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避難者に部屋を無料開放 奥日光の外国人ホテル経営者 要介護のお年寄り26人到着

2011-03-23 14:00:29 | 多文化共生
(以下、下野新聞から転載)
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避難者に部屋を無料開放 奥日光の外国人ホテル経営者 要介護のお年寄り26人到着
(3月23日 05:00)

 【日光】中宮祠のホテル「アジアンガーデン」が、東北関東大震災の被災者に部屋を無料で開放した。21日夕には、寝たきりの高齢者ら災害弱者を中心に、福島第1原発事故で避難を余儀なくされた福島県南相馬市の住民26人が到着。ホテルを経営するバングラデシュ人のアクタール・ホーシェンさん(44)は「日本に来て25年間は日本に助けられてきた。今はその恩返しがしたい」と話している。

 到着したのは、要介護の高齢者9人とその家族ら。南相馬市民文化会館(ゆめはっと)、同市原町第1小学校、原町保健センターの3カ所で避難していたが、原発事故で奥日光入りした。

 大部屋で一夜を明かした女性は「寝たきりの家族がいる家庭は最初の避難の時も置き去りにされ、避難は後回しになった。私たちは身軽に動けない。この先どうなるのか」と不安を口にした。

 同ホテルが避難住民を受け入れたのは、福島県の災害対策本部から要請があったため。震災直後、ホーシェンさんは被災した外国人100+ 件の安否を確かめるため、母国の大使館員らとともに被災地入り。目の当たりにした現状に心を痛め、ホテルの開放を申し出ていた。医療措置が必要になる避難者もいるため、親交のある国際ボランティア関係の医師らにも相談。医師数人の協力を取り付けたほか、市内の医療機関との連携も図っていくことにした。

 ホーシェンさんと交流を続ける歯科医師の岸邦信さん(64)は「外国の人たちが日本を支えようと頑張っている。日本人ももっと頑張らなければ」と話している。

 22日はホテルを外国人100+ 件従業員らに任せて、ホーシェンさんと岸さんが不足する灯油などの確保のため首都圏を奔走。ただ、集団生活が長く続く避難者にはストレスが限界近くに達している人たちも多く、同ホテルは個室を提供するなど避難者のケアについても努めたいとしている。

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