京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

京町屋 北区(1)荒木邸、梅辻邸、 一文字屋和輔 、櫻谷文庫、高田邸、西田邸、井関邸

2020-10-24 20:44:47 | 京都の町 町屋・建造物


 京都の町屋シリーズも最後の行政区になりました。
北区の第1回です。なお北区は5回で終わります。

 京都市北区は1955年(昭和30年) 9月1日 上京区から分区して誕生した区です。
住宅地を中心とした平野部と、北部の山間地で構成され、平野部の上賀茂、西賀茂は農家、上賀茂神社社家、住宅地、一部西陣産業が多いところです。
北区には金閣寺や大徳寺、上賀茂神社といった寺社に加え、立命館大学、佛教大学、大谷大学、京都産業大学などの大学があります。
東側には鴨川が流れるます。
北区も京都の町屋は少ない行政区です。

荒木邸(旧林家住宅)
登録有形文化財、景観重要建造物
江戸/1807 木造平屋建、瓦葺、建築面積143㎡1棟
大徳寺北の今宮通の北に敷地を構えています。街路に面して前庭をとり,南面して建つ間口5間半,奥行6間半の平屋建です。
屋根は切妻造,桟瓦葺で,土間上に越屋根を設け,表に瓦葺庇がついています。内部は東側が通り土間,西側は居室で,表庭に面して8畳座敷を配しています。
土蔵
江戸/1751-1829
土蔵造2階建、瓦葺、建築面積16㎡1棟
主屋の背面,敷地西寄りに建つ土蔵造2階建。桁行1間半,梁間2間規模の東西棟で,切妻造の置屋根を桟瓦葺です。小屋組は梁を用いず,柱が母屋と棟木を受けています。。南面戸口には瓦葺庇を架け、外壁は白漆喰塗で2階南面に窓を開き、小規模ながら端正な土蔵です。。
京都府京都市北区紫竹










梅辻邸
北区 上賀茂
景観重要建造物,京都市指定文化財,歴史的風致形成建造物、界わい景観整備地区
当家は上賀茂神社に仕えた社家です。建物は居室部と座敷部からなり,天保9年(1838)頃にはほぼ現在の形になっていました。
居室部は正面に式台を設け,妻面は柱と貫で飾っています。座敷部は座敷と次の間からなり,座敷は押板風の床の間と付書院を備えて花頭窓を開く古式で格式のある意匠です。

上賀茂に残る唯一の賀茂七家であり,主家と書院から成る。主家は上賀茂神社の鳥居を越えない切妻造りの屋根とし,書院は江戸時代に宮中から御学問所を移築したとの言い伝えがある。
梅辻家は,代々上賀茂神社につかえていた社家で,「賀茂七家」の一つである。前面道路に沿って長屋門及び土塀が並び,主庭をはさんで主屋が配されている。主屋は木造平屋建で,切妻造一部入母屋造の居室部と入母屋造の座敷部からなり,建築年代は祈祷札等から天保期と推定される。居室部は,上賀茂の社家住宅の特徴である式台と鳥居形の内玄関,供待を残している。座敷部は,御所の御学問所を移築されたと伝えられており,押板風の床の間が付き,付書院を備え随所に菊の御紋が彫られた金具が使用されている。長屋門は,切妻造,桟瓦葺で上賀茂に現存する貴重なものとなっている。また,長屋門から主屋玄関までの前庭と座敷に面した奥庭を持ち,奥庭には御印殿が配されているなど社家を特色付けている。「賀茂七家」の現存随一の遺構で屋敷の内外にその特徴を色濃く残しており,上賀茂の社家住宅の代表例として,また通り景観の形成に重要な建物となっている。


























一文字屋和輔
景観重要建造物
北区 紫野
長保2年(1000)創業の今宮神社の門前であぶり餅を売る茶店。
建物は,古いもので約400年前と伝えられている。敷地の北西角に庭がある。
通りに面して東から,東棟,中店,西棟が建ち並び,中店の奥に中棟が建つ。
道路に面して1階は開店時に解放される板戸が並び,中棟・西棟2階には手すり付き開口の並ぶ様子が,門前の茶屋としての外観を形成している。今宮神社東門へと続く参詣道の通り景観の形成に重要な建造物である。




















