラメンのかほり、
愛燦燦、白い一日などを歌っていました。





小椋佳は私が学生時代好きなアーティストのひとりでした。
小椋佳が「しおさいの詩」でデビューしたのは1971年ですが、
ちょうどその年の4月に私は京都の大学に入学しました。
高校時代から進路というより、生き方を模索していた私は、
大学入学後は哲学や文学に道筋を見いだそうと格闘していました。
当時世界を席巻していた、さまざまな西洋哲学に触れたのもその頃です。
文学は受験の反動のように、朝から晩まで日本と西洋文学を読みふけりました。
そんなとき、ラジオで聞いたのが小椋佳です。
今までの歌謡曲やロックなどと違い、なぜか頭から離れませんでした。

しおさいの詩
歌手:小椋佳 作詞:小椋佳 作曲:小椋佳

汐さいの浜の岩かげに立って 汐さいの砂に涙を捨てて
思いきり呼んでみたい 果てしない海へ 消えた僕の 若い力 呼んでみたい

青春の夢にあこがれもせずに 青春の光を追いかけもせずに
流れていった時よ 果てしない海へ 消えた僕の 若い力 呼んでみたい

恋でもいい 何でもいい 他の全てを捨てられる 激しいものが欲しかった
汐さいの浜の岩かげに立って 汐さいの砂に涙を捨てて
思いきり叫んでみたい 果てしない海へ 消えた僕の 若い力 呼んでみたい


そして「白い一日」(1973)です。
「白い一日」というタイトル、詩の内容もインパクトがありました。
何をしたいかもわからないまま一日が過ぎていく。
フランス語の 「ennui」という言葉が浮かびます。
アンニュイ、けだるそうな、退屈そうなという意味です。
生き方を模索しながらも、少し疲れかけた当時の心境にマッチしたのかもしれません。





白い一日
歌手:小椋佳 作詞:小椋佳 作曲:井上陽水

真っ白な陶磁器を 眺めてはあきもせず
かといってふれもせず そんな風に君のまわりで
僕の一日が過ぎてゆく

目の前の紙くずは 古くさい手紙だし
自分でもおかしいし 破りすてて寝ころがれば
僕の一日が過ぎてゆく

ある日踏切のむこうに君がいて
通り過ぎる汽車を待つ 遮断機が上がり振りむいた君は
もう大人の顔をしてるだろう

この腕をさしのべて その肩を抱きしめて
ありふれた幸せに 落ち込めればいいのだけど
今日も一日が過ぎてゆく

真っ白な陶磁器を 眺めてはあきもせず
かといってふれもせず そんな風に君のまわりで
僕の一日が過ぎてゆく


この歌を聞いたとき、当時のさまざまな記憶が甦ってきました。
今となれば遠い過去のことですが、懐かしくもほろ苦い思い出でもあります。

ふくよかだった小椋佳が胃癌手術後は、ずいぶん痩せ細りました。
頭も薄くなり、昔とは別人のようです。
時の流れは老いという現実を無惨にも押し付けます。

小椋佳は生前葬を行う理由について、番組で次のように述べていました。

『前からお葬式もいらないし、戒名もいらないという考え方に僕は染まっているんです。
でも本当に小椋佳が死んだときに、僕の家族が
「そんなこと言ったってお葬式をやらないわけにはいかないですよ」って話になって、
それじゃあお葬式をやっておけば、家族は本当に僕が死んだとき、
お葬式をしないですむから、先にお葬式をやろうと思ったのです』と。

お葬式や戒名については、私も共感するものがあります。
しかし、現実問題としてはやらざるを得ないのではと諦めてもいます。
葬式は自分の事ながら、自分より残された者が好きなようにすればいい、
と思っているのです。
戒名については私も否定的です。
私は真面目ではないですが、どちらかというと仏教を信仰する者です。
しかしお葬式や戒名は、本来の仏教とかけ離れていると指摘した、
司馬遼太郎の考え方に賛同するものです。

