多文化共生なTOYAMA

多文化共生とは永続的なココロの営み

仕事始め工業団地閑散  ハローワークでは早朝から列

2009-01-06 09:01:32 | 多文化共生
(以下、読売新聞【山梨】から転載)
======================================
仕事始め工業団地閑散 
ハローワークでは早朝から列

 官庁や企業の多くで「仕事始め」を迎えた5日、県内でも不況のあおりで業務開始を先送りする工場などが相次ぎ、工業団地は閑散とした雰囲気に包まれた。ハローワークでは早朝から職を失った多くの人たちが列を作り、雇用情勢の厳しさを物語っていた。

 南アルプス市の工業団地ではシャッターを閉じたままの工場が目立った。この日営業を始めた精密機器会社の社員は「受注激減で過去にないほど厳しい。大手企業の工場でも営業開始を1~3日ずらしたところもあるようだ」と話した。

 雇用悪化は県内に多いブラジル人労働者も直撃している。甲府市内でラテン系定住外国人を支援するネットワーク「ハート51」代表の加藤順彦さん(62)は「ブラジル人労働者の解雇は年末までは自動車関連企業が中心だったが、年明けから食品関連など業種に関係なく増えている。ブラジル人の間で『ブラジル人はみんなクビになる』といううわさが広まっている」と語る。

 中央市内でブラジル人向けのコンビニを2店舗経営する「フェニックスブラジル」社長の永沢アダンヒデオさん(38)は「解雇されたブラジル人は、帰国する航空機代だけで20万円以上必要だ。仕送りをしながらそんな蓄えがある人がどのくらいいるだろうか。こっちも客が減り先行きが不安だ」と表情を曇らせた。

 ハローワーク甲府(甲府市)では、5日午前8時前から車が列を作り、8時半の業務開始と同時に40~50代の男性を中心にした約15人の求職者が駆け込んだ。

 事務用品工場の派遣労働者だった笛吹市内の男性(41)は「年末に口頭で突然、『今月いっぱいで来なくていい』と言われた。やっと見つけた仕事をたった9か月で解雇された」と肩を落とした。

 精密機器工場の派遣労働者だった南アルプス市の男性(52)は「今年4月までの契約だったのに年末に電話一本で解雇を伝えられた。会社からは連絡はなく、問い合わせにも機械的な対応だ」と疲れた表情を見せた。
(2009年1月6日 読売新聞)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