京都で定年後生活

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美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

洋画装う人/脱ぐ人 特別展示絹谷幸二 近代美術館コレクション展示

2019-10-17 20:59:19 | 美術・博物館


京都国立近代美術館コレクション展です。
2019年度 第4回コレクション展 (計125点)
会期 2019年8月8日(木)~10月27日(日)

装う人/脱ぐ人 美術館HPより
「人は古来、男女を問わず、衣服や装身具等で身体を装ってきました。装いは人の役割や地位、生活の仕方、さらには趣味(美への判断力)をも表現(あるいは表出)します。著名人の肖像として制作された絵や彫刻におけるその人の装いの描写は、その人の理想の表明にもなります。
 では、装わない身体、装いを脱いだ身体としての、裸体を表した作品の場合はどうでしょうか。この場合も西洋の美術では、裸体の置かれる状況そのものが、ヴィーナスやアポロン等の古代神話によって装われていたといえます。装わないこと、脱ぐこともまた西洋の美術では装いであり、言わばドレスコードに則っていたということです。
 日本美術にも古来、着衣像に関してはコードがありましたが、裸像に関しては、西洋の美術を摂取し始めた明治期以降も、コードは未成立でした。裸体とは単に服を着ていないことであり、そこに意味や美を見出せていなかったにもかかわらず、西洋の美術に倣って、見よう見まねで裸体を表現し始めたような状態でした。1891(明治24)年、裸体画の是非を問う討論会の中で洋画家の浅井忠が「描くべきものは他にいくらでもある」と発言したのは、ヌードをめぐるドレスコードが日本において未成立であることを冷静に見抜いていたからでしょう。
 では、日本の近代の美術家たちは「装い」をどのように描いたのでしょうか。それを当館の洋画コレクションによりご覧いただきます。」





神阪松涛 1882 ‐ 1954 蟲のね 1909 油彩、麻布





沢部清五郎 1884 ‐ 1964 梳 1909 油彩、麻布





田中善之助 1889 ‐ 1946 女 1911 油彩、麻布





田中善之助 1889 ‐ 1946 少女像 c. 1910 油彩、麻布





中川紀元 1892 ‐ 1972 街 1920 油彩、麻布





安井曽太郎 1888 ‐ 1955 婦人像 1930 油彩、麻布





安井曽太郎 1888 ‐ 1955 ポーズせるモデル 1931 油彩、麻布





大久保作次郎 1890 ‐ 1973 木陰の憩い 1952 油彩、麻布





長谷川 昇 1886 ‐ 1973 黒髪 1968 油彩、麻布





長谷川利行 1891 ‐ 1940 女 1932 油彩、麻布





小磯良平 1903 ‐ 1988 娘達 1938 油彩、麻布





熊谷守一 1880 ‐ 1977 化粧 1956 油彩・紙に板





ICOM開催記念 特別展示 絹谷幸二
美術館HPより
 「ICOM公式ポスターの原画を絹谷幸二が手がけました。絹谷は東京藝術大学大学院にて壁画技法を学んだ後、ヴェネツィア・アカデミアへ留学し、ブルーノ・サエッティ氏に師事して本場の壁画技法を習得しました。1973年に帰国。留学中に制作した《アンセルモ氏の肖像》(東京国立近代美術館蔵)が、第17回安井賞展(1974年)へ推薦され、画家の登竜門とも言われた安井賞を受賞して一躍人気作家となりました。現在にいたるまで活発な制作活動を続けるとともに、文化庁と日本芸術院が子どもたちに文化芸術活動の素晴らしさを伝える目的で行っている「子供 夢・アート・アカデミー」にも積極的に関わるなど、次世代の育成にも熱心に取り組んでいます。
 鮮やかな色彩や巨大な画面に描かれた作品には様々なモチーフが登場し、縦横無尽に画家のイマジネーションが展開しています。奈良県出身で幼少期に興福寺周辺を遊び場とし、仏教世界に親しんでいる絹谷の作品には、教養に裏打ちされた深い精神性が宿っています。例えば、《うずもれしは砂の愛》では、「あああ」という苦悶の声や般若心経の一節を砂地の上に鮮やかな色彩で描くことで、人生の苦しみやはかなさを強調しており、うつろいゆく世界に対する作家のまなざしが感じられます。じっくりと鑑賞することで聞こえてくる作家のメッセージに耳を澄ませてみてください。」


絹谷幸二 1943 ‐ トルソーの涙Ⅰ 1973 アフレスコ・ストラッポ、綿布





絹谷幸二 1943 ‐ うずもれしは砂の愛 1984 ミクスト・メディア、カンヴァス





絹谷幸二 1943 ‐ 黒谷光明寺降臨文殊菩薩Ⅰ 2017 ミクスト・メディア、カンヴァス























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