私はまだ、お葬式や戒名について、整理がついていないのです。

生前葬でコンサートを行う小椋佳さんは羨ましいと思いました。
つまらない雑感になってしまいました。







『鰐淵(がんえん)寺の名宝』京都国立博物館

2015-01-13 05:32:40 | 美術・博物館

正月2日から京都国立博物館で『山陰の古刹 鰐淵寺名宝』が公開されています。





会場は平成知新館の特別展示室(1Fー2)です。
平成知新館が新築オープンされた昨年秋は、開館特別展示が行われ、
また国宝鳥獣戯画展とも重なったこともあり、大勢の方で賑わいました。
私は昨年、2回知新館を訪れ、仏像、絵巻、書、陶磁、染色、絵画、巻物などを
じっくり観賞しました。
特別展示がない今の期間は、比較的のんびりと観賞できます。
まだ妻は知新館に来たことがないので、訪れた次第です。
博物館の駐車場も空いていて、すぐに駐車できました。

平成知新館










妻は初めてなので、全展示室をまわります。
一番気に入ったのは染色室とのことでした。
最後に特別展示室の『鰐淵寺の名宝』に入りました。





山陰を代表する鰐淵寺は、六世紀末、推古天皇の時代に開僧されています。
平安時代には聖地として知られていたといいます。
山岳修行の場だった鰐淵寺は、比叡山との関係が深まると天台寺院となります。
距離的に出雲大社にも近く、出雲大社で行われる仏事にも鰐淵寺に僧侶が務めるなど、
出雲大社と密接な関係も保っています。
本年は、三十三年に一度の本尊のご開帳が行われます。
今回の展示会は、出雲の地域の古代から中世にいたる信仰、
文化を知る上で貴重な宝物が展示されています。

千手観音坐像(平安~鎌倉時代)





牛頭天王坐像(平安時代11~12世紀)





女神坐像





銅造不動明王像





地下の映像室では、大徳寺大仙院の襖絵が上映されていました。
素晴らしい映像です。


1階休憩室より館外撮影





特別展示が開催される明治古都館








十日 ゑびす 大祭(残り福祭)

2015-01-12 06:12:38 | 京都めぐり

昨晩久しぶりに日曜美術館(雪舟)をアップしました。
御存じのように10日は、十日ゑびす 大祭でした。
兵庫県の西宮神社では福男を競う神事が行われ、その様子が毎年テレビで流されます。
京都のゑびす神社でもずいぶん賑やかだったようです。
私は十日ゑびす大祭に行ったことがなかったのですが、昨日残り福祭に行ってきました。
十日ゑびす大祭は1/8~12日の5日間行われるのです。
残り福祭は祇園町の舞妓さんによる福笹と福餅の授与が行われます。
時間帯が決まっていて、私は舞妓さんに会えませんでした。

京都のゑびす神社は南座の南、建仁寺の西側にあります。
前の道路は歩行者専用道路となり、露店がたくさんでています。
日曜日ということもあり、すごい人出です。





神社の入り口です。





飾りつけが販売されています。










本殿前、お詣りの行列ができています。





笹や笹飾りが売られています。































ゑびすさんの肩を叩く列もできています。





帰りは久しぶりに鴨川を歩くことにしました。





冬の鴨川の名物、ユリカモメが川で羽を休めています。

























昨日の京都は気温も上がらず寒い一日でした。
それでも青空でしたので、鴨川の遊歩道歩きは楽しかったです。
若い頃のように、妻と堤防に腰を下ろし、しばしユリカモメを眺めていました。

春、上賀茂神社近くの御園橋から七条通りまで、鴨川堤防は桜並木が咲き誇ります。
私は毎年、御園橋から北山橋まで歩きます。
また別の日に、七条通りから四条大橋付近まで鴨川遊歩道を北上します。
春、楽しみです。




『中国によみがえる“雪舟”』日曜美術館

2015-01-11 22:21:10 | 美術・博物館

2015年最初の日曜美術館は、 『中国によみがえる雪舟』です。





水墨画発祥の地、中国では数限りない名品が生み出されてきました。
その中国で今、雪舟に熱い視線が注がれているというのです。

雪舟は室町時代の僧侶で、ご存知のように水墨画の巨人、画聖とも呼ばれています。
雪舟の作品の内,6点が国宝にされています。

雪舟等楊(1420ー1506?)
「雪舟自画像」摸本




雪舟は京都の相国寺で修行を積みます。
番組では相国寺の様子も紹介され、有馬館長や私が以前お世話になっていた、
平塚老師も映っていました。

雪舟の修行時代、雪舟の絵の師匠は、相国寺の画僧のトップ周文です。

「四季山水図」伝周文





修行時代の雪舟の絵
「溌墨山水図」





周文とは対照的な絵です。
緻密さに欠け、どちらかというと荒々しい感じです。

その雪舟48歳の時、日本人の画家として初めて中国に渡りました。
揚子江を船で上りながら、雄大な風景をスケッチし、水墨画の本場で、
技に磨きをかけます。そこで、大きな自信をつけるのです。

