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「外国籍児童の日本語能力測定し指導 鈴鹿の桜島小、方法確立へ研修会」

2008-02-29 09:43:45 | 多文化共生
 学校基本調査において、日本語指導の必要な児童生徒数が捕捉されているが、日本語指導が必要となる基準については、経験則以上のものがなく、客観的な指標としてなりうるのかどうか、疑問が持たれていたところである。

(以下、中日新聞【三重】から転載)
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「外国籍児童の日本語能力測定し指導 鈴鹿の桜島小、方法確立へ研修会」

2008年2月27日

鈴鹿市一ノ宮公民館で行われた多文化共生教育研修会
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 鈴鹿市桜島小学校の「エスペランサ教室」に所属する外国籍の児童に昨年、早大が開発した日本語能力を測定する手法を使って指導した結果が26日、同市一ノ宮公民館であった多文化共生教育研修会で報告された。

 同小にはブラジル人ら59人の外国籍児童がおり、うち23人が同学級で日本語を集中的に学んでいる。報告は、同学級担当の杉谷直美教諭と吉川恵講師が行い、教諭ら約70人が耳を傾けた。

 測定手法は早大大学院の川上郁雄教授(54)=日本語教育=が開発した「JSLバンドスケール」。(1)小学低学年(2)中高学年(3)中学高校の「聞く」「話す」「読む」「書く」能力を、担当教諭がチェックして7-8段階で判定する。

 吉川講師らが2学期に同教室で測定した結果、予想以上に能力が低い児童がいたことが分かり、測定をもとに3グループに分け指導。児童をバスに乗せ、教科書に出てくる「つり革」「手すり」を体験を通して理解させたことなどを報告した。

 吉川講師らは「一人一人に、どんな力をつけなければならないのか課題がよく分かった」とし、「課題に応じた学習内容や指導方法の確立が必要だ」と話した。

 同市は、同小での取り組みを市内の公立小中学校に拡大、川上教授らとともに3年がかりで効果的な指導方法の確立を目指す。

 (酒井直樹)

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