京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

団塊スタイル『高齢ストーカー』

2014-01-18 06:59:24 | 団塊スタイル

時々目を通すNHK団塊スタイルですが、今回は少しショッキングな番組タイトルでした。




今日、ストーカーが大きな社会問題になり、悲惨な事件となって、テレビを賑わすことも度々です。
ストーカーの被害件数は、警察庁調べで、2003年が約12,000件でしたが、2012年は約2万件と1.6倍に増えていいます。このなかで、60歳以上の件数は、2003年が473件だったのに対し、2012年は1,834件と3.8倍です。
特に高齢ストーカーの増加率の高さにも驚きです。





法務省で長年高齢者犯罪を研究されてきた方によると、昭和63年からの20年間で、高齢者人口は約2倍、起訴された高齢犯罪者は約7倍になっているそうです。
その方は「単なる高齢者人口の増加だけではない。40代50代で離婚とかリストラされて生活基盤を失った人が、立ち直れなくてそのまま高齢犯罪者になっていくという例もある。ストーカーの加害者の9割は男性で、被害者の9割が女性。離婚やリストラで一人になってしまい、満たされない欲求をストーカーに転嫁する例もあるのではないか」と言います。





番組では60歳以上の高齢者によるストーカーの多くは、恋愛関係が破綻して、つきまとい行為に及ぶそうです。
実際におこった事例を、再現VTRで紹介されました。

ゲストコメンテーターの鳥越俊太郎さんは、「一昔前までは60歳を過ぎると、人生も見えてきて執着心がなくなっていくが、今は、60歳をすぎてから、人生はまだまだあると、執着する人が増えている。その結果、男性と女性のトラブルになり、ストーカーになる」そうです。
さらに、 鳥越さんは、「昔から余生という言葉があるが、今は余生が伸びて、60,70歳はまだ現役という人が増えている。体力もそれなりにあり、もう一花咲かせたいと思う人が増えている」のでは言います。

私は60歳過ぎると、執着心がなくなっていくというのは違うと思います。
執着心はなくならないが、昔は様々な点で諦めきれたのではないでしょうか。


ストーカー被害の相談にのっている、NPOヒューマニテイの代表も「高齢ストーカーが確実に増えている」と言います。
しかも、加害者は退職した団塊の世代が多いそうです。

放送で私が驚いたのは、高齢者の孤独に有償で対応するビジネスがあるということです。
その会社の主な業務は、介護サポート、婚活サポート、家事代行。企業コンサルティングですが、最近、団塊の世代の人から、話し相手、自分の趣味を一緒にやってほしい、散歩に同行してほしいという依頼が増えているそうです。

そして、実際に75歳の一人暮らしの男性の依頼を放送しました。
ジャズライブに同行して欲しい。そのあと、食事して話し相手になって欲しいという依頼です。
当日、その会社から女性スタッフ(30代でしょうか?)が派遣され、依頼者の願いをかなえてくれるというわけです。
同行のルールは、スタッフは飲酒しない。二人で個室に入らない。身体に触れないなどです。

利用した男性は、生活に張り合いがでたと答えていました。
ちなみに料金は、基本料金 1時間2980円~、出張費3000円だそうです。

私は放送を見終わり、何かやるせないような気持ちになりました。








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