「唐土勝景図巻」伝雪舟




















当時中国で活躍していた画家
「春冬山水図」戴進昨





北京にやってきた雪舟は、 中国宮廷から役所を飾る大作を依頼されたのです。

雪舟が中国で描いた「四季山水図」
堂々した力強さ、本場の画家に負けない気概が溢れています。





そして帰国後、大胆極まりないその筆で独自の境地を切り開いたのです。

国宝「秋冬山水図」雪舟代表作の一枚





凍てつく寒さが漂う冬山の風景です。
切り立った断崖、太く荒々しい線で描かれた岩や冬枯れの木々。
道行く人は山裾の楼閣を目指しているのでしょうか。
何よりも目を引くのは、天へと伸びる一本の線です。
なぜか途中で切れ、岸壁がどこまで続くのかわかりません。
時間が停止したような幻想的な世界です。


国宝「四季山水図巻」(山水長巻)
16mの巻物の四季のうつろいを描いた大作です。



























国宝「破墨山水図」1495 、雪舟76歳の作品です。





遠い山から降りてくる霧、その霧にかすむ水辺の風景です。
墨を撒き散らしたような絵画は前衛絵画のようでもあります。
南宋の絵に学んだ余白の技法が活かされています。
雪舟は南宋の画風を学び、独自の画風を作り上げたのです。

冒頭、今中国で雪舟が熱いとふれました。
中国の専門家は「雪舟の絵は中国の画家たちを大いに啓発している」と言います。
なぜ今中国で雪舟なのか、番組がその理由を明かしていきます。

昨年6月、杭州で「雪舟シンポジウム」が開かれ、多くの研究者や画家が、
これからの中国やアジアの美術が発展していく上で非常に重要な存在と、
雪舟を位置付けたのです。





雪舟が中国で高く評価されている背景には、時代の大きな潮流があるようです。
急速な経済成長の中、美術市場が活況を呈し、水墨画にも熱い視線が注がれています。
その中で、 中国水墨画の神髄を受け継ぎ、革新的な作品を生み出した、
雪舟を研究しようとという機運が高まっているのだと言います。

水墨画の本場で雪舟が評価されるのは嬉しい限りですが、私は少し複雑でもあります。
裕福な一部の人が投資目的で絵画を買い漁り、その過程で雪舟が評価されているのでは、
という疑念を抱かざるを得ないのです。
かつてのバブル期の日本のようです。






散策ー植物園季節の花

2015-01-11 05:46:53 | 京都めぐり

正月3が日に降り続いた大雪がやっと溶けた京都ですが、寒い日が続いています。
私は寒いのが大嫌いなのですが、雨が降らない限り朝の散策にでます。
寒いので上も下も厚着し、手袋、靴下は2枚重ね、靴も冬用の防寒靴、
禿げてはいませんが、帽子にマスクと誰かわからないような姿です。
行き先はほとんど、当日朝の思いつきです。

昨日は植物園に足を運びました。
今の時期は花が少なく寂しいのですが、先日北野天満宮でロウバイを見ました。
植物園でも咲いているだろうし、椿も見たかったのです。

鴨川の景色です。
ついこの間まで、河川敷に残っていた雪もすっかり消えました。
画像ではわかりにくいですが、鴨川上流でユリカモメが羽を休めています。






植物園の入口の鉢植えですが、梅が咲いていました。





温室前の花壇には葉牡丹とストックだけです。






桜エリアの近くに目当てのロウバイが咲いていました。
この花が咲くと、もう少しで梅が咲くと期待が膨らみます。















梅林にも1本ロウバイが咲いていました。






以前も紹介しましたが、今咲いている桜を紹介しましょう。

十月桜





冬桜





四季桜






子福桜





今咲いている椿も紹介しましょう。
「数寄屋」





「白侘助」





「紅侘助」





「菊冬至」





「桃色雪中花」





「隠山磯」





「鹿児島」





「寒椿」





寒いはずです。比叡山は真っ白です。











散策ー京都の御土居めぐり

2015-01-10 05:49:14 | 京都歴史散策

先日たまたまNHKを見ていたら、ブラタモリが放映されていました。
何気なく見ていると、どうも見覚えのある映像がでてきます。
京都の新京極や御土居をタモリさんが紹介していたのです。