櫻谷文庫(旧木島櫻谷家)
和館 大正/1913 木造2階建、瓦葺、建築面積195㎡1棟
南東角地の敷地の南東隅に建っています。桁行9間半,梁間5間の規模で,木造2階建,入母屋造,瓦葺です。
南東に入母屋玄関を構え,1階は中廊下の形式です。玄関近くの部屋に階段を設け,2階に10畳2室の客間を配し、近代の住居形式を持ち,質も優秀です。
洋館 大正/1913 木骨煉瓦造2階一部平屋建、瓦葺、建築面積107㎡1棟
和館の西側に東西棟で建っています。桁行8間,梁間3間半の規模で,木骨煉瓦造2階一部平屋建,寄棟造,桟瓦葺です。
東面に出入口を設け,東半を2階とし,西半は高窓を付けた平屋建です。内装は和洋の意匠を使うが,外壁はモルタル塗で全体を洋風の意匠とです。
画室 大正/1913 木造平屋建、瓦葺、建築面積187㎡1棟
敷地北西隅に東西棟で建っています。桁行10間,梁間5間の規模で,木造平屋建,入母屋造,桟瓦葺です。南東隅に玄関を設け南側と西側に廊下を通し、中央を広い1室として,天井を高くし,高窓を南面と西面に開き,画室としています。内外共に和風の意匠でまとめています。。
北区 等持院
国登録有形文化財、景観重要建造物


櫻谷文庫は,日本画家である木島櫻谷(1877-1938)の居宅として建築された。等持院界隈は大正から昭和初期に土田麦僊,村上華岳ら多くの画家が移り住み,「絵描き村」とも称された地域である。和館,洋館,画室などからなり,いずれも大正2年の建築である。和館は櫻谷の居宅で木造2階建,瓦葺である。幅の広い階段を設け,2階には眺望を意識した開放的な4室が配される。和館の西側に煉瓦造の2階建の洋館が建つ。1階を収蔵庫とし,2階には竹や杢目を意識した材を用いて和風意匠を加味した洋風の応接室を配する。画室は木造平屋建で,小屋組にトラス構造を用いて64畳敷の大空間をつくる。櫻谷が弟子とともに製作にあたった場である。大正期には土橋を配した池庭が配されていたが現存せず,画室南側に護岸の一部と思われる石が残るのみである。京都画檀で活躍した画家の居宅と製作の場を一式で残すとともに,大正期における質の高い郊外の住宅建築としても評価される。


















木島桜谷旧邸の桜(2018.4)




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髙田恒治郎邸
北区 出雲路
景観重要建造物





西田邸
北区 大宮
景観重要建造物





井関家住宅
京都市指定有形文化財
京都市北区上賀茂
井関家は,代々上賀茂神社につかえていた社家である。角地に位置する屋敷は,通りに面して土塀をめぐらせ,主屋の後方には土蔵が建つ。主屋は,江戸時代後期の建築と推定され,鳥居形の内玄関と式台を並べ,社家住宅としての外観を整える。主屋の中央には明治後期に増築された望楼風の3階が建ち上がり,この地区の景観を特色づけている。土蔵は弘化4年(1847)の建築で方2間の2階建,切妻造,桟瓦葺の屋根をのせる。また,表門から内玄関までの前庭や小祠を配した奥庭は,社家を特色づけるものとなっている。間取りや外観に社家住宅としての特徴を残す貴重な存在であり,土蔵,表門,土塀,庭を含め,上賀茂社家の屋敷構えを現在に伝える。
明治に増築された3階部分は,四面が開く望楼風の建物となっている。枯山水の庭園には,おがたまの木や石灯籠があり,また,手水鉢の前には龍の口と呼ばれる排水口などが設けられ,先人の知恵が随所にみられる建物と庭園である。






