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プロボノ-公共のために/渋谷で来月5日フォーラム

2009-11-20 12:57:37 | 多文化共生
(以下、朝日新聞【東京】から転載)
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仕事の知識 社会に貢献

2009年11月20日

◆プロボノ-公共のために/渋谷で来月5日フォーラム

 「プロボノ」を知っていますか? ラテン語のPro Bono Publico(公共のために)の略で、社会人が仕事で身につけた知識やスキルを生かして社会貢献することだ。そんなプロボノ集団を組織する渋谷区のNPO法人が来月5日、事例を紹介し、広く活動を知ってもらおうとフォーラムを開く。
(鈴木淑子)

 主催するのは、NPO法人「サービスグラント」(渋谷区)。代表理事の嵯峨生馬さん(35)は、民間シンクタンクの研究員時代、資金不足に悩むNPOの資金調達の枠組みづくりを学ぶため訪れた米国で、プロボノと出会った。

 欧米では弁護士や会計士、コンサルタントなどが、「月に数時間」「年に何日間」といった具合に時間を決めて、自らの専門技術を、無償で公共活動のために提供することも珍しくない。

 「知識やスキルを提供する側にとっても、ただ社会に奉仕するばかりでなく、自らの仕事に新たなインセンティブを与えてくれる。そうしたフィードバックが、企業社会とNPOとの架け橋になる」(嵯峨さん)と、この手法を04年に日本に持ち込んだ。

 現在はITやデザイン、マーケティングなどに携わる約200人が、サービスグラントに登録する。

 支援のあり方はさまざまだが、ビジネススキルを渇望しながらも、予算面などからかなわずにいるNPO側の評価は高い。

 NPO法人「全国女性シェルターネット」にはHPの制作スキルを提供した。まず、配偶者らによる暴力(ドメスティック・バイオレンス=DV)の問題にどう取り組むかという議論から始めた。HPには、問題の早期発見につなげる狙いから、DVの可能性がないか気づいてもらうためのチェックテストを登載。きめ細かい配慮や使い勝手のよさから、検索すると上位にあがるウェブサイトになった。

 外国人の日本での子育て支援をするNPO法人「多文化共生センター東京」(荒川区)のパンフレットの作成も請け負った。センターの田中阿貴事務局長は「それまでの白黒の印刷に比べ、格段に洗練された印象で、信用力がものを言う企業や行政との折衝の場で、威力を発揮している」と感謝している。

 「Hello,Pro Bono」と銘打ったフォーラムは、渋谷区神宮前1丁目のラフォーレ原宿6Fのラフォーレミュージアム原宿で午後2~5時。入場は無料だが定員300人で、事前の登録が必要。登録はHP(http://svgt.jp/probono/)から。

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