私も北野天満宮を訪れ、近くの御土居を撮影し、ブログに投稿したところでした。
それで、昨日の散策は京都の御土居めぐりとしました。

まずは御土居の説明です。
御土居は天下統一を成し遂げた豊臣秀吉が,長い戦乱で荒れ果てた京都の都市改造の一環として外敵の来襲 に備える防塁と,鴨川の氾濫から市街を守る堤防として,天正19年(1591)に多くの経費と労力を費やして築 いた土塁です。
台形の土塁と堀(堀の一部は川,池,沼を利用)からなり,その延長は22.5キロメートルに及び,東は鴨 川,北は鷹ヶ峯,西は紙屋川,南は九条あたりにそって築かれました。土塁の内側を洛中,外側を洛外と呼 び,要所には七口を設け,洛外との出入口としました。鞍馬口,丹波口などの地名はその名残です。
江戸時代になると天下太平の世が続き,外敵の脅威もなく御土居は次第に無用の存在となり,また市街地が 洛外に広がるにつれ堤防の役割を果たしていたものなどを除いて次々と取り壊され,北辺を中心に僅かに名残 をとどめるのみとなりました。
昭和5年(1930),市内に残る御土居のうち8箇所が,京都の沿革を知るうえに,また,広く我が国における 都市の発達をたどる重要な遺構として「史跡」に指定,昭和40年(1965)にさらに1箇所(北野天満宮境内)が 追加され,現在9箇所が指定地となっています。
また,これら指定地以外では,北区の大宮交通公園内や中京区の北野中学校内でも,部分的に御土居が残っ ています。

以上は京都市の説明文です。

応仁の乱で焦土のようになった京都の町をぐるりと土塁で囲んだ地図です。
黄色いところが洛中、それ以外は洛外です。
鴨川の東、観光で賑わう祇園や東山などは洛外でした。





現在史跡に指定されている9箇所
(1)北区鷹峯旧土居町
(2)北区大宮土居町
(3)北区紫竹上長目町・上堀川町
(4)上京区寺町広小路上ル北之辺町(廬山寺内)
(5)中京区西ノ京原町
(6)上京区馬喰町(北野天満宮境内)
(7)北区平野鳥居前町
(8)北区紫野西土居町
(9)北区鷹峯旧土居町

まず私が向かったのは鷹峯です。
鷹峯街道、この突き当たりに源光庵や近くに光悦寺があります。





街道沿いに説明板が立っています。
北区鷹峯旧土居町です。




フェンスに囲まれていますが、御土居とよくわかります。











道路の向かいの住宅地入っていくと、御土居の跡が見えます。
ここも北区鷹峯旧土居町です。





次は北区大宮土居町の御土居です。
ここも土塁というのがよくわかります。










次は指定地以外ですが、大宮交通公園の中にあります。





説明板です。














次は堀川通りに面した加茂川中学校の近くにあります。
北区紫竹上長目町・上堀川町 です。















背景の建物は中学校です。





次は河原町通り、京都府立病院の向かいにあります。
上京区寺町広小路上ル北之辺町(廬山寺内)です。










最後は西大路御池の近くの神社のなかにあります。
御土居は江戸時代、つぎつぎ取り壊されましたが、神社が建てられていたため、
残ったのだと思われます。 中京区西ノ京原町 です。




















先日紹介した北野天満宮と平野鳥居町の御土居を再掲しておきます。


北野天満宮の御土居









平野鳥居町の御土居





京都の御土居の史跡いかがでしたでしょうか。
実は私は平安時代の遺跡を訪れるのも好きなのです。
また機会があれば、ブログでも紹介したいと思います。








昨日の散策ー北野天満宮、御土居、平野神社

2015-01-09 05:46:01 | 京都めぐり


昨日の散策は、北野天満宮→御土居→平野神社です。
正月も一週間が過ぎ、参拝者も一服した時期に毎年訪れるようにしています。
北野天満宮は学問の神様ということもあり、3が日は毎年受験者が大勢参拝に訪れます。
昨日は観光バスで参拝に訪れる人が多かったです。
観光バスのフロントには「三社めぐり」と書かれていましたので、伏見稲荷大社、
平安神宮を観光ルートにしているのかもしれません。