京町屋外観の特徴
屋根
一階庇の最前列は一文字瓦で葺いています。
横の一直線と格子の縦の線の調合が町屋の外観美の一つです。
格子
格子は戦国時代からで、内からは外がよく見え、外からはよく見えないようになっています。
家の商いや家主の好みでデザインが異なります。
上部が切り取られた「糸屋格子」、太い連子の「麩屋格子」、「炭屋格子」、重い酒樽や米俵を扱う「酒屋格子」、「米屋格子」、繊細な「仕舞屋格子」などがあります。格子を紅殻で塗ったものが紅殻格子。
ばったり床几
元々は商いの品を並べるもので、後に腰掛け用に床几として近隣との語らいの場でした。ばったりとは棚を上げ下げするときの音からきています。
店の間の外観
軒下に水引暖簾、大戸に印暖簾を掛けます。
虫籠窓
表に面した二階が低くなっている「厨子二階」に多く見られる意匠。
防火と道行く人を見下ろさない配慮と言われています。
犬矢来
竹の犬矢来は割竹を透き間なく組んだものから、少し透かしたものまでさなざまです。
直線的な町屋の表情を和らげてくれます。


各種建造物指定の説明

国・登録有形文化財
緩やかな規制により建造物を活用しながら保存を図るため,平成8年度施行の文化財制度で,登録された建物が登録有形文化財です。
登録文化財には,築後50年を経過している建造物で,国土の歴史的景観に寄与しているもの、造形の規範となっているもの、再現することが容易でないものといった基準を満たす建造物が対象となります。
京都市では,近代の建造物を中心に積極的に登録を進め,市内243件(平成31年1月末現在告示分)が登録されています。

景観重要建造物
 平成16年に制定された景観法に基づき,地域の自然,歴史,文化等からみて,建造物の外観が景観上の特徴を有し,地域の景観形成に重要なものについて,京都市長が当該建造物の所有者の意見を聞いて指定を行う制度です。
指定を受けた建造物には,所有者等の適正な管理義務のほか,増築や改築,外観等の変更には市長の許可が必要となりますが,相続税に係る適正評価や,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。

歴史的意匠建造物
 歴史的な意匠を有し、地域の景観のシンボル的な役割を果たしている建築物等を京都市が指定するものです。

歴史的風致形成建造物
 平成20年11月に施行された、歴史まちづくり法に記載された重点区域内の歴史的な建造物で,地域の歴史的風致を形成し,歴史的風致の維持及び向上のために保存を図る必要があると認められるもので,京都市長が建造物の所有者及び教育委員会の意見を聞いて指定した建造物。
指定を受けた建造物には,所有者等の適切な管理義務のほか,増築や改築,移転又は除却の届出が必要となりますが,建造物の外観の修理・修景に係る補助制度が活用できます。










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リンドウ、晒菜升麻、ミカエリソウ、ノコンギク、松村草、山白菊、ハマアザミ

2020-10-24 17:31:33 | 2020 花


 植物園の秋の花です。

リンドウ(竜胆)









晒菜升麻(サラシナショウマ)満開
キンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草植物。
背丈は40-150 cmで葉は互生して長い枝に多数の白い花を付ける。

























ミカエリソウ(見返草)









ノコンギク






松村草





ヤマシロギク(山白菊) 別名 田舎菊





ノダケ





ハマアザミ(浜薊)
温帯の海岸に生育するキク科アザミ属の多年草。
根を食用にすることから、別名ハマゴボウ(浜牛蒡)とも呼ばれる。









サイインヒキオコシ





カメバヒキオコシ





ムラサキマユミ




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2020紅葉情報 くろ谷 金戒光明寺

2020-10-24 06:14:05 | 2020紅葉


 くろ谷 金戒光明寺は浄土宗の大本山です。
山門や御影堂など、広大な境内の至るところに紅葉の見どころがあります。
紅葉シーズンの御影堂・大方丈・庭園・山門の特別公開は11月13日(金)~12月6日(日)です。
今年はコロナ感染対策で庭園などの有料拝観エリアは予約優先制です。

現在の状況です。

山門













一部色づいています。













本堂





銀杏の黄葉はじまりました。





三重塔





市内眺望





京都市京セラ美術館、近代美術館、京都タワー





三重塔周り、墓地の一部が色づきはじめています。






















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