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NGOダイバーシティとやま(1) 「人の多様性」理解を

2012-03-27 12:58:04 | ダイバーシティ
(以下、北陸中日新聞から転載)
以後、週一ペースで掲載予定です。
お楽しみに!
http://www.chunichi.co.jp/article/toyama/toku/npo/index.html
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【NPO通信】
NGOダイバーシティとやま(1) 「人の多様性」理解を


2012年3月27日


富山市内で日本語を学んでいた外国人留学生たち=同市で


 人種や国籍、障害などにとらわれず、一人一人が力を発揮できる地域社会を目指す「NGOダイバーシティとやま」。多文化共生から障害まで、幅広いテーマで研修やフォーラムを開く。その根底にある考え方とは-。

 「あの子、ちょっと変だよね」

 こんな言葉を最近よく耳にします。あなたの近くにも、一人くらいはいませんか?

 「あれ?」と思う、その「ちがい」こそ、「人の多様性(ダイバーシティ)」です。

 「ちがい」は、人の数以上に存在します。国籍、世代、男女などの誰でも実感できるものもあれば、けがや病気の有無、障害の有無、生活困窮など経済的な違いなど、経験しないと理解できない「ちがい」もあります。

 こうした「ちがい」で、私たちの日常は大きく変わります。「病気になって、健康の大切さが初めて分かる」とはよくいわれます。これは一人一人、個人的な世界にすんでいるということを物語っています。

 日本には二百万人を超える外国人が住んでおり、県内にも多くの日系ブラジル人や中国人、フィリピン人の方々が生活しています。

 私たちは彼らと出会い、最初のうちは私たちと彼らの間にあるのは、言葉や文化、宗教などの「ちがい」だと考えていました。しかし、彼らと過ごす時間が増え、理解が深くなるに従い、次第に、国籍などに由来する「ちがい」だけではない多様性に気付くようになりました。

 思い返してみると、私たち自身、他県で暮らしたときに、今まで意識したことがなかった「富山県出身者としての自分」を感じて、出身地による「ちがい」に気付くことがあります。同じように、他県から富山に来られた方からは、「あれ?」と感じるという話を聞くことがあります。これもさまざまな多様性を実感する瞬間です。

 そして、私たちが異なるもの(ダイバーシティ)と出会ったときに、初めて「あれ?」と思うものなんだなと気付きます。こうして、ちがいに気付く大切さに出合いましたが、ダイバーシティとやまが生まれるまでには、まだまだ、もう少しの長い道のりがありました。

(NGOダイバーシティとやま副代表理事・柴垣禎)

 <団体情報>

 団体名=NGOダイバーシティとやま

 主な活動=国籍や年齢、障害など、一人一人が自分の「ちがい」を生かして活躍する社会の実現をめざし、人の多様性(=ダイバーシティ)に配慮した「しなやかな地域づくり」を提案しています。

 住所=射水市太閤山7の25

 会員数=42人

 メールアドレス=diversity.t@gmail.com

 電話=090(7749)8793

 ホームページ=http://diversity-toyama.org/

 代表理事=宮田妙子

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