楼門です。
大きな絵馬(日展評議員三輪晃久筆)がかけられています。









絵馬所に今年のジャンボ行燈の題材は「吉祥図」(皆川月華筆)です。
高さ180cm、横幅680cm です。





重文 三光門(中門)です。





国宝 社殿です。





社殿の東面、きれいな色合いです。





社殿の周囲に梅がたくさん植えられています。
一部蕾が膨らみかけているのもありましたが、ほとんどは固いままです。










その一角にロウバイが咲き始めていました。










おみくじを梅の枝にくくらないようあちこちに注意書きがでています。
おみくじをくくる場所





北野天満宮の史跡御土居です。





紙屋川の地形を利用した土塁です。












茶室の裏に展望所が整備されていました。





北野天満宮の北門を出てすぐ近くに、御土居の続きが残っています。
平野鳥居前町の御土居です。










次に向かったのは、近くの平野神社です。
ここは桜で有名です。
数多くの種類の桜が植えられています。
















今咲いている桜です。
寒桜





十月桜は境内に2本あります。















水仙も咲いています。





北野天満宮のロウバイが咲き始めましたので、植物園でも開花しているかもしれません。







奥嵯峨散策(2)化野念仏寺、嵯峨鳥居本、愛宕念仏寺

2015-01-08 05:49:13 | 京都めぐり

昨日、奥嵯峨散策の入口、雪が残る祇王寺をお届けしました。
今日は続きで、化野念仏寺、嵯峨鳥居本、愛宕念仏寺をお届けします。

奥嵯峨の街道です。










化野念仏寺の階段





受付を通るとすぐ見える景色





雪に埋もれた石仏群















竹林です。















寺務所






新年の生け花です。















嵯峨鳥居本の茶店です。










愛宕念仏寺です。





帰り道、北嵯峨に寄ります。
北嵯峨の冬の景色です。





鯉揚げが行われ、水が抜かれた広沢池





野鳥が餌を求めて集まっています。














奥嵯峨散策(1)雪が残る祇王寺

2015-01-07 06:01:43 | 京都めぐり


先日雪の嵯峨野散策では、雪で足元が悪く二尊院から奥へは断念しました。
雪もようやく溶けてきた5日の朝、奥嵯峨散策にでかけました。

コースは祇王寺→化野念仏寺→嵯峨鳥居本→愛宕念仏寺→広沢池です。

祇王寺は私の大好きな場所で、年に5,6回は訪れます。
初夏の早朝、散水直後の青苔の美しさは格別です。

初秋まで緑に覆われた苔庭は、紅葉の後に落葉すると、景色は一変します。
冬枯れで林立する木々もまた趣があります。
まだ雪が残る、冬の祇王寺の景色をご覧ください。


祇王寺の入り口、雪が残る階段を上がっていきます。





受付を通ってすぐ見える景色






雪の石塔











雪景色の草庵



















雪の下の青苔です。















草庵の中の吉野窓





毎年末に新しくなる竹垣、きれいな色です。















平清盛公供養塔、祇王祇女、母刀自の墓





牡丹の鉢植えに傘が立てられています。





カラスウリ





あせびの木に餌カゴを吊るしてあります。
小鳥がつぎからつぎにやってきました。















出口門、青空が見えます。










東山散策ー清水寺、八坂神社

2015-01-06 05:28:38 | 京都めぐり

在職中は4日が仕事初めでしたが、今年は日曜日でした。
元旦からの大雪で初詣の出足が鈍り、4日に初詣に出かける方も多かったようです。
わが家は、例年は正月3が日でも仕事に出かけていた妻が定年退職し、
夫婦二人とも仕事モードが抜けたお正月になりました。
子どもたちや孫も来て賑やかでしたが、帰ったあとはいつもの二人の生活です。

今年は思いがけない大雪でしたが、気分的にのんびり過ごせたお正月でした。
いつもは朝ひとりで散策にでていたのですが、昨日は妻を誘ってでかけました。
初詣も兼ねてコースは、清水寺→産寧(三年)坂→二年坂→八坂神社にしました。

