京都は大路、小路に加え、路地(ろうじ)や図子(ずし 辻子とも書きます)という小さな通りが多くあります。
突き当たりが袋小路になっているのが路地、隣の通りまで行けるのが図子です。
今回は図子の一つ、西陣の紋屋図子(もんやずし)を紹介します。
大宮通りと知恵光院通りをつなぐ東西約150mほどの東西の通りです。
織物の図案である紋意匠図を作る職人が集まっていたことから付いた町名ですが、かつては袋小路でした。
この道を宮中に織物を納める「御寮織物司」の織元・井関七右衛門が道を開いたことから「紋屋図子」になりました。
町名は紋屋町です。
この奥は路地になっています。
かつては紋屋の多い通りでしたが、西陣産業の衰退とともに町屋が取り壊され一般の住宅も増えています。
それでも往時の風情が残る町屋もまだ残っています。
紋屋図子の中ほどに、北へ細く伸びる路地があります。三上家路地と言います。
この路地には現在でも唯一残る織元「三上家」が、かつて西陣織の職人を住まわせていた築130年の歴史を持つ長屋が残されています。
今は陶芸家や写真家、蜂蜜専門店(ドラード)が入っています。
風情ある佇まいからテレビドラマや映画の撮影なので使用されることも多く、最近では観光で訪れる人も増えています。
大きな壺があるのは陶芸のお店です。
蜂蜜専門店 ドラート京都西陣本店(上京区西陣紋屋町323)ですが、営業時間13時~18時(木曜定休)です。
私が行ったのは朝でしたので閉まっていました。ドラードのHPより様子をお伝えしておきます、
図子に戻ります。
大宮通りから紋屋図子を撮影
150mほどの短い通りというのがお分かりいただけると思います。
大宮通り
ここも西陣の中心的な南北の通りです。
紋屋図子の一筋南が五辻通りです。
この通りを知恵光院通りまで歩きます。
この通りにも路地(行き止まり)があります。
突き当たりから
知恵光院通りです。
改修中の本隆寺
瓦を再利用した土塀
知恵光院通りを左折すると、桜で有名な雨宝院です。
勉強になります。
図子や路地は京都検定2級の対象です。テキストには了頓図子や膏薬図子が載ってます。
洛中法華21ヶ寺も試験対象で、本隆寺の「夜泣止の松」や「不焼寺」は出題キーワードです。本法寺や妙顕寺、「百々御所」の宝鏡寺にも行ってみたいと思っています。近くの茶道の表千家 不審庵や裏千家 今日庵にも行ってみたいです。
この辺りも紹介して頂けると嬉しいです。
図子や路地は京都検定2級の対象ですか。
京都に住んでいるだけでは歯がたたないですね。
了頓図子や膏薬図子は行ってきましたので投稿します。宝鏡寺は季節により公開していますが、表千家 不審庵や裏千家 今日庵は公開していないので、門前を通るだけですが、石畳で風情ある通りです。
ありがとうございます。