京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。主夫見習い中。
美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

京町屋 上京(9)一瀬小兵衛、川越久吉商店、塩芳軒、吉原邸、長者湯、池上邸、松尾邸

2019-08-16 16:31:57 | 京都の町 町屋・建造物


京都の町屋上京区の続きです。

一瀬小兵衛
一瀬家は京指物師の家で、千家十職の駒澤利斎の別家に当たります。
当代は5代で、家元にも出入りして箱や棚などを制作しています。
歴史的意匠建造物
上京区元誓願寺通堀川西入富小路町460番地の1









川越久吉商店
歴史的意匠建造物
上京区元誓願寺通猪熊東入富小路町464番地












塩芳軒
創業1882年、西陣の和菓子屋です。
景観重要建造物、歴史的風致形成建造物、歴史的意匠建造物
上京区黒門通中立売上る飛弾殿町180番地


















吉原邸
歴史的意匠建造物
上京区葭屋町通上長者町上る南俵町325番地










長者湯
創業102年の上京区の銭湯で、昭和初期の趣のまま古き良き物を現在に引き継いでいます。
唐破風で暖簾をくぐると下駄箱そして番台を通ります。
脱衣場に入ると男湯入口には金閣寺、女湯入口には清水寺のタイル絵が目に飛び込みます。
地下水(井戸水)を薪で沸かした、まったりとしたお湯だそうです。
歴史的意匠建造物
上京区上長者町通松屋町西入須浜東町450番地

















池上邸
歴史的意匠建造物
上京区黒門通下立売上る南蟹屋町655番地

























松尾邸
歴史的意匠建造物
上京区元誓願寺通浄福寺西入革堂町447番地










京町屋外観の特徴
屋根一階庇の最前列は一文字瓦葺いています。
横の一直線と格子の縦の線の調合が町屋の外観美の一つです。

格子は戦国時代からで、内からは外がよく見え、外からはよく見えないようになっています。
家の商いや家主の好みでデザインが異なります。
上部が切り取られた「糸屋格子」、太い連子の「麩屋格子」、「炭屋格子」、重い酒樽や米俵を扱う「酒屋格子」、「米屋格子」、繊細な「仕舞屋格子」などがあります。格子を紅殻で塗ったものが紅殻格子。

ばったり床几は元々は商いの品を並べるもので、後に腰掛け用に床几として近隣との語らいの場でした。ばったりとは棚を上げ下げするときの音からきています。

虫籠窓は表に面した二階が低くなっている「厨子二階」に多く見られる意匠。
防火と道行く人を見下ろさない配慮と言われています。

犬矢来
竹の犬矢来は割竹を透き間なく組んだものから、少し透かしたものまでさなざまです。
直線的な町屋の表情を和らげてくれます。

駒寄
家と道との境界に巡らされた格子の垣。元は牛馬をつなぐためのものでした。
意匠もさまざま、栗や欅などの硬い木が使われることもあります。

鍾馗
厄除けの瓦人形は京町屋の屋根の象徴です。


各種建造物指定の説明

景観重要建造物
 平成16年に制定された景観法に基づき,地域の自然,歴史,文化等からみて,建造物の外観が景観上の特徴を有し,地域の景観形成に重要なものについて,京都市長が当該建造物の所有者の意見を聞いて指定を行う制度です。
指定を受けた建造物には,所有者等の適正な管理義務のほか,増築や改築,外観等の変更には市長の許可が必要となりますが,相続税に係る適正評価や,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。

歴史的意匠建造物
 歴史的な意匠を有し、地域の景観のシンボル的な役割を果たしている建築物等を京都市が指定するものです。

歴史的風致形成建造物
 平成20年11月に施行された、歴史まちづくり法に記載された重点区域内の歴史的な建造物で,地域の歴史的風致を形成し,歴史的風致の維持及び向上のために保存を図る必要があると認められるもので,京都市長が建造物の所有者及び教育委員会の意見を聞いて指定した建造物。
指定を受けた建造物には,所有者等の適切な管理義務のほか,増築や改築,移転又は除却の届出が必要となりますが,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。







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