昼食後にでかけたせいか、道中は大混雑です。
五条坂に着いたのは12時半、ちゃわん坂を上ります。





仁王門前、相変わらず観光客が多いです。





縁結びの御札をもらおうと、随求堂に長い行列ができています。





国宝 本堂に入ります。
舞台から見える子安堂、屋根には雪が残っています。





お参りする方々も列をなしています。





観光客でいっぱいの舞台の上です。
高所恐怖症の私は舞台の上も苦手ですが、最近は少し慣れてきたようです。





京都市内眺望です。





舞台を出ると地主神社 、恋愛成就を願う若い方が訪れます。





屋根に雪を戴いた釈迦堂です。





清水の舞台を角度を変えて撮影します。
大屋根にはまだ雪が残っています。
こういう景色は私は初めてです。





舞台は観光客でいっぱいです。










誰かが雪だるま作って置いていました。










山肌にも雪があります。





音羽の滝、ここも行列ができています。











成就院近くの石仏群です。





仁王門前は観光客でいっぱいです。
空いていると思ってきたのですが、いつも通りでした。





産寧坂(三年坂)付近です。





お店の前ですが、ここにも誰かが作った雪だるまです。





阪口の茶室





二年坂付近、ここも人が多いです。





八坂神社です。
参拝者で境内はいっぱいです。





献花です。





西門です。





ここで14時15分です。
ちゃわん坂から1時間半ほどの散策です。





新年雪の京都 南禅寺 南禅院、天授庵

2015-01-05 05:53:20 | 京都めぐり

今年は思いもしない、61年ぶりの大雪の正月となりました。
今日お届けするのは、雪の嵐山嵯峨野、金閣寺に続き、雪の南禅寺です。
3日続けて雪の京都ですが、撮影は一昨日のものです。
少し雪は溶けかけていますが、雪に埋もれた枯山水の庭も趣があります。

枕草子に『冬はつとめて。 雪の降りたるは言ふべきにもあらず』とあります。
私も全く同感です。早朝の雪景色は何ものにも代え難いものがあります。


南禅寺の三門です。










法堂です。





振り返り、三門





庫裏、方丈前の景色





久しぶりに方丈に入ります。
方丈前庭です。





いくつかの庭も雪景色です。















貴賓室





お茶室





水路閣





南禅院に入ります。
ここの雪景色は好きです。

























天授庵です。





枯山水の庭園も雪に覆われています。





回遊式の南庭も雪景色です。




















いかがでしたでしょうか。
明日は清水寺をお届けする予定です。



二日連続大雪の散策 竹林の道、常寂光寺など

2015-01-04 07:30:06 | 京都めぐり

昨日、家の前の雪かきをし、やれやれと思ったのですが、昨晩また大雪です。
結局今朝は、昨日以上の積雪になりました。
京都市内の積雪22cm、なんと61年ぶりの大雪だそうです。
今年は暖冬とも聞いていたのですが、二日連続の大雪にびっくりです。
お正月にこんなに雪が降ったのは、当然ながら私の記憶にもありません。

一方、雪が降れば雪景色散策が楽しみです。
昨日朝、妻に一緒に行こうかと声をかけましたが、「寒い」とふられてしまいました。
結局いつもようにひとりで向かったのは、昨日金閣寺に方向転換し、
行けなかった雪の嵯峨野散策です。
コースは、野宮神社→竹林の道→常寂光寺→落柿舎→二尊院→清涼寺です。
所要時間は、野宮神社8時20分、清凉寺9時40分です。





野宮神社、職員の方々が総出で雪かきしていました。





雪の重さで竹が大きく曲がっています。





雪に覆われた竹林も美しいと思います。














大河内山荘前です。





小倉池、氷が張っています。





小倉池前の通りです。















雪を戴いたカラスウリ





青空に映える木々の雪





今回の散策の目玉、常寂光寺です。
年に5,6回以上訪れる私の好きな場所の一つです。
今回は開門一番乗りです。

仁王門です。





本堂に向かう階段、まだ誰も踏み入れていない新雪を歩くのは気持ちがいいです。





階段から振り返り、仁王門を撮影します。










京都市内眺望です。





本堂庭園の雪景色





多宝塔に向かいますが、足元の雪が深いです。





雪の竹林もきれいです。





雪を戴いた石灯





多宝塔です。










いつも青苔が美しいスポットですが、今は雪景色に変わっています。





常寂光寺を出て、向かった落柿舎
いつもと全く違う景色にうっとりしてしまいます。





二尊院に向かう途中










二尊院です。





紅葉の馬場も雪景色です。





いつもはここから祇王寺に向かうのですが、足下が悪いのでやめて、
最後に向かったのは、嵯峨清涼寺です。





境内は一面の雪です。












二日連続の京都の雪景色、いかがでしたか。
渡月橋からスタートすれば、2時間余りになります。
京都へお越しの際には、是非、嵐山嵯峨野散策をお薦めです。